インフルエンザの型別(A型・B型・C型)の症状と特徴は?風邪とどう違うのか解説!

「これって風邪?それともインフルエンザ?」

インフルエンザは風邪の症状に似ているため、一見わかりづらいですよね。

しかしインフルエンザの特徴を知っておけば、いち早く対応することができるのです。

今回は、風邪とは違うインフルエンザの特徴を、型別にご紹介いたします!

スポンサーリンク

インフルエンザとは?

ウイルス感染が世界中で流行

インフルエンザとは、鼻水、せきやくしゃみ、頭痛、高熱、関節痛、全身のだるさなどの症状を引き起こすウイルスです。

A型、B型、C型がありますが、毎年世界中で流行を繰り返しているウイルスが、A型とB型です。

その年によって、そして国・地域によって変異し、流行を引き起こしているのです。

インフルエンザは、感染力がかなり強いウイルスです。

インフルエンザの症状・特徴は?

インフルエンザの主な症状は、以下のようなものです。

  • 鼻水
  • せき・くしゃみ
  • のどの痛み
  • 頭痛
  • 高熱(38℃以上)
  • ひどい関節痛・筋肉痛
  • 全身の倦怠感
  • 下痢や腹痛
  • 食欲不振

上記のように風邪の症状とそっくりですので、素人の私たちにはなかなか判断できないものです。

ただ唯一、インフルエンザ独特の症状といえば「高熱」と「進行の早さ」です。

例えば、さっきまで元気だったのに突然発熱して高熱になる、などです。

普通の風邪は比較的ゆっくりと経過しますが、インフルエンザは症状が急速に進行し、さらに症状も重く、死に至ることもあります。

またインフルエンザウイルスに感染すると、短時間で大流行を引き起こしてしまうのも特徴です。

インフルエンザで医療機関を受診するタイミングは?

病院の待合室

受診は早い方がいいような気がしますが、医療機関では「早すぎる受診はあまりおすすめしていない」ようです。

なぜなら、受診が早すぎるとウイルスの量がまだ少ないため、診断がつかない場合もあるためです。

医療機関での一般的な検査キットは、発症後12時間〜48時間以内の検査で、正しい検査結果が出るとされています。

ただし、「高熱が出ている場合」はすでに時間が経過しているため、正しい検査結果になる可能性が高いです。

もし、インフルエンザの疑いが強いのに診断がつかなかった場合は、インフルエンザの治療にも用いられる解熱剤が処方されるようです。

子ども・高齢者・妊婦さんは早めに受診しよう

子ども睡眠

ただし、小さな子ども・高齢者・妊婦さんは、早めに受診しましょう。

なぜなら、発症後一気に症状が悪化する可能性が高いためです。

早すぎる受診だったとしても薬を処方してもらえば、インフルエンザの悪化を押さえられる場合もあります。

特に周りでインフルエンザにかかった人が出ている場合は、要注意です。

以下のような症状が出た場合は、一度最寄りの医療機関で受診しましょう。

  • 38℃以上の高熱
  • のどの痛み
  • ひどい筋肉痛・関節痛
  • 倦怠感など

具合が悪いなと感じたら、単なる風邪だと軽く考えずに、早めに最寄りの医療機関を受診しましょう。

悪化する前に最善の行動をとることで、自分だけでなく、周囲を守るという配慮にもつながりますね。

スポンサーリンク

インフルエンザの潜伏期間と経過症状は?

睡眠

インフルエンザに感染すると、およそ1日~3日の潜伏期間を経て、発症となります。

潜伏期間が短いため、発症する前兆すらないまま、突然高熱が出たりと、急激に諸症状が現れるのが特徴です。

インフルエンザの経過症状
  • 0日目
    インフルエンザに感染

    接触・飛沫などが感染経路となります。

    (潜伏期間 約1~3日間)

  • 1日目
    インフルエンザを発症

    大量のウイルスが体内で増殖しているため、自身もこれを退治しようと38度以上の高熱が出始めます。

    それに伴い、倦怠感、関節痛、頭痛などの全身症状が現れます。

    (約1~3日間)

  • 2日目
    呼吸器症状・消化器症状が現れる

    やや遅れて、ウイルスを体外に排出しようと、咳や鼻水などの呼吸器症状が出始めます。

    また、下痢や嘔吐などの消化器症状も現れることもあります。

    したがって、家族など周りの人への感染リスクが最も高い時期でもあります。

    (約1週間)

  • 10日目
    完治する

    通常であれば、7~10日前後で症状も落ち着き、完治に向かいます。

    ただし2、3日程度は感染力を維持しているので、周囲の人を守るため、外出を避けて感染予防対策をします。

スポンサーリンク

インフルエンザの型別(A型・B型・C型)症状の違いは?

3種類のウイルスのイラスト

数あるインフルエンザウイルスの中で、人間に感染するウイルスは大きく分けて、A型・B型・C型の3つの種類があります。

この項では、インフルエンザの型別の特徴や、どんな違いがあるのかについてご紹介します。

A型インフルエンザの特徴

3つの型のなかでも、最も一般的で、最も大流行がみられるウイルスがA型です。

つまり日本の冬に流行するのは、このA型が原因の1つです。

症状は、A型もB型も同じです。

しかし大きな特徴としては、他の型よりも、最も高い熱が出るとされ、A型インフルエンザの症状は極めてツラいものです。

そしてA型は、症状が重篤になる傾向があります。

ひどい場合は肺炎や脳症といった合併症を引き起こし、死に至ることもあります。

通常、一度インフルエンザにかかれば、そのウィルスに対する免疫が体内に作られますが、A型は多様に変異する特性があるため、毎年感染してしまう人が多いです。

「新型インフルエンザ」と呼ばれるのは、このA型が変異したものです。

世界的に流行して致死率の高さなどで話題になった、「鳥インフルエンザ」「豚インフルエンザ」なども、A型インフルエンザウイルスに含まれます。

B型インフルエンザの特徴

近年は毎年流行していますが、A型ほど大流行を引き起こすことはあまりありません。

B型インフルエンザの症状は、A型の症状と同じです。

B型はA型よりも症状が比較的軽く、高熱にはなりにくい特徴があります。

主に下痢やお腹の痛みを訴える人が多い性質があります。

また、ウイルスが変化しにくいので、一度抗体を取得すれば感染しにくくなります。

とはいえB型も不定期に変化していきますので、予防は必要です。

C型インフルエンザの特徴

C型インフルエンザとはあまり聞かない言葉だと思いませんか?

それもそのはずで、C型は鼻水程度でとても症状が軽く、一度感染して抗体ができると、その抗体が生涯持続すると考えられています。

とある調査によると、C型インフルエンザは、6歳未満の子どもほぼ全員がかかっている可能性がある、というデータがあるようです。

それもインフルエンザC型とは診断されず、「単なる風邪」と診断されてしまい、気がついたら治っていた、というケースが多いようです。

注意すべきは「A型」と「B型」

インフルエンザウイルスとして注意すべきは「A型」と「B型」の2つです。

そのなかでも「A型」は感染力・症状ともに非常に強く、毎年進化して強固なウイルスになるという点からも、最も注意が必要なウイルスです。

A型とB型同時にかかった場合の症状は?

A型は冬の前半(12月〜2月ごろ)、B型は冬後半(2~3月ごろ)に流行する傾向があります。

ですがごく稀に、同時に感染してしまう人もいます。

両方のウイルスは症状が同じですが、通常より「しんどい」と感じる度合いも極めて大きいと言われています。

特に、小さな子どもや高齢者、妊婦さんは体の免疫力が弱く、重篤化する可能性があります。

予防接種を受けていれば、もし感染したとしても症状が軽く済むこともありますので、最善の行動を心がけたいですね。

スポンサーリンク

インフルエンザと風邪の違いは?

オムロンの体温計

インフルエンザの主な症状は、そのほとんどが風邪の症状に似ていますよね。

ですが、風邪とインフルエンザの決定的な違いは「発熱」です。

インフルエンザは、発熱から始まり、強い全身症状へと一連をたどっていきます。

しかし風邪の場合は、喉や鼻など局所的な部位に現れはじめ、比較的ゆっくりと進行します。

発熱しても37度台の微熱で済むこともあり、熱は3日以上続かないことがほとんどです。

ただしインフルエンザも風邪も「ウイルスによる感染症」という点は共通しています。

いずれも悪化すると、合併症などによって命の危険にさらされる可能性がありますので、具合が悪いなと感じたらお早めに医療機関にて相談することをおすすめします。

スポンサーリンク

おわりに

インフルエンザも風邪も感染症ですので、接触・飛沫が感染経路となります。

手洗いやマスク、人混みを避けるなどの予防方法は同じです。

とくに冬は空気が乾燥していますので、感染予防として加湿も心掛けることが必要ですね。

インフルエンザに感染することで重症化するリスクのある方は、なるべく早めに医療機関にて相談するようにしましょう。

 

タイトルとURLをコピーしました