香水は、女性や男性の魅力を際立たせるファッションアイテムのひとつです。
そんな香水にも「記念日」があることはご存知でしたでしょうか?
そこで今回は、少し新しい記念日「香水の日」にちなんで、効果的な香水のつけ方などについて解説していきます。
香水の日とは?
毎年10月1日は、フレグランス協会によって制定された「香水の日」です。
2010年に制定された、比較的新しい記念日です。
香水の本場といえばフランスですが、毎年10月1日に香水の新作が発表されることから、10月1日となりました。
秋冬ファッションにシフトする時期であるため、クリスマスなどのウィンターイベントに向けて、香水をアピールするキャンペーンが行われます。
日本フレグランス協会とは?
フランス大使館の商務部と、13社のフレグランス業界からの賛同を得て、2002年1月に設立された団体です。
香水にまだ馴染みが薄い日本に、香水を含む全てのフレグランス文化を普及させるための活動が行われています。
香水の日はどんなイベントがあるの?
本場フランスと同じく、日本でも新作が販売されます。
そこで、香水専門店では「香水の日」を記念して、毎年各種キャンペーンやセールなどが行われます。
これからはハロウィンやクリスマスなど、年末になるにつれてイベントも多くなる時期ですね!
この機会に、自分に合う新しい香りを見つけにお出かけしてみてはいかがでしょうか。
種類別による香水のつけ方
香水といっても、本当にたくさんの種類がありますよね。
店頭に行って無作為に試すにも限界がありますし・・・。
そこで、簡単な香水の選び方・つけ方をご紹介したいと思います!
まずは香水の4つの種類を理解しよう!
じつは、香水は濃度によって、以下の4つの種類にわけられています。
種類 | 濃度 | 持続時間 |
オーデコロン | 1~5% | 1~2時間前後 |
オーデトワレ | 5~10% | 3時間前後 |
オーデパルファン (オードパルファム) |
10~15% | 5~6時間 |
パルファン (パルファム) |
15~30% | 5時間~半日 |
「オーデ(オード)」とは、フランス語で「水」という意味です。
この4つの種類がわかれば、TPOに合わせて選びやすくなります。
ひとつずつ解説します。
オーデコロン(濃度1~5%)
ふんわりやさしく香るオーデコロン。
上の表でわかる通り、香水の中では最も濃度が低いため、持続性もあまりありません。
薄めの香りなので、つけてもそこまで周りに香りが拡散しません。
ですので香水というよりは、ちょっと気分をリフレッシュさせたい時に使うのがおすすめです。
例えば、お風呂上がりや、スポーツの後などにも使う方が多いようです。
また、香水の強い香りが苦手な方にもおすすめです。
香水が初めての方は、オーデコロンから始めてみると良いでしょう。
ちなみにオーデコロンはレディース用が多く販売されています。
メンズ用はあまり見かけませんが、男女ともに使えるユニセックスタイプも多く販売されています。
【オーデコロンのつけ方】
オーデコロンは線でつけるのが適量です。
上半身につけると香りが楽しめます。
オーデトワレ(濃度5~10%)
ほんのりと柔らかく香るオーデトワレ。
普段使いに適しているのが、何と言ってもこのオーデトワレです。
香水の中でも最も多く販売されており、香水として一番人気です!
種類も豊富ですので、選ぶ楽しさもあるのではないでしょうか?
【オーデトワレのつけ方】
香水瓶なら1~2滴。
スプレータイプなら、線を描くように1~2プッシュするのが適量です。
つける部位は、ひじの内側か、下半身(ひざの裏、足首など)に使うのがおすすめです。
ふんわり自然な香りを持続させるなら、4~5時間ごとに付け直しても良いでしょう。
オーデパルファン(濃度10~15%)
オードトワレよりも、ほどよく強めの香りが楽しめるのがオーデパルファンです。
またオードトワレよりもさらに持続性があるので、香水をつける男性からも人気です。
また、種類も豊富に揃っていて比較的リーズナブルなので、香水の中ではオードトワレの次に人気が高いです。
【オーデパルファンのつけ方】
香水瓶なら1~2滴。
スプレータイプなら、線を描くように1~2プッシュが適量です。
人によっては「強い!」と思われてしまう場合もありますので、適量を意識しましょう。
つける部位は、ひじの内側か、下半身(ひざの裏、足首など)に使うのがおすすめです。
パルファン(濃度15~30%)
どのブランドでもトップグレードに位置し、香水の代表格ともいえるのがパルファンです。
パルファンは香水のなかでも最も濃度が高く、そのため強く深く香ります。
そのため、フォーマルな場や、パーティなどの華やかな場に使われることが多いです。
金額は高いものが多く、販売されている種類も多くありません。
【パルファンのつけ方】
パルファンは想像以上に強く香ります。
つける際は1滴でじゅうぶんです。
つける場所は、下半身(ひざの裏、足首など)につけるのが一般的です。
濃度が高いぶん、ごく少量で高い香りと持続性をキープしますので、あくまでも一滴を意識することが重要になります。
香水をつけるおすすめの場所とは?
ほんのりとさりげなく香らせる。
これが、周囲に好感を持たせる香水の使い方です。
しかし付ける場所によって、香りの印象が違ってくることをご存知でしょうか?
また量にもよりますが、つける場所によっては周りに不快にしてしまうこともありますので、注意が必要です。
ではどこにつけるべきなのでしょうか?
おすすめは下半身の体温が高い場所
香水は温度が高いほど、強く香りを発生します。
基本的に、上半身につけると香りは強くなり、下半身につけると香りは優しくなるといわれています。
また香水は、下から上に向かって香るのが特徴です。
おすすめの場所は、ウエスト~足首の間。なかでも、「太ももの内側」や、「足首」は特におすすめです。
上半身なら唯一、「ひじの内側」です。
皮膚の温度が高く、適度に動作があるため、ほどよく香ります。
NGは意外な場所!
逆にあまりおすすめできない場所は、意外ですが、耳の後ろ・手首です。
よく耳の後ろや手首にすりこんでいる人を見かけますが、これは香水瓶で一滴つけるタイプのもの(パルファンなど)のつけ方です。
一般的に出回っているスプレータイプではNGです。
耳の後ろは体温が高く、自分の鼻に近いため、つける量には注意が必要です。
また特に食事の席などでは香りが強すぎて、周りに不快感を与えることが多いです。
手首は良く動かす部分なので、強い香りが周りに拡散しやすく、間違うと印象が悪くなってしまいやすいです。
自分の好きな香りでも、香水は不快に感じる人が多いことを理解しておきましょう。
あくまでも「ほんのり」香らせるのがポイントです。
もっと簡単な香水のつけ方は?
深く考えなくても、ほのかに香らせる方法があります。
- 自分の斜め前方に、1プッシュ香水をふきかけます。
- その下をくぐるだけです。
この2ステップだけで、強く香りすぎずに均等に、そして優しく香らせることができます。
顔の辺りでプッシュしないよう気をつけて下さいね。
また外出先で香水をつけ直すときは、足首に付けるのがおすすめです。
足首は、歩く動作によって香りがゆっくり立ち上がり、全身をふんわり包んでくれます。
これはNG!香水を使うときの注意点
せっかくの香水を、台無しにしてしまうパターンがあります。
一度チェックしてみましょう。
つけたら「こすっている」
香水をつけたらこすり合わせる仕草、よく見かけますよね。
しかしこれはNGです。
こすることによって、香りの粒子が潰れ、香水の本来の香りを楽しめなくなってしまうそうです。
また香りの持続時間も短くなってしまいますので、塗りこむような動作はやめましょう。
つけ過ぎている
人間の鼻は、においに慣れると、そのにおいを感じなくなってしまいます。
ですので、つけている本人は、だんだん「あまり香っていないな」と思うようになります。
基本的に、1ヶ所あたり、1~2プッシュでOKです。
そして前の章でご紹介した、「濃度と持続時間」を理解しておけば、つけ過ぎてしまうことを防ぐことができると思います。
香りが強過ぎてはいないか、家族や友人に教えてもらうことも大切ですね。
TPOに合っていない
洋服と同じで、香りにもTPOは大切です。
なぜなら、香りは自分だけのものではないからです。
基本的に、以下のような場面には、香水をつけて行かない方が良いです。
シーンに適したおしゃれをして、香りを楽しみたいですね。
洋服につけてもいいの?
洋服に直接つけると、シミになってしまうことがあります。
ですので洋服を香らせたい場合は、まずは腕につけて、水分が蒸発してから洋服にあてるようにして香りを移しましょう。
おわりに
嗅覚は人間の五感のひとつ。
素敵な香りはあなたへの深い印象を残し、記憶に残ります。
だからこそ、自己満足にならないよう香水のつけ方をおさらいして、ほのかに優しい香りを身にまとってお出かけしたいですね。
10月1日の香水の日には毎年さまざまなキャンペーンが催されますので、ぜひお近くのフレグランスコーナーに足を運んでみてはいかがでしょうか。