2019年 弘前ねぷたまつり・日程や駐車場は?見どころやねぶたとの違いについても紹介します

青森の夏祭りといえば「ねぶた」を思い浮かべますが、弘前では「ねぷた」と呼び、300年の伝統を誇る東北地方を代表するお祭りです。今回は「弘前ねぷたまつり」の日程や見どころ、ねぶたとの違いについてもご紹介します。

 

 

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弘前ねぷたまつりとは?

弘前ねぷた祭り1
出典;https://www.hirosakipark.jp

勇壮豪華なねぷたが、青森県の城下町弘前(ひろさき)を練り歩く「弘前ねぷたまつり」は、毎年全国から160万人を超える人手で賑わう、東北の夏を代表するお祭りです。

弘前ねぷた特徴は「扇ねぷた」と呼ばれる扇形の灯籠がメインで、子供たちが曳く小さいものも合わせると、約80台が参加します。

牡丹の花柄をあしらった台車の上には、表に英雄、裏には見返り美人などの美人画が描かれ、「青森ねぶた」の豪華さとはまた一味違う、しっとりとした魅力を披露します。

ねぷたは小さいものから順に運行され、行列が進むにつれて迫力が増してくさまは、毎年多くに人々を圧倒させています。

重要無形民俗文化財にも指定されている弘前ねぷたまつりは、名実ともに東北地方を代表する祭りのひとつとして、毎年多くの観衆を集めています。

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弘前ねぷたまつりの歴史

「弘前ねぷた」は青森ねぶたに対し、「ねぷた」と呼び、扇形の灯籠に「水滸伝(すいこでん)」や「三国志」などの絵が描かれています。

津軽地方では、七夕の行事として各地でねぷた祭りが行われていることから、昔は長方形や正方形の灯籠に「七夕祭」や「織姫祭」「二星祭」などが描かれているだけだったそうです。

弘前ねぷたのように灯籠に火を灯すお祭りは、豊作を祈願するために行われるもので、弘前ねぷたに描かれた勇壮な武者の姿などは、稲作を邪魔しようとする悪鬼を退治するものといわれています。

御国日記によると、享保7年(1722年)、津軽藩時代に藩主・津軽信寿が見物したという記録があり、実に300年もの歴史を持つことがわかっています。

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2019年 弘前ねぷたまつりの日程・開催時間など

今年の弘前ねぷたまつりは、8/1(木)~8/7(水)の7日間行われます。

お祭りの簡単な情報をまとめました。

弘前ねぷたまつり(2019年)
日程 2019年8月1日(木)~8月7日(水) ※毎年同日
開催時間 1日~4日(19:00~)土手町コース
5日~6日(19:00~)駅前コース
7日(10:00~)なぬか日土手町コース
※最終日は台数が少なく、10:00~約1時間の運行
開催場所 青森県 弘前市内
料金 無料(有料観覧席あり)
住所 青森県弘前市
マップ
お問合せ 0172-37-5501(弘前市立観光館)
公式HP https://www.hirosaki-kanko.or.jp/
駐車場 なし(近隣の有料駐車場を利用 )

雨天時の場合は?

小雨決行です。お天気が不安定な場合は雨具を持って行きましょう!

雨天・荒天の場合は中止となりますので、お天気によってお出かけ前にお問い合わせください。

問い合わせTEL:0172-37-5501(弘前市立観光館)

 

 

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弘前ねぷたまつりのイベント情報

弘前ねぷたまつりが開催される7日間の中で、それぞれのイベントが開催されます。

全3ヶ所の運行のほか、各種イベントも併せてご紹介します。

8月1日(木)~4日(日)

 時間 イベント 場所
18:00頃~ 津軽情っ張り大太鼓模範演技・出陣式など 桜大通り
19:00~21:00頃 土手町コース 運行 桜大通り→一番町→下土手町→中土手町→上土手町十字路
⇒運行ルート図はコチラ

8月5日(月)、6日(火)

 時間 イベント 場所
19:00~21:00頃 弘前駅前コース 運行 中央通り(弘前郵便局付近)→弘前駅前→大町 →上土手町(弘善商会付近)
⇒運行ルート図はコチラ

8月7日(水)

 時間 イベント 場所
10:00~ 土手町なぬか日コース 運行 上土手町(弘善商会付近)→中土手町 →下土手町→一番町
⇒運行ルート図はコチラ
19:00~20:30
(開場17:00~)
なぬかびおくり 岩木川河川敷(茜橋付近)
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弘前ねぷた 運行ルートと日程

弘前ねぷたまつりが開催される7日間の中で、3ヶ所の運行コースが設けられます。

その3コースの運行ルートはこちらの地図をご覧ください。

弘前ねぷた祭りルート
出典;http://maturi.hachinohe.biz

運行日 時間 コース
8月1日(木)~4日(日) 19:00~21:00 土手町コース
8月5(月)、6日(火) 19:00~21:00 駅前コース
8月7日(水) 10:00~ 土手町なぬか日コース

日によって運行コースが異なりますので、お出かけになる日と照らし合わせてチェックしてみて下さい。

 

 

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弘前ねぷたまつりの見どころは?

弘前ねぷたまつりの見どころについてご紹介します。

まずは弘前ねぷたまつりの動画がありますので、チェックしてみましょう。

夜闇に浮かぶ独特な魅力の「扇ねぷた」

弘前ねぷた祭り扇ねぷた
出典;http://www.city.hirosaki.aomori.jp

弘前ねぷたの主役はなんといっても「扇ねぷた」と呼ばれる、扇形の灯籠です。

メインであるこの大型の扇ねぷたのほかに、人形型の「組みねぷた」や、担いで運行する「担ぎねぷた」などもあり、合わせて約80台ものねぷたが参加します。

扇ねぷたには、表は武者絵(鏡絵)、裏には美人画(見送り絵)が描かれています。

表には、三国志や水滸伝(すいこでん)の英雄、俠客(すいきゃく)、群盗たちが、扇の画面いっぱいに描かれており、極彩色の勇壮な武者絵のすさまじいまでの迫力は、圧巻です!

裏には艶美な浮世絵が描かれ、その対照的な美しさがなんといっても弘前ねぷた独特の魅力です。

ねぷたの側面には「石打無用」と書いていますが、これは過去に行われていた「喧嘩ねぷた」の名残です。

弘前ねぷた祭りでは、ねぷた同士が出会うと喧嘩がおこり、投石などでお互いのねぷたを壊そうとしていた時代がありました。

昭和初期には喧嘩はやめようという動きが強まり、「石を投げないで」という意味の「石打無用」という文言を記すようになったのです。

青森のねぶたの豪放な雰囲気と異なり、弘前ねぷたは、津軽の郷愁を感じさせる風情があります。

300年の伝統を誇る美しい弘前ねぷたを、ぜひごゆっくりご鑑賞下さい。

夜空に響く独特な「掛け声」

弘前ねぷたまつりに欠かせないのが、かけ声です。

青森ねぶた祭りの「ラッセラー、ラッセラー」というかけ声は有名ですが、弘前ねぷたまつりでは「ヤーヤドー」です。

この語源については諸説ありますが、ねぷた歌「ねぷたは流れろ 豆の葉はとまれ いやいやいやよ」の「いやいやいやよ」が「ヤーヤドー」の語源となった、という説が有名です。

また、弘前ねぷたまつりには、過去に喧嘩祭りとしての一面もあったため、ヤーヤドーは、喧嘩の時の怒声「ヤァ!ヤァ!」が変化したもの、という説もあります。

地の底から湧き上がるような「ヤーヤドー」のかけ声は、弘前ねぷたまつりの見どころのひとつになっていますので、ぜひ、耳を傾けてみて下さいね。

なぬかびおくり

弘前ねぷた祭りなぬかびおくり
出典;http://www.city.hirosaki.aomori.jp

最終日に行われる「なぬかびおくり」は、弘前ねぷたまつりのラストを飾るにふさわしいイベントです。

岩木川河川敷にライトアップされたねぷたが勢揃いし、息を飲むほどに美しい幻想的な空間を作り出します。

川辺に流れるお囃子の音が郷愁を誘い、観客はその愉悦に身を委ねながら、語らいに心を解きほぐしています。

昔は、お祭りが終わると川にねぷたを流していました。
笛や太鼓で囃し、悪霊、邪霊、害虫を招き寄せ、そして、ねぷた画とともに川へ流して、村や家族の無病息災を祈ったのです。

今は、炎によって清め送るようになりました。この炎が燃え尽きた頃、弘前ねぷたまつりが終わります。

なぬかびおくりでは、お祭りの屋台もたくさん立ち並び、ステージイベントなども行われますので、ぜひ最後までお楽しみください。

【日程】8/7(水) 19:00~20:30(開場17:00~)
【場所】岩木川河川敷(茜橋付近)

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屋台について

弘前ねぷた祭り屋台
出典;https://twitter.com

お祭りといったら屋台ですね!

弘前ねぷたまつり開催中の7日間、土手コース・駅前コースそれぞれの沿道に屋台が出店されます。

特に土手コースですと「弘前市民センター前」「まちなか情報センター前」

駅前コースですと「駅前広場」「みちのく銀行前」「松森町ふれあい広場」に、最も多く出店されています。

営業時間は例年、屋台によって違いますが、

18:00頃~21:00頃まで営業しています。

定番の屋台からB級グルメ、ご当地のおいしい特産品のお店のほか、飲食店も軒下でお祭り限定プランを出しているので、本格的なグルメも味わえるのも嬉しいですね!

ぜひ屋台巡りを楽しみながら、勇壮かつ優美な弘前ねぷたの運行をご堪能下さい。

 

 

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アクセス・駐車場について

弘前ねぷたまつりへのアクセス方法をご紹介します。

電車の場合

JR「弘前駅」で下車して下さい。

【土手町コース】へは徒歩約14分。
【弘前駅前コース】へは下車後すぐです。

また、弘南鉄道弘南線や大鰐線などでは「臨時列車」も運行され、最終列車が通常より遅くまで運行してくれますので、お帰りの際はぜひご利用ください。

2019年の臨時列車の日程や時刻表はこちら(外部リンク)からご確認ください。

車の場合

弘前ねぷたまつり開催中の7日間、ねぷたの運行ルートと周辺道路には交通規制がかかります。

また、お祭り開催中は臨時駐車場が用意されていないため、近隣の有料駐車場を利用することになります。

多くの方がお車での来場となるため、例年、駐車場の確保が非常に難しいようです。

そこで、以下に収容台数の多い駐車場をご紹介します。

おすすめ有料駐車場6選

会場周辺の収容台数の多い有料駐車場を6つ、ご紹介します。

弘前市立観光館 地下駐車場
会場まで 【土手町コース】徒歩 約5分
【駅前コース】徒歩 約28分
利用時間 8:00~22:00
(22:00~8:00は入出庫不可)
住所 青森県弘前市下白銀町2-1
マップ
収容台数 88台
料金 ・8:00~22:00 100円/30分(最初の1時間は無料)
・22:00~8:00 1回540円(入出庫不可)

 

文化センター駐車場
会場まで 【土手町コース】徒歩 約5分
【駅前コース】徒歩 約22分
利用時間 8:00~22:00
(22:00~8:00は入出庫不可)
住所 青森県弘前市下白銀町19-4
マップ
収容台数 110台
料金 ・8:00~22:00 100円/30分(最初の1時間は無料)
・22:00~8:00 1回540円(入出庫不可)

 

東天第3パーク
会場まで 【土手町コース】徒歩 約3分
【駅前コース】徒歩 約20分
利用時間 24時間
住所 青森県弘前市鍛冶町6-5
マップ
収容台数 150台
料金 100円/1時間

 

東天第4パーク
会場まで 【土手町コース】徒歩 約5分
【駅前コース】徒歩 約20分
利用時間 24時間
住所 青森県弘前市桶屋町1-2
マップ
収容台数 124台
料金 100円/1時間

 

AGパーク朝日第1
会場まで 【土手町コース】徒歩 約2分
【駅前コース】徒歩 約19分
利用時間 24時間
住所 青森県弘前市土手町4
マップ
収容台数 240台
料金 100円/1時間

 

AGパーク朝日第2
会場まで 【土手町コース】徒歩 約2分
【駅前コース】徒歩 約19分
利用時間 24時間
住所 青森県弘前市親方町43
マップ
収容台数 64台
料金 100円/1時間

その他有料駐車場

弘前ねぷたまつりの会場周辺には、有料駐車場が複数点在しています。

会場周辺は交通規制もかかり大変混雑しますので、早めの現地入りを目指すことをおすすめします。

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交通規制について

弘前ねぷたまつりが開催される7日間、運行経路とその周辺に交通規制がかかります。

8月1日~6日は、18:30~22:00頃
7日は、9:30~11:30頃の予定です。

また8月1日~4日の間は、弘前公園近くの桜大通りが17:30から通行止めになります。

お車で訪れる予定の方は、規制時間と規制場所を確認しておき、現地の係員の指示に従いましょう。

2019年の交通規制図はこちらをご覧ください。

弘前ねぷた祭り2019交通規制1

弘前ねぷた祭り2019交通規制2
出典;https://www.hirosaki-kanko.or.jp
画像クリックで拡大します

 

 

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「弘前ねぷたまつり」と「青森ねぶた祭り」の違い

弘前ねぷたまつりと青森ねぶた祭り。その違いについて、意外と知らないという方が多いようです。

青森県民の方々のほとんどは違いがわかるようですが、他県の方々からすると、なかなか知る機会がありませんね。

そこで、弘前ねぷたまつりと青森ねぶた祭りの違いについて解説します。

灯籠の呼称

「ねぶた」「ねぷた」。呼び名が違いますが、意味も由来も同じです。
地域による方言の違いから呼び名が分かれた、といわれています。

灯籠の形

「ねぶた」「ねぷた」それぞれ、灯籠の形が違います。

青森ねぶたは人形型のものが多く、弘前ねぷたは扇形のものが多いです。

灯籠の大きさ

青森ねぶたの高さは4~5mで横に広い(9m)。歩道橋の関係で大きさに制限があるそうです。

弘前ねぷたの高さは、大型の扇ねぷたで6~10m弱。歩道橋の制限はないのですが、電線などの問題があるそうです。

灯籠の台数

青森ねぶたは20台以上、弘前ねぷたは80台以上の参加です。

掛け声

青森ねぶた祭りの掛け声は「ラッセラー」ですが、弘前ねぷたまつりでは「ヤーヤドー」です。

引き手

青森ねぶたには引き手がおらず、代わりにハネト(跳人)と呼ばれる踊り子がねぶたを引くように前を跳ねて進みます。

弘前ねぷたは、ねぷたの両端に綱がつながっており、その綱を引きながら運行します。

ハネトという概念がないので演出面での迫力は劣りますが、豪壮な「出陣」を楽しむことができます。

お囃子のテンポ

青森ねぶたに比べ、弘前ねぷたはお囃子のテンポがゆったりしています。

テンポが遅いことにより、ねぷたの重厚感や迫力を増して演出されます。

青森ねぶたとは、こういった「耳」で違いを感じることもできますね。

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

弘前ねぷたまつりは、賑やか中にも郷愁を感じさせる風情あるお祭りです。

ぜひ今年の夏は、ねぷたが彩る城下町・弘前に訪れてみてはいかがでしょうか。

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