東海地方の夏祭りのはしりとして、名古屋に夏の到来を告げる風物詩「熱田祭り」が今年も開催されます。神輿や山車、空には花火の大輪が咲き、見どころの日程も盛りだくさんです!今回はこの「熱田祭り」をご紹介します。
熱田祭りとは?
出典;https://omatsurijapan.com
「熱田さん」の呼び名で名古屋市民から広く親しまれている熱田神宮。
3種の神器のひとつである「草薙剣」をご神体とする熱田神宮は、昔から伊勢神宮に次いで由緒ある神社として広く信仰を集め、現在は御朱印めぐりブームも相まって人気観光スポットのひとつでもあります。
熱田神宮では年間約70もの恒例祭や、特殊神事が催されますが、その数あるお祭りの中でも「熱田祭り」は天皇陛下のおつかい(勅使)も参向されるという、最も重要で荘厳なお祭りです。
尚武祭ともいわれ、東海地方の夏祭りのはしりとして、夏の到来を告げる風物詩といわれています。
お祭り当日は神事が行われる一方、境内では終日にわたり、日本の文化を披露するイベントが数多く開催されます。
剣道や柔道、弓道など各種スポーツや、献花・演能などの奉納行事があるほか、境内や参道に山車やこども獅子、神輿などが賑やかに繰り出します。
夕刻からは各門で「献灯まきわら」が奉飾点灯され、空には花火の大輪が咲き、盛大な一日となります。
毎年全国から25万人もの参拝者や観光客が訪れ、手にうちわを持ち、露店をのぞきながら、縁起の良い夏の始まりを楽しんでいます。
2019年 熱田祭りの日程・開催時間など
今年の熱田祭りは、6/5(水)に行われます。
お祭りの簡単な情報をまとめました。
雨天時の場合は?
熱田祭りのイベント情報
熱田祭りでは、たくさんのイベントが開催されます。
2019年の熱田祭りの詳細日程をご紹介します。
6月4日(火) 前夜祭
出典;http://rockin-hair.cocolog-nifty.com
熱田祭りでは、開催前日の6月4日(火)を前夜祭として、熱田神宮周辺にたくさんの屋台を出して盛り上げてくれます。
時間 | イベント | 場所 |
---|---|---|
14:00〜20:30 | 屋台 | 熱田神宮周辺 |
17:00〜20:30 | 素人のど自慢コンテスト・予選 | 文化殿 |
6月5日(水) 例祭(熱田祭り)
出典;http://network2010.org
熱田祭り当日です。毎年花火に注目が集まっていますが、熱田祭りのメインイベントはこの奉納行事です。
屋台を含め、各奉納の日程はこちらをご覧ください。
(花火の日程は後ほどご紹介いたします。)
出典;https://www.atsutajingu.or.jp
時間 | イベント | 場所 |
---|---|---|
8:00~20:30 | 屋台 | 東・西・南各参道とその周辺 |
9:00〜16:00 | 弓道 | 国旗掲揚塔前広場 |
9:00〜15:30 | 献納俳句大会受付 | 大楠周辺 |
9:00~ | 献花式 (よもぎ花道会会員による各流派の献花) | 花席 |
9:00~15:30 | 献納俳句大会 受付 | 大楠周辺 |
9:30~10:10の間 | 音玉(花火のしらせ) | 境外 |
10:00~ | 勅使参向 | 本宮 |
10:00〜14:00 | 写真コンテスト 受付 | 大楠周辺 |
10:00~15:00 | 献茶祭(濃茶/松尾流、薄茶/遠州流 ) | 濃茶席 蓬庵 薄茶席 又兵衛 |
10:30~ | 献茶祭(表千家 左海大 宗匠 ) | 神楽殿 |
11:00~ | 柔道 | 文化殿 |
13:00~20:30 | 演芸(毎踊・民謡・剣舞・詩吟・フラダンスなど) | 文化殿 |
13:00~ | 棒の手 | 拝殿前 |
14:00~ | 献花式(順天流 横井翠風 氏) | 神楽殿 |
17:30〜20:30 | 献灯巻わら | 東・西・南各門 |
17:35~18:55 | 巻わらみこし | 参道・拝殿前 |
18:00〜 | 熱田神楽(演奏・演舞) | 大楠南側 |
18:00〜 | 尾張 新次郎太鼓 | 祈祷殿前 |
18:20〜 | 新次郎太鼓・神宮太鼓教室の奉納 | 文化殿 |
18:30〜18:45の間 | 音玉(花火のしらせ) | 境内 |
19:00〜20:30 | 素人のど自慢コンテスト | 文化殿 |
19:40~20:30 | 花火 | 熱田神宮公園 |
今年も境内のあちこちでいろいろな行事が、当時に進みます。
神事や奉納はそれぞれどのようなことが行われるのか確認したい人は、こちらの動画でわかりますので、チェックしてみましょう。
2019年 熱田祭り 花火の日程・開催時間など
次に、熱田祭りの最後を締めくくる、熱田祭りの花火の日程を見ていきましょう!
熱田祭り 花火の鑑賞スポットはここ
花火の打ち上げ場所は「熱田神宮公園内」です。
しかし花火打ち上げの時間帯は、熱田神宮公園内は立ち入り禁止となるため、ここで花火を見ることはできません。
また境内からですと見づらいため、別のスポットに移動することをおすすめしています。
この項では、花火を鑑賞するにあたり、人気スポットと穴場スポットについてご紹介します。
花火の「人気」鑑賞スポット
人気の鑑賞スポットは視界が広く花火が良く見え、熱田神宮にも近くて便利です。
人気がゆえ混雑しますが、花火の前にお祭りを楽しみたい方はおすすめです。
花火の人気鑑賞スポットは下記のとおりです。
花火の「穴場」鑑賞スポット
比較的混雑を避けて花火を鑑賞したい方のために、穴場の鑑賞スポットを2ヶ所、ご紹介します。
屋台の出る場所・日程・種類は?
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お祭りと言ったら屋台ですね!熱田祭りではこれを目当てに訪れる方も多いと思います。
この項では、熱田祭りの屋台の出店場所などに関して、ご紹介していきたいと思います。
屋台で美味しいものをほおばりながら、お祭り気分を楽しみましょう!
屋台が出る日程
熱田祭りでは、「前夜祭 6月4日(火)」から屋台が出店されます。
営業時間は例年、露店によって違いますが、
6月4日(火) 14:00〜20:30
6月5日(水) 8:00~20:30
まで営業しています。
前夜祭の4日(火)は比較的混雑が少ないので、屋台だけを楽しむなら4日がおすすめです。
翌日のお祭り当日に花火をメインに楽しみたいという方も、前夜祭で先に屋台を楽しんでおくのも良いかもしれません。
5日(水)は花火が20:30に終わった後も、しばらくのあいだ営業する屋台も多くあります。
雨天により行事が6日に順延された場合は、6日も出店されます。
屋台が出る場所
例年、屋台は赤いラインの場所、つまりお祭り会場である熱田神宮の東参道・西参道・南参道とその周辺の広い範囲に、たくさん出店されます。
ですので熱田神宮に辿り着けば、すぐに屋台を見つける事ができます。
全体でおよそ250店舗以上もの出店があるといわれ、参道を埋め尽くすように立ち並んでいますので、ぜひ歩きながらお祭りを楽しんで下さいね。
屋台が出る種類
熱田祭りの屋台数は250店舗以上!
このお祭りの屋台の特徴は、冷凍みかんや、冷やしパイン、玉子せんべい、レンコンチップスなど、屋台のラインナップとしてはちょっと変わった面白いメニューが多く見かけられます。
さらに定番のお好み焼き、焼きそばなど通常のお祭りで見るような屋台のほか、電球ソーダやクロワッサンたい焼きなど、現代風なお店なども揃っていて、バリエーション豊かです。
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特に昨年は、2018年にブレイクした韓国式のアメリカンドッグ「チーズドック(ハットグ)」は人気で長蛇の列だったようですね。
また「たまごせんべい」も話題に上がっています。
主に関西圏の屋台で多く見られるそうなのですが、たこせんべいの上に目玉焼きが乗っており、ソースを塗り、天かすをパラパラとふりかけ、マヨネーズをかけてあるもので、屋台の味とは思えない美味しさだったということです。
もちろん食べ物の他にも遊戯系の屋台も充実しています。
屋台巡りを楽しみながら境内の賑やかな伝統行事を眺め、熱田祭りを存分に楽しみましょう!
熱田祭りの見どころは?
熱田祭りの見どころについてご紹介します。
幻想的な「献灯まきわら」
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熱田祭りのハイライトは、夜の「献灯まきわら」です。
変わった形をしていますが、一年の年数を表す365個の白張ちょうちんに、その上には月数を表す12個の同じちょうちんをまっすぐに立てています。
これは、1年を無事に過ごせますようにとの願いが込められています。
昭和48年までは、熱田の浜(現在の七里の渡し付近)に、今と同じちょうちん飾りをした巻きわら船5艘が浮かび、水面に映えて、ひときわ美しかったそうです。
それが堀川の改修工事、一部埋め立て、交通事情もあって「船」から「台」に転じ、現在に至っています。
夕刻になり、神殿から受け継いだろうそくの火でひとつひとつに灯りがともされると、境内は淡い光でライトアップされ、その光景は息をのむ美しさです。
コラボが楽しめる「花火」
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熱田祭りの名物といえば、名古屋に夏到来を告げる約1000発の花火ですね。
夕闇に浮かび上がった献灯まきわらとの美しいコラボを魅せてくれる、魅力的な花火としても知られています。
献灯まきわらに込められた無病息災の願いが神様に届くように、夜空めがけて華麗に打ち上げられます。
初夏の夜空を夢幻に彩る熱田祭りのフィナーレを、ぜひ最後まで楽しんで下さいね。
賑やかな「奉納行事」
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熱田祭りは花火や屋台が注目されがちですが、お祭りのメインイベントは奉納行事です。
このお祭りは、天皇陛下勅使による御幣物の奉納、御祭文の奏上が行われるなど、熱田神宮では最も重要で荘厳な祭礼なのですが、境内では誰でも楽しむことができるという、とても魅力的なお祭りです。
熱田祭りは、別名「尚武祭」といわれていて、その名の通り「武」を競うお祭りでもあります。
境内外で、剣道、柔道、弓道などの試合が行われ、愛知県下や近県から選ばれた中学生・高校生・一般が参加、熱戦を繰り広げられます。
伝統の場を伝える献茶祭、献花式、能楽奉納、舞踊、詩吟、剣舞の奉納や献句、献書も行われるなど、境内のあちこちでいろいろな行事が進み、賑やかな1日となります。
名古屋市内でも可愛らしい子供獅子が登場するなど、お祭りを盛り上げてくれます。
神様も私たちも楽しい熱田祭り。昼の奉納もぜひ注目して下さいね!
アクセス・駐車場について
熱田祭りの会場となる「熱田神宮」へのアクセス方法をご紹介します。
電車の場合
- 地下鉄は名城線「神宮西駅」または「伝馬町駅」で下車、徒歩5分。
- 名鉄は「神宮前駅」で下車、徒歩6分。
- JRは「熱田駅」下車、徒歩10分。
車の場合
熱田祭りの6月5日は、熱田神宮内の駐車場は利用不可となります。
さらに神宮周辺も全面駐車禁止となります。
さらに交通規制もかかるため、会場に向かうには公共の交通機関がおすすめです。
マイカーで訪れる場合は、周辺の有料駐車場に停める必要があります。
周辺にもコインパーキングはありますが、例年お正月と熱田祭り当日は「30分1,500円」などという、驚きのお祭り価格になっているようです。
それでもどこも早い時間に満車になるようですので、早めの会場入りを目指しましょう。
おすすめ駐車場2選
ここでは、収容台数の多い有料駐車場を2つ、ご提案いたします。
よろしければご一読ください。
そのほか有料駐車場
そのほかの最寄りの有料駐車場はこちらです。いずれも収容台数に限りがありますので、お早目にお出かけすることをおすすめします。
交通規制について
2019年の交通規制図はこちらをご覧ください。
出典;https://www.nagoya-info.jp
熱田祭り開催当日の6月5日は、会場エリア内の広い範囲で交通規制がかかります。
場所によって規制時間が違うので注意が必要です。マイカーで訪れる予定の方は現地の係員の指示に従うようにして下さい。
車両の通行止めは花火の打ち上げに合わせて実施され、全ての規制が解除されるのは21:30頃です。
まとめ
豊かな緑と神聖な空気に包まれた由緒ある神社で行われる、伝統行事の数々。
笛や太鼓の音の中で、柔らかく光る献灯まきわら。
風情満点に夏の到来を告げてくれるお祭りです。
大いなるパワーを体感しに、ぜひ訪れてみて下さい。