土用の丑の日はうなぎだけじゃない!丑の日の食べ物の意味や効果を一挙紹介!

土用の時期になると、スーパーではうなぎの蒲焼やうな重などが陳列され始めますね。

でも、うなぎ高いんだよな~・・と思う気持ち、わかりますよ!

でもご安心ください。うなぎ以外にも、土用の丑の日の食べ物があります。

うなぎと同じように古来から食べられているものを一挙にご紹介しますので、ぜひ用意してみて下さいね。

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土用の丑の日に「うなぎ」を食べるのはなぜ?

うな重定食

土用の丑の日といえば「うなぎ」ですが、そもそもなぜ「うなぎ」なのでしょう?

また、店頭のポスターやチラシには「スタミナつけよう」と書いていますが、それは本当なのでしょうか?

土用の食い養生の知恵

「土用」とは、それぞれの季節の変わり目にあたり、次の季節ヘの準備期間にするために考えられたものです。

季節が変わりゆく時期は、風邪をひいたり、体調を崩したりと、からだが適応するのは大変ですよね。

ですから土用は、体調に気をつける必要があります。

「土用の食い養生」という言葉があるように、昔の人は、季節の変わり目を上手に乗り切るためには、「食べるものが大切」だということを、よく知っていました。

とくに、暑さの厳しい夏の土用に「精の付くもの」としてうなぎを食べる習慣は、奈良時代からあったようで、今から1300年ほど前の「万葉集」に登場しています。

これほどまでに、日本には長い年月で培われてきた食文化の遺伝子があるのですから、わたしたちが夏にうなぎが食べたくなるのは、当然かもしれませんね。

うなぎの栄養と健康効果がすごい!

では、昔の人が言うように、うなぎにはそこまで健康効果があるのでしょうか?

調査してみたところ、確かにうなぎは、夏バテ防止と滋養強壮に効果があります。

うなぎの蒲焼きと、一食当たりの栄養成分を比較してみました。

各要素の中で、最も多く含んだ数値は赤字にしてあります。

主要成分うなぎの蒲焼き(1切れ150gあたり)20代女性(1食あたり目安)
エネルギー440kcal536~751kcal
タンパク質34.5g15~34g
ビタミンA2250μg221μg
ビタミンD28.5μg1.8μg
ビタミンE7.35mg2.2mg
ビタミンB11.13mg0.32mg
ビタミンB21.11mg0.36mg
ビタミンB60.14mg0.35mg
ビタミンB123.3μg0.8μg
ナイアシン6.15mg3.48mg
葉酸19.5μg80μg
パントテン酸1.94mg1.5mg
カリウム450mg833mg
カルシウム225mg221mg
マグネシウム22.5mg91.8mg
リン450mg381mg
1.2mg3.49mg
亜鉛4.05mg3mg
引用;カロリーSlismから作図

うなぎには、ビタミンA、B1、B2、D、E、DHA、EPA、鉄、亜鉛、カルシウム、タンパク質、脂質などが、豊富に含まれています。

このうち、ビタミンAが、とくに疲労回復に効果があり、脂と一緒にとることで吸収率が上がるため、脂質の多いうなぎとの相性抜群です。

またビタミンB1は、糖質代謝をしてくれるので、ご飯と一緒に食べるうなぎは疲労回復に役立ちます。

注目すべきは、うなぎはビタミンDがとても豊富なことで、最近の研究では、ビタミンDには免疫を調整するはたらきがあることがわかっています。

ビタミンDを十分に摂取していると、ウイルスによる呼吸器感染症に抵抗する力をつけることができるそうです。

うなぎはスタミナ食品といわれるのは、納得ですね。

うなぎによる夏バテ予防や疲労回復効果以外にも、視力の回復や美容効果、脳卒中の予防、骨粗しょう症の予防、高血圧の予防など、さまざまな効果があるようです。

うなぎはコレステロール値がちょっと高め

うなぎは、他の魚類に比べると、コレステロールは高めのようです。

しかし怖がりすぎなくても大丈夫です。コレステロールの中にも様々な種類があり、全てが悪いわけではありません。

うなぎに含まれている主な脂肪分は「不飽和脂肪酸」と呼ばれるものです。

これは、食べたコレステロールを血液中に吸収される前にキャッチし、体外に出す働きをしてくれます。

さらに脂肪分にはDHAやEPAが含まれていますので、血液中の中性脂肪やコレステロールを抑えてくれる働きがあります。

つまり、うなぎの脂質は体に良いとされており、適切な量をおいしく頂くことが大切ということです。

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うなぎだけじゃない!土用の丑の日の食べ物

うな重

じつはうなぎの旬は冬なのですが、かつて平賀源内の宣伝によって、うなぎは夏の土用の食べ物になったと伝えられています。

うなぎの旬は冬だといっても、現在のほとんどは養殖ですから、土用という商機に旬を迎えるよう調整され、とてもおいしいうなぎになっているそうです。

でもじつは、土用の食べ物に良いとされている食べ物は「うなぎ」以外にもあります。

うなぎと違って身近で経済的なものばかりですので、ぜひ用意してみて下さいね。

①うどん

ざるうどん

昔から土用の丑の日には「う」のつくものを食べる習慣があります。

そのひとつが、うどんです。

中華麺やそうめんなどは油が添加されていますが、うどんは油が添加されていないので消化に良いと言われています。

また使われている小麦粉も胃腸にやさしく、また胃腸を丈夫にしてくれる働きがあるとされており、小さな子どもや体の弱い方にも適した食品です。

さらに疲労回復、中性脂肪を抑える効果などもあります。

うどんだけ食べるなら、不足しがちな栄養素は、タンパク質、ビタミン類などです。

うどんは、比較的さまざまな具材を合わせやすいというのが特徴です。

暑い日には、甘辛く味付けしたお肉と野菜をトッピングした、冷やしうどんなんていいですね。

暑さで食欲がない時でも食べやすくて、夏バテを防ぐための先人の知恵です。

②梅干し

梅干し

「う」のつくものの梅干しも、土用の丑の日の食べ物です。

梅干しはクエン酸がたくさん含まれていますので、疲労回復に効果的とされていますね。

冷やしうどんとの相性も最高です。

「番茶梅干し医者いらず」とか、「梅はその日の難逃れ」という言葉があるほど、昔から体に良いとされてきた食べ物です。

ちなみに、「うなぎと梅干しは食べ合わせが悪い」と言われていますが、医学的根拠はありません。

近年では、むしろ栄養面でとても優れた組み合わせであると推奨されています。

梅干しの酸味が胃酸の分泌を促し、うなぎの脂分の消化をサポートしてくれますので、食後の胃もたれを防止する効果があります。

さらに梅干しのクエン酸は、うなぎに含まれるビタミンB群といっしょに摂ることで、エネルギーの代謝効率をあげてくれるという相乗効果が生まれるそうです。

今年の土用丑の日にはうなぎと一緒に、梅干を用意してみてはいかがでしょうか。

③うり

スイカと扇風機

瓜類も、土用の丑の日に最適な食べ物とされています。

瓜といえば、キュウリ、ゴーヤ、スイカ、かぼちゃ、ズッキーニ、冬瓜など、多種多様です。

節電が求められる昨今、室温だけに頼らず、体温を下げる『クールベジ』というワードが注目を集めていますね。

カリウムを多く含んだ夏野菜、とくにみずみずしさが特徴の瓜類は、夏の暑さで体にこもった熱を冷ましてくれる効果があります。

カリウムはナトリウムを排出する働きがあるので、体内の水分や塩分のバランスが整えられ、利尿作用が働きます。

この利尿作用のおかげで、むくみや高血圧防止に役立ちます。

スタミナ食品だけでなく、夏を乗り切るためには夏野菜が大切だということを、昔の人はよく知っていたのでしょうね。

④土用しじみ

しじみの味噌汁と日本酒

「う」のつく食べ物だけではありません。

土用の丑の日に食べるものとして「しじみ」があり、古くから、土用の時期に獲れるしじみのことを「土用しじみ」と呼ばれて大切にされています。

しじみには、人間が生きていくために必要なビタミン、ミネラル、たんぱく質(アミノ酸)が種類豊富に含まれています。

他の貝と比べてとても小さいのに、可食部で同じグラム数の栄養成分を比較しても圧巻の数値を示しているのです。

また、肝臓の働きを助けることから『土用しじみは腹薬』なんて呼ばれています。

昔の人たちはしじみが体に良いことを、身をもって理解していたのかもしれませんね。

土用の丑の日には贅沢に、うな重にしじみの味噌汁を組み合わせてみるのも良いですね!

⑤土用卵

卵と薬味

土用卵とは、土用の時期に産み落とされた卵のことをいいます。

夏土用になると、精を付けるため土用卵を食べるという風習が、江戸時代からあったようです。

もともと、卵は完全栄養食品といわれるほどです。

豊富なビタミン類、良質なたんぱく質、8種類の必須アミノ酸、ミネラル類など、まさに滋養たっぷりのスーパーフードです!

季節の変わり目となるこの時期に、意識して栄養補給を心掛けてきた昔の人たちの姿が目に浮かびますね。

⑥土用餅

あんころ餅

土用の丑の日の食べ物には、「土用餅」というものもあります。

いわゆる、土用の日に食べる「あんころ餅」です。

古くから、小豆の赤い色は、「太陽・火・生命を司る血の色」というイメージから、小豆は霊力を秘めた物と考えられていました。

このことから、邪気が祓われると言われ、家族の健康を祈って食べ続けられていた風習があります。

餅には力持ち(力餅)につながるとされ、暑さに負けず無病息災で過ごせるといわれています。

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季節ごとの土用の食べ物は?

土用というと、「夏の暑い時期」を思い浮かべますよね。

ですが本来は、夏だけのものではありません。

春夏秋冬で1年に4回、土用があります。

四季と土用の図

さらに、「丑の日」を重要視しているのは、夏土用だけです。

もちろん、夏以外の季節の土用にも「丑の日」は巡ってきますが、1年に4回ある土用は、季節によって大事な干支が違います。

季節干支備える食べ物
春土用いぬの日「い」のつく食べ物・白いもの。
(いわし、イチゴ、イカ、いくらなど)
夏土用うしの日「う」のつく食べ物・黒いもの。
(うなぎ、うどん、土用しじみなど)
秋土用たつの日「た」のつく食べ物・青いもの。
(さんま、大根、玉ねぎ、たけのこなど)
冬土用ひつじの日「ひ」のつく食べ物・赤いもの。
(ヒラメ、ヒラマサ、ひじき、トマトなど)

近年では、夏以外の季節の土用でも「土用の丑の日」とよく耳にするようになりました。

これは、うなぎ業界が1年を通してうなぎを食べてもらいたいという流れから、「土用=丑の日」の定着がすすめられているようです。

伝統的には、夏以外は上記の干支の日で、食べるものも違いますので、ぜひ覚えておきたいですね。

季節ごとの詳しい食べ物は、以下の記事にまとめています。

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おわりに

丑の日に取りたい「う」の滋養滋味。

うなぎ、うどん、梅干、瓜・・・

昔の人が伝えてくれたように、うなぎは滋養強壮にすぐれたクスリだったようですね。

四季折々に食卓に並ぶ海や山の幸の恵みに、感謝しながらいただきたいと改めて思いますね。

ぜひ年に4回ある、四季折々の土用も、楽しんでみて下さいね!

 

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