女性にとってキレイ・可愛い・美しいは、必要不可欠な要素ですね。
お金をかけず、その上で「健康」と「美しさ」を同時に手に入れることができるなら理想的だと思います。
健康・美容効果、手軽さ、コストパフォーマンス、すべてにおいて優秀な”天然のサプリメント”とされている「納豆」が今、注目を集めています。
今回は、今日まで明らかになっている納豆の効果、特に女性の「美容効果」にかかわる機能成分についてご紹介していきます。
納豆を1日1~2パック食べて、内側から若さがよみがえる習慣をつけていきましょう!
納豆の美肌・美容効果とは?
私たちの身近な食材「納豆」は、煮た大豆に納豆菌を植えつけて作った食品です。
納豆菌には酵素が大変多く含まれており、大豆に含まれているタンパク質の90%以上も体内に吸収できるのです。
その効果は、病気の予防だけではありません。
納豆を食べることで、女性の願いである「美しくなって痩せる」を手助けしてくれます。
いまや世界で活躍するミランダ・カーやヴィクトリア・ベッカムなど、トップモデルたちやセレブの間でも、納豆は美容食として認知されており、積極的に摂取されています。
では、納豆にどのような美容効果があるのか見てみましょう。
こんなに魅力ある食品が、1パック50~100円という安価で手軽に美を高められる食品は他にはないでしょう。
また海外と違って、日本ではどこのスーパーにも必ず並んでいますので、私たちはいつでも簡単に手に入れられるのも魅力の一つです。
美容効果のある5つの栄養素
納豆が美容・美肌効果があるとされる、5つの代表的な栄養素をご紹介します。
①肌の基礎を作る「タンパク質」
人体の主なところは、タンパク質でできています。
しかしこのタンパク質は絶えず分解して次々に合成しているため、材料をとり続けなければなりません。
そのため、毎日良質なタンパク質をとらなければ、私たちは健康を維持することはできないのです。
ダイエットや偏った食生活を繰り返していると、大切なタンパク質が不足し、肌はボロボロ、しわしわ、髪はパサパサ、爪はガタガタになり、代謝も落ちて、肌のターンオーバーも悪化してきます。
しかし納豆には、そんな人間の大事な栄養素であるタンパク質が豊富で、ホルモンバランスを整え、肌のハリや弾力を保つコラーゲンを生成してくれます。
②肌荒れには「ビタミンB₂」
食事のバランスを考えていても、なかなか足りていない栄養素がビタミンB₂です。
特にダイエットをしている時などは、ビタミンB₂の不足を招いているはずです。
納豆にはビタミンB₂が豊富で、その含有量は生の大豆に比べて2倍になります。
ビタミンB₂は、細胞の再生促進され、肌のターンオーバーを早めてくれます。
またニキビや吹き出物をできにくくする働きがあり、さらに健康な皮膚・爪を作る働きもあります。
いつもはつらつと美しくいられるように、毎日積極的に納豆を食べてビタミンB₂を補っていきたいですね。
③デトックスして皮膚を再生「レシチン」
納豆にダントツに多く含まれている「レシチン」。
美容や健康意識の高い方はご存知の方も多いかと思います。
レシチンは人間の体を構成している細胞膜の主成分ですので、大変重要な役割をしています。
レシチンは細胞内に溜まった老廃物をデトックスする作用があります。
そのため悪玉コレステロールを取除いて、中性脂肪を減らす役目があるのでダイエットには欠かせない成分です。
コレステロールなどが排出されることにより、醜いニキビなども改善し、そばかすやシミなども改善する効果があります。
またレシチンは皮膚細胞の再生によって細胞の老化を防止するため、アンチエイジングにも効果的で、ハリのある若々しい肌を作ることができます。
若返りの栄養素と呼ばれるレシチンを天然のまま効率よく摂取するには、納豆を継続的に食べることがおすすめです。
④肌ツヤが上がる「ナットウキナーゼ」
今や世界中の研究者から注目されている「ナットウキナーゼ」。
ナットウキナーゼは、納豆のネバネバ部分に含まれる、タンパク質分解酵素です。
血液をサラサラにする効果でよく知られていますね。
血流がよくなって血液が体のすみずみに行き渡ると、肌のツヤがアップしたり、肌のトーンが明るくなってほんのりピンク色になります。
また、腸内の善玉菌が増えるので便秘が解消され、老廃物の排出によってニキビや吹き出物も解消されます。
⑤保湿力を高める「ポリグルタミン酸」
ポリグルタミン酸は、納豆のネバネバの糸の主成分です。
ポリグルタミン酸は、ヒアルロン酸の2倍以上もの高い保湿力があり、さらに肌の表面を膜で覆って外部の刺激から肌をガードしてくれます。
このことから、最近では、デパートやドラッグストアなどの化粧品コーナーに「納豆石けん」「納豆ローション」などといった、ポリグルタミン酸を含んだ商品が並ぶようになりました。
納豆を食べ続けることで、自分の肌が本来持っている保湿機能を高めて、強い肌を作ることができます。
納豆のポリグルタミン酸は、保湿力だけではありません。
胃壁を守ってくれたり、腸管で老廃物を吸着して排泄を促進する効果があるので、体の毒素を取り除いてくれるデトックス効果もあるのです。
またカルシウムをはじめとした、女性の“美”と“健康”に大切なミネラルの吸収を促進させてくれます。
アンチエイジング効果
ふと鏡で自分の顔を見たとき、「歳をとった」と感じたことはありませんか?
いつまでも若々しい肌を維持したいと思うのは、みんなの共通の願いですね。
シミ・しわ・くすみ・たるみなど、年齢を重ねるごとに増えていく肌トラブル。
アンチエイジングとは、この老化現象を止める働きです。
納豆はアンチエイジングに優れている食材と言われています。
そこで、納豆に含まれるアンチエイジングを促す主な2つの成分をご紹介します。
①酸化を防ぐ「ビタミンE」
りんごを切ってしばらく置いておくと、茶色に酸化してしまいますよね。
それと同じように、空気を吸って生きている私たちも老化する原因の一つが「酸化」です。
本来、人間はもともと抗酸化物質を持っていますが、20代をピークに加齢とともに低下していってしまうのです。
ビタミンEは抗酸化作用が高く、「若返りビタミン」とも呼ばれています。
シミ、しわ、たるみなどの老化現象は、体内の活性酸素によって細胞が酸化することです。
実はビタミンCやコラーゲンなどは、食べても肌に直接移行せずに体内で分解されてしまうので、活性酸素を中和することができないといわれています。
しかしビタミンEにおいては、食べた場合でもきちんと肌に移行することが分かっています。
肌のしわなどは、高齢になってからの修復は難しいといわれています。
若々しい肌を長く維持していくためには、早いうちに納豆を食べる習慣をつけていきましょう。
②老化を止める「ポリアミン」
ポリアミンは、体内で生成される天然のアミノ酸です。
わかりやすく、ひとことで言うならば「細胞の元気さを維持する物質」です。
「人は血管から老いる」といわれていますが、それは防ぐ効果があるのがポリアミンです。
最近の研究結果において、ポリアミンには健康寿命を延ばす効果があることがわかりました。
すなわち、老化とともに発生リスクが高まるさまざまな病気の予防にも、期待ができるということになります。
ポリアミンは体内でも合成されますが、18~20歳頃を境に徐々に減少し、作られにくくなります。
つまり生化学的には、18~20歳頃を境に老化のスタートと考えられるわけです。
しかし、ポリアミンを多く含む納豆を食べ続けることで、体内のポリアミン濃度が高まります。
すなわち、失った免疫細胞は、若い人の免疫細胞と同じ様な状態になるというわけですから、体の中から老化の防止、そして若返りを手助けしてくれるのです。
まさにポリアミンは真のアンチエイジング物質といえます。
実験では、納豆を1~2パック食べたグループは、およそ2ヶ月後に体内のポリアミン濃度が増加したことも分かっています。
毎日納豆を食べる習慣をつけて、細胞からの若返りを目指しましょう!
便秘解消・デトックス効果
便秘は美容の大敵です。
納豆には、体の不要な水分や毒素を排出するデトックス効果もあります。
毒素を取り除けば、免疫力アップ、美肌効果、代謝アップなど、嬉しいことだらけです。
納豆のデトックス効果についてご紹介します。
①整腸作用「納豆菌」
納豆菌は胃酸への耐性が強く、死滅することなく大腸まで届きます。
納豆菌は腸内に入ると、もともと体内にある善玉菌と共同して特殊な酵素をつくり出します。
この酵素は悪玉菌を死滅させ、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が増えるのを手助けしてくれます。
善玉菌が多いということは、便に関するトラブルは少なくなり、便通もスッキリ改善されます。
納豆は「天然の整腸剤」とも言えます。
②便通を良くする「食物繊維」
食物繊維には、「不溶性植物繊維」と「水溶性植物繊維」の2種類があります。
便秘解消するには、この2種類をバランスよくとる必要があります。
大豆が原料の納豆には、不溶性、水溶性のどちらの食物繊維も豊富に含まれています。
食物繊維には、体外から入ってきた有害物質や、悪玉菌によって作り出された有害物質を、体外に排出してくれる働きがあります。
つらい便秘や、便秘による肌トラブルは、納豆菌と食物繊維のダブルパワーで撃退しましょう。
女性ホルモンアップ
納豆に含まれる「大豆イソフラボン」は、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをするということは、よく知られていますね。
そのため、健康や美容のために毎日食べている人も多いのではないでしょうか。
女性ホルモンを活性化させると、女性らしい美しさや若々しさだけでなく、心も明るくなることが期待できます。
若々しい肌を作る「大豆イソフラボン」
大豆イソフラボンは、肌の弾力を保つ「コラーゲン」を増やして、ハリや潤い保つ働きがあります。
また細胞の新陳代謝を高めて、肌の生まれ変わりを促進してくれるので、肌に潤いがよみがえり、髪の艶やハリも生まれます。
大豆イソフラボンは抗酸化作用もあるのでアンチエイジングにも優れており、バストアップの期待もできます。
継続的に納豆を食べていると、月経痛や、月経前症候群(PMS)を緩和しやすくなります。
また、加齢とともにエストロゲンの分泌量が減少すると、やがて更年期、閉経を迎え、それに伴って「更年期障害」と呼ばれる体と心のトラブルがみられることがあります。
そこで納豆に含まれる大豆イソフラボンによって、エストロゲンの不足を手助けし、トラブルを予防してくれます。
大豆イソフラボン効果には個人差がある
上記の大豆イソフラボンの健康・美容効果は、個人差があるということが近年の研究で明らかになってきました。
納豆から摂った大豆イソフラボンは腸で吸収されますが、そのときに、その成分のまま吸収される人と、エクオールという成分として吸収される人がいます。
つまり、エクオールの方が、より高い大豆イソフラボン効果を発揮するのです。
この違いによって、イソフラボンの健康効果に差がうまれてしまうのです。
エクオールとは?
大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをすると言われてきましたが、近年の研究で、大豆イソフラボンパワーの源は「エクオール」という成分であることがわかりました。
ところが、代謝できる腸内細菌を体内に持っている人は、日本人女性で2人に1人しかいないのです。
またこの腸内細菌は、離乳期から小児期にかけての食生活の影響を大きく、子どもの頃にその種類が決まってしまうため、大人になってからエクオールを作ってくれる腸内細菌を持つことはできないと言われています。
エクオールをつくれる人の割合を見ると、特に若年層にエクオール産生率は低い傾向にあり、いくつかの研究が報告されているのですが、その因果関係はまだはっきりとわかっていません。
これに関しても多くの研究が進みつつありますので、今後の研究成果にぜひ期待してください。
ダイエット効果
納豆に含まれる大豆イソフラボン、ビタミンB群、タンパク質、サポニン、亜鉛、食物繊維など。
これらはダイエットに効果があるとされています。
継続的に納豆を食べることによって、代謝が高まったり脂肪燃焼を促すため、太りにくい体を得ることができます。
また、納豆は”低GI食品”であり「血糖値の上昇が緩やかな食べ物」に該当されますので、ダイエットに適しています。
ただし食べ過ぎは禁物です。
納豆のカロリーは意外と高く、1パック(50g)あたり、約100kcalあります。
そのため1日に何パックも食べると当然太る原因になり得ます。
1日2パックを限度に継続してみて下さい。
おわりに
納豆の「美容効果」は大豆イソフラボンだけでなく、良質な植物性タンパク質やミネラルをはじめとして、女性の願いを叶えてくれる多数の有効成分が含まれているのがわかりました。
たったの数十円で健康になり、美しくなるならば、毎日納豆を食べていきたいですね。
いつもの食習慣に納豆をプラスして、内側から「キレイ」と「健康」を手に入れて下さいね!