天ぷら鍋はもういりません。
これからはフライパンを使って、少ない油で揚げ物をしていきましょう!
フライパンで揚げ物をするのは危険だと思っている人もいますが、注意するポイントさえわかれば大丈夫です。
今回は、フライパンで揚げ物をするメリット、少量の油で揚げるコツをご紹介していきます。
フライパンで揚げ物をするメリットとは?
揚げ物を作るとき、どんな調理器具を使っていますか?
最近では、天ぷら鍋を持っていない人も多いようですね。
だけど上手くできないから天ぷら鍋を買おうか悩んでいる人も多いようです。
そこで、フライパンで揚げ物をすることを定番にした方がいい理由をご紹介します。
少ない油で揚げられる
今までの揚げ物の常識といえば、食材がかぶる程度の大量の油で揚げることが基本でした。
しかしフライパンを使えば、その熱伝導の良さから、少量の油で揚げることが可能となります。
使った油の処理もしなくて良いのもラクですし、油の節約にもなりますので、お財布に優しい調理法です。
間口が広いから揚げやすい
天ぷら鍋とは違い、フライパンは間口が広いため、見えやすいです。
そのため、食材を入れるときに食材同士がくっついてしまうのを防ぐことができます。
揚げ具合もよく見えるので、引き上げるタイミングもが分かりやすく、上手に仕上がります。
短時間で揚げられる
天ぷら鍋が厚手で深い形状をしているのは、油の温度を下がりにくくしているからです。
その一方で、なかなか温度が上がりにくいというデメリットも持ち合わせています。
しかしフライパンならその熱伝導の良さで早く適温になりますので、調理の時短になり、ガス代、電気代も節約されます。
軽くて洗いやすい
てんぷら鍋は、油ハネ防止カバーなど細かなパーツが付いているものが多く、洗う時に面倒ですよね。
しかしフライパンなら軽くて浅く、非常に洗いやすいです。
油まみれの物を片付けるのがラクというのは、大きな魅力ですよね。
収納スペースがスッキリする
天ぷら鍋はそんなに使用しないのに大きいので、奥から取り出すのも片づけるのも億劫になってしまいますね。
そこで天ぷら鍋を手放して、いつものフライパンを活用すれば、収納スペースはスッキリです。
揚げ物をする前に!フライパンの選び方
どんなフライパンでも揚げ物はできますが、タイプによって向いているもの、向いていないものがあります。
お家にあるフライパンは揚げ物に向いているのか、以下の3つのポイントをチェックしてみましょう。
①油ハネを防げる「深さ」があるか
フライパンには浅型・深型がありますよね。
揚げ物をするなら「深型」を選ぶようにしましょう。
浅いフライパンですと油がハネてしまい、コンロ周りの掃除の手間が増えてしまいます。
またガスコンロの場合は火事の危険性もあります。
②温度を保てる「厚み」があるか
もちろん薄いフライパンでも揚げ物料理はできますが、温度が下がりやすいため、火加減をこまめに確認する必要があります。
そこで簡単に上手に揚げるなら、やはり厚みのあるフライパンがおすすめです。
揚げ物のコツは、油の温度を一定に保つことですので、ある程度厚みのあるフライパンを選ぶことが大切です。
③フッ素コーティングされた小型フライパンなら最高
一般的なコーティング(フッ素樹脂加工)は「高温に弱い」ので揚げ物には向かない、などと言われていますが、それにはちょっと誤解があります。
コーティングが劣化するのは260℃以上の温度です。
油が入っていないと局所的にそうなることもありますが、揚げ物でコーティングが劣化するほどの温度に達することはないのでご安心下さい。
コーティング加工は油汚れが落ちやすいので、洗い物が楽にできるメリットがあります。
小型なら油の量も少なくて済み、2~3人家族の揚げ物をするのにピッタリです。
実践!フライパンで上手に揚げ物をするコツ!
では一緒に、少ない油で天ぷらを揚げてみましょう!
フライパンで揚げ物をするための、基本的な作り方と、押さえておきたいポイントをご紹介します。
①食材は小さめに切り、水気はふき取る
出典;https://youtu.be
少ない油で効率よく揚げるためには、大きな食材は小さめに、分厚い食材は薄めに切ることがポイントです。
こうすることで、短時間でも中までしっかりと火が通り、カラッと仕上がります。
水気が残っていると油ハネの原因になりますので、キッチンペーパーでふき取っておきましょう。
②油の目安は、底から1cm
出典;https://youtu.be
フライパンで揚げ物をする場合は、油は0.5~1cmもあればOKです。
揚げるというよりは「揚げ焼き」するという感覚です。
③強火で点火、菜箸で温度確認
油を入れたら強火で点火し、適温になるまで待ちましょう。
適温になったら弱火しに、温度が上がり過ぎないように注意します。
温度の目安は、木製の菜箸を水にぬらしてふき取り、油の中に入れたときの「泡の出方」でわかります。
箸先から、チョロチョロ細かい泡が出てくる
低温(150℃~160℃)
例:さつまいも、レンコンなどの根菜類(火が通りにくい食材)
葉物野菜の天ぷら
箸全体から、一定の感覚で細かな泡が出続ける
中温(170℃~180度)
例:とんかつ、から揚げ、かき揚げなど(揚げ物全般の適温)
箸全体から、大きな泡が勢いよく出続ける
高温(180℃~190℃)
例:魚介類の天ぷらなど(水気を多く含む食材)
フライパンは熱伝導が良いため、強火のままだと発火する危険もありますので、こまめな温度チェックは必ず行いましょう。
④少しづつ食材を油へ入れる
出典;https://youtu.be
いよいよ食材を油へ入れていきましょう。
このとき一度にたくさんの食材を入れると、せっかく適温に温めた油の温度が、一気に下がってしまいます。
適温がキープできるよう、少量ずつ揚げていきましょう。
出典;https://youtu.be
これで、サックサクの美味しい天ぷらの出来上がりです!
おうち料理研究家で人気ブロガーのみきママさんが、フライパンで油がハネない天ぷらのレシピを公開していました。
詳しい作り方はこちらの動画でチェックしてみて下さいね。
おわりに
揚げ物は後始末がとにかく面倒、そう思う事はありませんか?
しかしいつものフライパンなら、油もちょっとでいいので後始末もラクですし、すぐに作りたいときも便利ですよね。
初めての人もフライパンを活用して、ぜひ揚げ物上手になって下さいね!