ハリーポッターでおなじみのスポーツ「クィディッチ」ですが、そのルールは正しく理解しているでしょうか?
実は、クィディッチは魔法界だけのスポーツではなく、現実世界でもプレーされているのです!
どうやって行われているのでしょうか?
そこで今回は、魔法界の人気スポーツ「クィディッチ」に関してご紹介いたします。
クィディッチとは?
人気ファンタジー小説『ハリー・ポッター』の作中に登場する、空飛ぶ魔法のほうきに乗って行う球技です。
英語では「Quidditch」と書きます。
クィディッチは、「ハンドボール・ドッジボール」を混ぜ合わせたようなスポーツで、魔法界では一番人気のスポーツとされています。
魔法使いたちがものすごいスピードで飛び回りながら戦う姿に、思わず目を奪われた人も多いのではないでしょうか?
これは作者のJ・K・ローリングによる架空の球技ですから、ハリーポッターの世界にしか存在しないものでした。
しかし実は、現実世界でも正式なスポーツとして存在しているのです。
クィディッチは現在、国際的な運営団体と世界40カ国以上のチームを誇り、ワールドカップも開催されています。
近いうちオリンピックの正式競技に、クィディッチが登場する日が来るかもしれませんね!
クィディッチのルール【魔法界編】
コート
- オーバル状のコート。
- コートの境界線からはみ出すことはできない。
- 高さは制限はない。
- コートには両サイドに、高さが違う3つのリング型のゴールが設置されている。
ボール
クィディッチでは、3種類のボールを使用します。
ボール名 | 個数 | 特徴 |
---|---|---|
クアッフル | 1個 | 大サイズ。赤い革製。 ゴールに入れれば10点。 |
ブラッジャー | 2個 | 中サイズ。黒い鉄製。選手を無差別に襲う呪文がかけられている。 選手妨害のためのボール。ゴールしても得点にならない。 |
スニッチ | 1個 | 小サイズ。羽の生えた金色のボール。 捕まえれば150点獲得。 |
ポジション
7名の選手で構成されたチームが2チーム、計14名でプレイします。
ポジション | 人数 | 役割 |
---|---|---|
チェイサー | 3人 | 「クアッフル」をゴールに入れる。 |
ビーター | 2人 | 「ブラッジャー」を専用のバットを使って阻止する。 |
キーパー | 1人 | 相手チームの得点を阻止する。 |
シーカー | 1人 | 「スニッチ」を捕まえる。 |
得点
3つのどのゴールに入れても、1回入れるごとに10点。
シーカーがスニッチを捕まえれば、150点獲得。
試合の流れ
基本的に、試合は次のように行われます。
- 全選手が各々のポジションにつく
- 審判がブラッジャーとスニッチを解放する
- 審判がクアッフルを空中に投げる
- 試合開始
↓ - 試合終了
時間制限はありません。
どちらかのチームがスニッチを捕まえるか、両チームのキャプテンが合意に達すればゲーム終了となります。
反則行為
どのスポーツも同じように、クィディッチにも反則があります。
「敵を動物に変身させる」のような魔法を使うことの反則も含まれるため、700種類にも及ぶといわれています。
代表的な反則は、次のようなものです。
クィディッチのルール【現実世界編】
2005年、アメリカのバーモント州に住む2人の学生によって、リアルの現実世界でもできるクィディッチが考案されました。
基本的なルールは魔法界のクィディッチと変わりありません。
ただし、ハリーポッターのクィディッチは空中戦ですが、現実世界のクィディッチは陸上戦です。
飛ぶことはできませんが、小さなほうきにまたがり、片手でプレーするのがルールです。
4つのポジションのそれぞれの役割は以下のとおりです。
ポジション | 人数 | 役割 |
---|---|---|
チェイサー | 3人 | 「クアッフル」をゴールに入れる。 |
ビーター | 2人 | 「ブラッジャー(3個)」を使って相手チームを妨害する。 |
キーパー | 1人 | 相手チームの得点を阻止する。 |
シーカー | 1人 | 「スニッチ」を捕まえる。 |
ビーターは、ブラッジャーに見立てた3個の赤いボールで、相手チームを妨害します。
また、スニッチはボールではなく腰に黄色のタグをつけた人で、捕まらないようシーカーから逃げ回ります。
制限時間はなく、スニッチの腰のタグを取ると30点獲得し、ゲーム終了。その時点の合計得点で勝敗が決まります。
現実世界のクィディッチは「ラグビー・ドッジボール・鬼ごっこ・かくれんぼ」が混ざり合ったような、ユニークなスポーツのようです。
詳しくは以下の動画で紹介してあります。
動画を見てみると、ボールが複数ある上にほうきを持っているので、リスクが入り乱れて激しい戦いですね!
現在、国際的な運営団体と世界40カ国以上のチームを誇っており、世界の競技人口は2万人ほどといわれています。
今のところマイナー枠のスポーツではありますが、各国のプレイヤーが精力的に普及活動を行っているそうです。
これからどんどん増えて、いつかオリンピックでお目にかかる日が来るかもしれませんね!
現実世界でのクィディッチの公式大会はあるの?
クィディッチは現在、世界各地の至る所でプレーされています。
したがって、公式の試合・大会も世界各地で開催されているのです。
有名な大会をまとめてみました。
ワールドカップ(2年に1回)
2012年に初めてワールドカップが開催されました。
当時はわずか5チームだったものの、2018年にはなんと29チームが参加するまでになり、驚異的な広がりを見せているようです。
やはり、発祥国のアメリカは強いですね!
メジャーリーグ
アメリカを中心に、2014年から開始されたリーグです。
アメリカの15チーム、カナダの1チームの、計16チームで構成されています。
こちらも、発祥国であるアメリカが主力になっているようですね。
プレミアリーグ
2016年に開始された、イギリス国内の10チームで構成されたリーグです。
ハリーポッター自体がイギリスが発祥ですので、イギリスのクィディッチの人気の高さは当然のようですね。
クィディッチは日本でもプレーされているの?
なんと、日本にも「日本クィディッチ協会」というものがあるようです。
マスコミでも紹介されたようですが、SNSでも情報を発信していますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
定期的に体験会も開催していますので、一度やってみたい!という方はこの機会にお試しで始めてみるのも楽しそうですね。
チームには所属せず、毎回気軽に体験会にだけ参加している人もいるようです。
Facebook 日本クィディッチ協会
おわりに
ハリーポッターをみて、「あのスポーツを一度でいいからやってみたい!」と思う人も多いかもしれませんね。
私たちは残念ながら魔法を使うことはできませんが、極限まで近づけたマグル仕様のクィディッチが世界中で広がっているようです。
これからも日本でも、メジャーになっていく日が来るかもしれませんね!