大型連休といえば「ゴールデンウィーク」ですが、9月には「シルバーウィーク」もあります。
ただしシルバーウィークは、毎年連休の長さが違うので、お出かけの予定を立てるなら、事前に確認しておかなくてはなりませんね!
そこで今回は、シルバーウィークの意味や由来、今年はシルバーウィークがあるのかも解説いたします。
シルバーウィークとは?
大型連休と言えば、4月末から5月初めにかけての『ゴールデンウィーク』を思い浮かべますよね。
『シルバーウィーク』は、9月にある大型連休を指します。
ただゴールデンウィークと違うのは、その年によって連休の長さが違うため、「大型連休」にはならないこともあるのです。
大型連休とは、最大5日以上の連休となった場合をいいます。
つまり、9月の連休が5日以上になった場合のみ『シルバーウィーク』と称されるのです
。
シルバーウィークの日程はどのように決められるの?
シルバーウィークは、9月第3月曜日の祝日「敬老の日」前後に発生します。
この時点で土日月で3連休ですが、さらにそのあと、祝日「秋分の日」がやってきます。
月曜日の「敬老の日」と「秋分の日」の間が、1日あいた場合は、そこは祝日法によって「国民の休日」になります。
すると5連休(大型連休)になり、シルバーウィークが発生するというわけです。
実はこの5連休というのは、毎年くるのものではないため、その希少性から「プラチナウィーク」なんて呼ばれることもあります。
シルバーウィークの由来は?
シルバ―ウィークはどのように生まれ、今のように広く認知されるようになったのでしょうか?
シルバーウィークの面白い成り立ちをご紹介します。
映画会社発祥の宣伝用語だった
意外なのですが、「ゴールデンウィーク」も「シルバーウィーク」も、1950年代前半に映画会社「大映」が作った、宣伝用語です。
つまり、連休に映画を見よう!という、映画業界の活性化が目的でした。
ゴールデンウィークは大型連休の代名詞になりましたが、シルバーウィークという言葉はあまり定着しませんでした。
なぜなら、やはり大型連休になりにくい欠点があったからです。
ハッピーマンデー制度導入で急展開
しかし2000年からハッピーマンデー制度が始まったことで、状況は大きく変わりました。
これまで敬老の日は9月15日の固定日だったのが、第3月曜日に変更されました。
すると秋分の日との関係で、最大5連休が発生するようになったのです。
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アンケートで名称が復活
さて、9月の大型連休をどういった名前にしようかな?
そこで2009年、三菱ビルテクノサービスがアンケートを実施したところ、1位に『シルバーウィーク』が選ばれました。
すると、国内外ツアーを企画する旅行代理店などが使い始めたことで、少しづつ名前は定着していき、世間一般にも浸透していきました。
50年以上もたって別口のアンケートで名称が復活しちゃうなんて偶然だね!
アンケートでシルバーウィークという回答が多かった理由は、やはりゴールデンウィークと対なる言葉だから、といった意見が多かったようです。
また敬老の日を含む連休なので、高齢者の「シルバー」の意味合いも、名前の由来の1つとなりました。
2022年 シルバーウィークは何連休?
2022年のシルバーウィークですが、残念ながら大型連休ではありません。
最大で2022年9月17日(土)~9月20日(月)までの3連休と、
9月23日(金)~9月25日(日)までの3連休です。
つまり、大型連休(5連休以上)ではないため、2022年のシルバーウィークは「ない」ということになります。
ただ3連休は確保できますので、20〜22日に有休を取得できれば、9連休が可能ですね。
ちなみに、来年2023年も3連休です。
秋分の日は23日(土)のため、19~22日に休みを取れば、9連休も可能ですね。
過去に大型連休になったシルバーウィークを紹介!
シルバーウィークが最初に訪れたのは、2009年。次は2015年でした。
どちらの年も、敬老の日が9月21日(月)、秋分の日が9月23日(水)でした。
その間の日の9月22日(火)は、祝日法によって「国民の休日」となります。
これによって、9月19日(土)~9月23日(水)までの、5連休が誕生。
シルバーウィークが発生したのでした。
次回のシルバーウィークはいつ?
次のシルバーウィークが訪れるのは、2026年です。
しばらく先になりますね。なんて希少なんでしょう・・。
ゴールデンウィークと並び、年に2回も大型連休があるなんて嬉しいですよね。
この年は旅行・観光・飲食業界も大盛り上がり、日本の景気が上がるなんてこともあるかもしれませんね!
気候や天気は?
9月のこの頃の気温は、東京で23℃前後で、年間を通して最も過ごしやすい時期です。
ただし天気はあまり良くないのが特徴です。
ですがまずは早めに計画を考えておき、またとない機会の9月大型連休を楽しみに待ちたいですね。
おわりに
シルバーウィークは5連休からをいいますが、最低でも3連休にはなります。
過去には5連休にもなりましたが、実はとても珍しい出来事だったようです。
次に訪れる2026年という事実を噛みしめながら、5連休の計画を立ててみるのも楽しいかもしれませんね。
秋は食べ物がおいしい季節ですので、今年の連休も有意義に楽しんでみてはいかがでしょうか。