春と秋の時期になると、街角にはたくさんの警察官が立ち、パトランプを光らせた白バイやパトカーを普段より多く見かけるようになりますね。
交通安全週間(全国交通安全運動)は、私たちの安全を守るために行われている、とても大切な行事なのです。
そこで今回は、交通安全週間の時期や、春と秋に行われる理由についてもご紹介していきます。
交通安全週間とは?

交通安全週間は、正式名称で『全国交通安全運動』といいます。
毎年、春と秋に2回、「交通事故の撲滅」のために全国で行われている活動です。
内閣府・警視庁・交通交通省など多くの主要省庁だけでなく、各都道府県・市町村も協力して交通安全運動が行われます。
交通安全週間はどんな運動が行われるの?

期間中、警視庁ではたくさんの警察官と、パトカー、白バイを総動員して、いつもより厳しく取り締まりにあたります。
活動をするのは警察だけではありません。
交通安全協会、バス・タクシー・トラックなどの輸送系統の会社の協会、各自治体なども参加し、街角にテントを張って交通安全を呼びかけます。
また期間中は、子どもやお年寄りが交通事故に巻き込まれないよう、交通の知識やマナーを理解してもらうための「交通安全教室」が行われたり、「警察署の見学」なども行われます。
その他にも、安全対策の浸透をはかるための様々なイベントも各地で催されます。
このように、社会全体で「安全」に向けて意識を高める運動が、全国で行われるのです。
2026年の春・秋の交通安全週間の日程は?
2026年の「春・秋の全国交通安全運動」の日程は以下の通りです。
参考資料;交通安全普及啓発事業等|内閣府
毎年「交通事故死ゼロを目指す日」も1日制定されており、この日はより一層気を引き締める日です。
なぜ「春」と「秋」に行うの?
交通ルールやマナーは常に守ることが大切です。
しかし特に注意を払わなくてはならない時期があり、それが「春」と「秋」です。
春は入学シーズン

春は新入学の季節ですね。
特に目立つのが、新しく小学校に入学した子どもたちの存在です。
大きなランドセルを背負い、慣れない通学路を歩く姿は春の風物詩ともいえますが、その一方で交通事故のリスクも高まります。
まだ道路の歩き方や交通ルールに慣れていないため、急に飛び出してしまったり、注意が散漫になったりすることがあるからです。
また、中学生や高校生の中には、この春から自転車通学を始める人も多く、交通環境が大きく変わる時期でもあります。
そのため春の交通安全運動では、子どもたちへの交通ルールの指導や見守り活動が重点的に行われます。
学校での交通安全教室、通学路での立哨活動、そしてドライバーへの注意喚起など、地域全体で事故を防ぐ取り組みが強化されるのです。
秋は夕暮れに注意

秋は「夕暮れ」に大きな注意が必要な季節です。
夏に比べて日没が急に早まり、帰宅時間帯と暗くなる時間が重なります。
この時間帯は視界が悪くなり、ドライバーから歩行者や自転車が見えにくくなります。
さらに、明るい季節の感覚が残っているため、ライトの点灯が遅れがちになることも事故の原因になります。
実際に、夕暮れ時は歩行者と車の衝突による重大事故が多く発生する時間帯です。
そのため秋の交通安全運動では、「早めのライト点灯」が強く呼びかけられます。
薄暗いと感じた時点で前照灯を点けること、そして歩行者側も反射材を身につけるなど、自分の存在を周囲に知らせる工夫が重要です。
交通安全週間は取り締まりが厳しくなるの?

春と秋の交通安全週間は、1年の中でも特に取り締まりが強化される時期です。
警察ではこの期間にあわせて体制を整え、交通指導や取り締まりにあたる人員を増やします。
目的はシンプルで、「交通事故、特に死亡事故を減らすこと」です。
そのため、事故につながりやすい違反に対しては、普段以上に目を光らせています。
たとえば、スピード違反や一時停止無視、飲酒運転といった重大な違反はもちろん、近年特に問題視されている「ながら運転(携帯電話の使用)」や、「横断歩道での歩行者妨害」も重点的にチェックされます。
こうした行為は、わずかな油断でも大きな事故につながるためです。
交通安全週間では罰金が2倍も取られるの?

では、「交通安全週間は罰金が2倍になる」「警察官にノルマがある」といった話は本当なのでしょうか?
結論から言うと、どちらも事実ではありません。
罰金や違反点数は法律で定められているため、特定の期間だけ重くなることはありません
また、警察官に違反件数のノルマが課されているということもありません。
ただし、注意しておきたい点があります。
交通安全週間中は、普段であれば「注意」で済むような軽微な違反でも、正式に取り締まりの対象となる可能性が高くなります。
これは取り締まりの基準が変わるというよりも、「事故を未然に防ぐために、より厳格に運用される」と考えると分かりやすいでしょう。
つまり、罰則が重くなるわけではないものの、見逃されにくくなるということです。
だからこそ、この期間はいつも以上に基本に立ち返り、丁寧で慎重な運転を心がけることが大切です。
【重要】自転車の取り締まりも大幅強化!

2026年において特に注意したいのが自転車です。
改正道路交通法が施行される2026年(令和8年)4月1日より、自転車にも自動車と同様の「青切符(交通反則通告制度)」が導入されることが決まりました。
これにより、自転車のルール違反に対して、現場で反則金の納付を求められるなど、取り締まりの実効性が格段に高まります。
① 16歳以上なら「青切符」で反則金が発生
16歳以上の人が自転車で交通違反をすると、警察官から青切符を切られるようになります。
- 反則金の目安
5,000円〜12,000円程度(原付バイクと同じくらい)
- 主な対象
信号無視、一時不停止(「止まれ」で足を着かない)、逆走(右側通行)など。
② 「ながらスマホ」は厳罰化
2024年11月から、スマホを見ながらの運転(ながらスマホ)や酒気帯び運転は、すでに非常に厳しい罰則が始まっています。
- ながらスマホ
6ヶ月以下の懲役 または 10万円以下の罰金
- 事故を起こした場合
1年以下の懲役 または 30万円以下の罰金
結局、どうすればいい?(対策リスト)
これからは「自転車は免許のいらない車である」という意識が不可欠です。
以下の3点は今日から徹底しましょう。
- 左側通行を守る
右側を走る(逆走)は、最も捕まりやすい違反の一つです。
- 「止まれ」で必ず止まる
足を地面に着けて、左右を確認するクセをつけましょう。
- スマホは止まってから
通知が気になっても、必ず安全な場所に停車してから確認してください。
2026年からは「知らなかった」では済まされない時代になります。
今から正しいルールを習慣にできるように、ご家族でルールを再確認することが大切です。
交通安全週間の目的を考えよう

交通事故は、ほとんどの場合、ひとりで引き起こすものではありません。
一人ひとりが交通安全に関心を持ち、社会全体で安全意識を高めれば、より安心な街づくりにつながります。
「事故を起こさない」「危険に近づかない」といった禁止の意識ではなく、日頃からお互いを思いやる交通行動を習慣づけ、安全な生活を築いていくことが本質的に大切です。
大切な家族が被害者にも加害者にもならないよう、家族で話し合う絶好の機会でもあります。
少しでも悲しい事故を減らすために、私たち一人ひとりが交通安全を心がけていきましょう。
おわりに
交通安全週間中は、街のあちこちで一日中、交通事故防止のための活動が活発に行われています。
自分の安全な暮らしは、さまざまな機関や人々、施設によって支えられていることを実感できる貴重な期間でもあります。
事故は加害者になっても被害者になっても、人生に深刻な影響を及ぼします。
一人ひとりの意識と心がけが何より重要です。
交通事故を身近な問題として捉え、意識をさらに高めるために、年2回の交通安全週間をぜひ活用しましょう!

