日本遺産に登録された日本最大級の古墳群を舞台に、今年も国重要文化財の貴重な郷土芸能が繰り広げられます!
今回は「西都古墳まつり」の開催日程や見どころ、アクセス駐車場についてもご紹介していきます。
西都古墳まつりとは
出典;https://miyazaki-kofun.jp
日本遺産に認定された「西都原古墳群」。
ここには、千数百年も前に作られたのではないかという古墳が、なんと319基も点在し、日本最大級の古墳群を形づくっています。
毎年11月になると、この大地で『西都古墳祭り』が行われ、この地方に伝わった郷土芸能が神賑行事として奉納されます。
西都市に伝承される物語を再現する「たいまつ行列」をはじめ、国重要文化財に指定されている神楽や臼太鼓踊など、夢幻的な雰囲気の中で繰り広げられる郷土芸能の数々。
お祭りはいずれをとっても「神話」を材料にした踊りなどが主で、古代へタイムスリップしたような錯覚にさせられます。
また一転して、現代感覚のイベントもあり、コフリンピック、火おこし体験、古代花火なども繰り広げられ、ファミリーにも好評です。
厳かな雰囲気の中に古代のロマンへといざなう西都古墳まつりには、毎年10万人もの観客が訪れ、炎がゆらめく幻想的な世界を愛しんでいます。
2022年 西都古墳まつりの日程・開催時間など
今年の西都古墳まつりは、
11月5日(土)〜6日(日)の2日間行われます。
お祭りの簡単な情報をまとめました。
名称 | 西都古墳まつり(2022年) |
日程 | 2022年11月5日(土)~6日(日) |
開催時間 | 5日(土)11:00~22:00 6日(日)10:00~16:00 |
開催場所 | 西都原古墳群御陵墓前広場 |
料金 | 無料 |
住所 | 宮崎県西都市三宅 |
お問合せ | 0983-41-1557(一般社団法人西都市観光協会) |
公式HP | 西都市観光協会 |
駐車場 | あり/臨時含めて1,200台 |
レンタカー | 格安レンタカーの料金比較・予約 |
グルメ | 西都市のおすすめグルメ情報 |
遊び・体験 | 西都市の遊び・体験スポット |
周辺宿泊先 | 宮崎市のホテル・旅館 宿泊予約 |
▼会場の地図はこちらです。
雨天時の場合は?
5日(土)
- たいまつ行列 雨天中止(当日お昼以降に、ホームページにてお知らせ)
- 炎の祭典 雨天決行、荒天中止(当日の8時以降に、ホームページにてお知らせ)
6日(日)
- 式典 雨天決行
- 火おこし体験・コフリンピック 雨天中止(当日9時以降に、ホームページにてお知らせ)
状況によっては、各イベントを見合わせるなど、行事の一部が変更になることがありますので、こちらの公式ウェブサイトのお知らせページで確認することをおすすめします。
参照 新着情報|西都市観光協会
西都古墳まつりのイベント情報
西都古墳まつりが開催される2日間の中で、それぞれのイベントが開催されます。
そのタイムスケジュールは以下のとおりです。
11月5日(土)
初日は、一般参加が可能な『たいまつ行列』が行われ、古代衣装をまとった人々の長いたいまつの行列が、コスモスが咲き乱れる古墳群の中を歩きます。
また、西都の神話絵巻を舞と音楽で再現した『炎の祭典』では、ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの二人の神の恋物語を蘇らせる、幻想的な一夜となります。
時間 | イベント |
---|---|
11:00〜12:00 | 神事 |
10:00〜21:30 | 地場産業展・産業祭 |
12:00〜17:00 | 火おこし体験 |
12:30〜16:15 | 神楽まつり |
18:30〜19:40 | たいまつ行列 |
19:20〜 | 西都オカリナキッズ |
19:20〜22:00 | 炎の祭典 |
20:40〜20:50 | 西都古墳太鼓奉納 |
20:50〜 | 古代花火打ち上げ |
11月6日(日)
昨夜とは一転して、現代感覚のイベントが行われるのがこの2日目です。
コフリンピック、火おこし体験など様々な企画のほかに、年に一度の御陵墓一般公開もあります。
古代の風情が深く漂う中で、ファミリーにも好評な一日となっています。
時間 | イベント |
---|---|
10:00〜11:00 | 式典 |
12:00〜16:00 | 奉納行事 |
10:00〜16:00 | 地場産業展・産業祭 |
10:00〜15:00 | 火おこし体験 |
10:00〜15:00 | コフリンピック |
10:00〜16:00 | 御陵墓一般参拝 |
10:00〜15:00 | 古代生活体験コーナー(勾玉作り) |
10:00〜16:00 | 妻高生主催「スケコスフェスティバル」 ※スケッチ大会 |
奉納行事のタイムスケジュール
12:00~16:00の、奉納行事のタイムスケジュールは以下のようになっています。
西都古墳まつりの見どころは?
西都古墳まつりの見どころについてご紹介します。
まずは、西都古墳まつりのダイジェスト動画で、お祭りの一連の雰囲気をチェックしてみましょう。
西都古墳まつりはどれをとっても見どころに溢れ、多くの人を楽しませてくれていますね。
たいまつ行列
出典;https://kikinomichi.com/
西都古墳まつりで人気を博しているのは、主客一体の空間を創り上げる『たいまつ行列』です。
神楽奉納が終わると、ニニギノミコト、コノハナサクヤヒメがゆかりの地より持ち帰った御神火が、古代衣裳をまとって待機する一般参加者500人の待つたいまつに点火されます。
日がとっぷり暮れ、長いたいまつの行列は、都萬神社から「記紀の道」をたどり、コスモス畑、鬼の窟の前を通って御陵墓前広場まで進んでいきます。
赤くゆらめき、炎にうつる影は、古代人の装束に扮した人々。
古代のお祭りにふさわしく幻想的な雰囲気を醸し出し、観客の感動を呼びます。
たいまつ行列が西都原に到着すると、神話を再現する『炎の祭典』へと続きます。
炎の祭典
出典;https://www.tabirai.net
たいまつ行列が御陵墓前広場に到着すると、ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの神話を題材にした舞いが、点火した組木を中にして始まります。
コノハナサクヤヒメの優美な舞い、ニニギノミコトに扮した男性の勇壮な武人の踊りを見ていると、神話の世界に思わず引き込まれてしまいます。
その神話の内容はこちらのアニメでわかりやすく紹介されています。
人間と変わらない葛藤の中で強く生き抜き、短命ながらも精一杯生きたコノハナサクヤヒメ。静謐な凛々しさに心が打たれますね。
御神火の中に幻想的な光景が描かれる様は、まさに古代神話を再現した「炎の祭典」です。
下水流臼太鼓踊
出典;https://www.saito-kanko.jp
西都古墳まつりは『たいまつ行列』と『炎の祭典』が呼び物になっていますが、2日目の奉納行事も見逃せません。
奉納行事では、西都の文化財といわれる芸能が一堂に会して奉納されます。
その数々の芸能のなかでも「下水流臼太鼓踊」は国重要文化財に指定されるほど文化的価値があるもので、白襦袢に山袴をはいた踊り手が、長い竹竿3本に花房を飾った大幟を背負い、勇ましく踊ります。
五穀豊穣を天に願う太鼓の響きと鉦の音、そして激しく飛躍する踊りは、まるで古代の神々の魂を鎮めるかのよう。
この地の人々は、自慢の芸能を神に奉納することによって、自分たちの文化遺産を再確認し、古墳に囲まれた美しい自然の環境を慈しむのです。
たいまつ行列は一般参加が可能です!
たいまつ行列を通りから見ているだけでも楽しめますが、西都古墳まつりをもっと堪能するなら参加してしまうのが一番。
見ているだけでは味わえない、最高の思い出になるはずです。
申込期間 | 〜10月27日(木)※定員になり次第 |
定員 | 500名 |
参加料 | 無料 |
資格 | ・年齢制限なし(中学生以下は保護者付添い) ・4kmを自力で歩ける方 |
応募方法 | 案内文書をメール、FAX、郵送のみ |
応募するには、「参加誓約書」「参加申込書」「行列参加者リスト」の3点に必要事項を記入し、事務局へFAX、郵送、メール、または直接事務局へ持ち込むこともできます。
電話での受付はしていませんので、ご注意下さい。
記入する用紙は、こちらの公式ウェブサイトからダウンロードして下さい。
なお、当日のたいまつ行列の参加スケジュールは、このようになっています。
日程 | 2022年11月5日(土) |
集合場所 | 西都原御陵墓前広場 まつり本部 |
受付時間 | 15:30〜17:30 |
スケジュール | 18:15 都萬神社出発式(整列・分火) 〜19:20 御陵墓前広場到着予定 |
応募した方には案内文書が郵送されますので、当日は忘れずに持参しましょう。
アクセス・駐車場について
西都古墳まつりへのアクセス方法をご紹介します。
会場の地図
西都古墳まつりのメイン会場となる、御陵墓前広場の地図はこちらです。
電車の場合
メイン会場となる御陵墓前広場には、最寄りに駅がないため、バスなどに乗り換える必要があります。
車の場合(駐車場について)
西都古墳まつりに訪れるには、公共交通機関よりマイカーが便利です。
最寄りの駅が20キロも離れていて、乗り換えるバスの本数が少ないことが理由に挙げられます。
そのことから、西都古墳まつりでは、臨時駐車場が用意され、そこから会場へと運んでくれる無料シャトルバスも運行されます。
臨時駐車場について
西都古墳まつりの臨時駐車場の場所はこちらです。
無料シャトルバスに乗ろう!
「西都原運動公園駐車場」に駐車した場合、西都原ガイダンスセンターこのはな館まで、無料の往復シャトルバスが運行しています。
運行時間は日によって違います。
お祭り当時は混雑が予想される上、駐車場にも限りがありますので、できる限りお早めの現地入りを目指しましょう!
交通規制について
西都古墳まつり開催中は、会場となる一部の道路で交通規制がかかります。
主に、土曜日にたいまつ行列が進行している間と、古代花火開催のための時間規制となりますので、お車で訪れる予定の方は、現地の係員の指示に従うようにして下さい。
トイレの場所について
トイレの場所は、こちらの西都原古墳群の地図で確認できます。
敷地はとても広いので、いざというときにトイレを探しまわる事の無いように、早めに済ませておきたいですね!
出典;https://mppf.or.jp
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多機能トイレは、このはな館のトイレに完備されています。
ただしこのはな館のトイレは、17:00〜翌10:00まで施錠しています。夜に使うことができませんのでご注意ください。
おわりに
日本遺産に登録された西都原古墳群御陵墓前広場をメイン会場に、国重要文化財の伝統芸能を見ることができるこの貴重なお祭りは、先祖からの遺産として守り続けている伝統行事です。
お祭りを通して古代に思いを馳せながら楽しむのもいいですね。
ぜひ楽しんで来てください。