インフルエンザは自然治癒するの?期間は何日?子どもの場合は?

インフルエンザの症状が出ても、病院に行けない時がありますよね。

急に熱が出ても家で静かに寝ていれば、受診しなくても治るのでしょうか?

今回は、病院に行かず、薬もない場合、インフルエンザは自然に治るのか?その場合の自然治癒期間は何日くらいなのか?について解説いたします。

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インフルエンザは自然に治るの?

ベッドとコーヒー

インフルエンザは、結論から言うと自然治癒することがほとんどです。

病院で処方される薬がなければ絶対に治らないという病気ではありません。

ただしそれは普段から若くて健康な成人の場合です。

小さな子どもや高齢者、妊婦さんなど、免疫力の低い人はインフルエンザの合併症として重症な肺炎などを起こし、命にかかわる恐れがあります。

ですので、よほどの事情がない限りは治療を受け、少しでも早く体力を回復させることが重要です。

インフルエンザは感染力がとても強いウイルスです。

悪化する前に最善の行動をとることで、自分だけでなく、周囲を守るという配慮にもつながります。

インフルエンザの典型的な症状は、以下の記事で紹介しています。

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インフルエンザ治療薬なしで自然治癒するまでの経過は?

雲と空

インフルエンザに感染すると、およそ1日~3日の潜伏期間を経て、発症となります。

発症の合図は、突然高熱が出たり、急激に諸症状が現れたらインフルエンザを疑いましょう。

インフルエンザの経過症状
  • 0日目
    インフルエンザに感染

    接触・飛沫などが感染経路となります。

    (潜伏期間 約1~3日間)

  • 1日目
    インフルエンザを発症

    大量のウイルスが体内で増殖しているため、自身もこれを退治しようと38度以上の高熱が出始めます。

    それに伴い、倦怠感、関節痛、頭痛などの全身症状が現れます。

    (約1~3日間)

  • 2日目
    呼吸器症状・消化器症状が現れる

    やや遅れて、ウイルスを体外に排出しようと、咳や鼻水などの呼吸器症状が出始めます。

    また、下痢や嘔吐などの消化器症状も現れることもあります。

    したがって、家族など周りの人への感染リスクが最も高い時期でもあります。

    (約1週間)

  • 10日目
    完治する

    通常であれば、7~10日前後で症状も落ち着き、完治に向かいます。

    ただし2、3日程度は感染力を維持しているので、周囲の人を守るため、外出を避けて感染予防対策をします。

普段は健康な成人がインフルエンザに感染し、薬を使用しないで安静に寝ていれば、4~5日で熱が下がり、全ての症状が回復するまで7~10日ほどかかります。

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インフルエンザ治療薬なしで自然治癒させる方法は?

オムロンの体温計

インフルエンザは自然治癒ができるものではありますが、医療機関で早期に対処しておくことが最善の方法です。

しかし、インフルエンザの薬にアレルギーがある人や、すでに発症から時間がたってしまっている人などは、薬の効果が期待できないと言われています。

その場合は以下のことに気を付けて、ゆっくり休みましょう。

  • 家で安静にして、しっかり睡眠をとる
  • 室内を加湿する(新たな病気や合併症を防ぐため)
  • こまめに水分をとる(脱水予防)
  • 汗をかいたらすぐ着替える(解熱のため)
  • 首・脇・太ももの付け根を冷やす(解熱のため)
  • 栄養摂取(消化の良いタンパク質がおすすめ)
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インフルエンザに市販の解熱剤を飲んでもいいの?

インフルエンザが疑われる高熱が出た場合、市販の解熱鎮痛剤を服用するのは極めて危険と言われています。

厚労省によると、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)を含む解熱剤を飲んでしまうと、インフルエンザ脳症を悪化させ、死亡率を上げてしまう可能性がある発表しています。

ボルタレンだけではありません。

アスピリンを含むもの(バファリンなど)、メフェナム酸を含むもの(ポンタールなど)などもそうです。

「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」という分類の解熱鎮痛剤は、インフルエンザ脳症の発症リスクを高めたり、重症化を招いてしまう恐れがあるとも発表しています。

どうしても必要な場合は、アセトアミノフェン(カロナールなど)であれば問題ないとされています。

インフルエンザにかかると、風邪とは違って38℃以上の高熱が何日も続くことになります。

素人判断で命を危険にさらさないよう、早めに医療機関を受診し、インフルエンザ治療薬で対処するのが一番の近道です。

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インフルエンザに市販の風邪薬を飲んでもいいの?

風邪かなと思って市販の風邪薬を飲んだけど、実はインフルエンザだった・・なんて経験はありませんか?

実は、インフルエンザに市販の風邪薬を飲むのはNGです。

市販の風邪薬や解熱剤によく含まれている「アセチルサリチル酸」「メフェナム酸」「ジクロフェナク」は、インフルエンザ脳症を発症リスクを高める可能性があることがわかっています。

これらの成分が含まれる市販のお薬は、インフルエンザ発症者への使用は禁止とされています。

インフルエンザ脳症は大人はもちろん、子どもの方がリスクが高いので、特に注意が必要ですね。

もし自己判断で市販の風邪薬を飲んでしまった場合は、早急に病院で受診するよう呼びかけられています。

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自然治癒より早くラクになる!インフルエンザ治療薬の効果は?

顕微鏡

ではインフルエンザ治療薬(抗ウイルス薬)の効果は、どんなものなのでしょうか?

まず、一番しんどい高熱!この高熱が出ている時間を縮めてくれることが期待できます。

さらに小さな子どもや高齢者、妊婦さん、持病がある人にとっては、命にかかわる合併症を引き起こすリスクを減らしてくれることもあります。

若くて健康な人にも、同居している家族に合併症になるリスクの高い方がいる場合には、処方薬の力で早く回復させた方が、誰にとっても良いでしょう。

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基本的には病院に行き、治療を受けよう!

病院の待合室

自力で自然治癒することが可能とはいえ、学校や会社を休む場合は、医師の診断書ももらう必要がありますよね。

調査によると、家庭内で大人が感染した場合、大人が早期に治療した方が、子どもの感染を防げる率が高いことも確認されています。

インフルエンザの症状は極めて苦痛なもので、毎年進化して強固なウイルスにもなっています。

自身の早期回復、そして家族や周囲(学校や職場など)感染の拡大を防ぐためにも、高熱が1日以上続く場合は必ず病院へ行って診察を受けることが推奨されています。

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おわりに

インフルエンザは自然治癒ができるものではありますが、その症状は極めてツラく、長期化する恐れもあります。

自分自身が少しでも早く楽になるためにも、家族や周囲の人々のためにも、病院で診察を受けることが最善のようです。

単なる風邪かなと軽く考えず、早期に対処しておくことが、早く治すコツということですね!

 

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