毎年90万人以上が訪れる関東三大祭りのひとつ「川越祭り」が、ユネスコに登録されてから世界からも注目が集まっています。
その日程や混雑状況、雨天の場合についてもご紹介します。
川越祭りとは?
出典;https://www.photo-saitama.jp
埼玉県で最初に市制を施した川越市は、「大江戸」に対して「小江戸」と呼ばれ、街並みに粋なふうを残した古い城下町です。
その小江戸の面影を残した古い家並みをバックに、絢爛豪華に贅を尽くした山車が曳き回されるお祭りです。
朝から市の中央部に華麗な人形山車が次々と現れ、祭り囃子が奏でられます。
この川越祭りの最大の見せ場は「曳っかわせ」と呼ばれる勇ましいお囃子の掛け合いです。
曳っかわせとは、町内の各所前や山車とすれ違うとき、山車を正面に向けお囃子の激しい打ち合いが行われるものです。
そして夜には提灯に明かりが灯ると、山車は一層豪華になり、お囃子の音と観客の歓声で、お祭りは最高潮になります!
この粋でいなせな江戸祭りは、関東三大祭りの一つに数えられ、毎年全国から90万人以上の観客が訪れています。
江戸情緒をいまに伝えるこの伝統行事は、ユネスコ無形文化遺産にも登録され、世界からも新たな注目を集めているお祭りです。
川越祭りの歴史
川越祭りは、慶安元年(1647年)に川越城主・松平信綱が、氷川神社に神輿と獅子頭を寄付したことから始まったと言われていて、350年ほどの歴史を持っています。
川越城主・松平信綱とは、川越街道を整備し、江戸との交通や物資の流通を盛んにし栄えさせ、のちの「小江戸」を称するまでに繁栄を築いた、川越には欠かせない人物です。
このお祭りは一大観光行事でもありますが、江戸情緒をいまに伝える伝統行事でもあります。
二度の大火に見舞われましたが、歴史と伝統を感じさせる蔵造りの家並みが今もなお続き、江戸の町を偲ぶことができます。
ぜひその歴史ある街並みにもご注目ください。
2023年 川越祭りの日程・開催時間など
今年の川越まつりは、
10月14日(土)・15日(日)の2日間行われます。
お祭りの簡単な情報をまとめました。
名称 | 川越まつり(2023年) |
日程 | 2023年10月14日(土)〜15日(日) |
開催時間 | 10:00~22:00 |
開催場所 | 埼玉県川越市 市街地中心部 |
料金 | 無料 |
住所 | 埼玉県川越市 |
お問合せ | 049-224-5940(川越市役所観光課) |
公式HP | 川越まつり協賛会 |
駐車場 | あり(収容台数:約1000台/無料 ) |
レンタカー | 格安レンタカーの料金比較・予約 |
グルメ | 川越市のおすすめグルメ情報 |
遊び・体験 | 川越市の遊び・体験スポット |
周辺宿泊先 | 川越・東松山のホテル・旅館 宿泊予約 |
▼会場周辺(川越まつり会館)の地図はこちらです。
時間別混雑状況
川越祭りは基本的に常に混んでいますが、時間によって若干混雑具合が違います。
混雑時間
観客動員数は2日間で約90万人以上です。特に18時以降は混雑が激しくなり、お目当ての「曳っかわせ」を見に来る観光客で溢れかえります。
お子様をお連れの場合は必ず手をつなぎ、人混みからじゅうぶん距離をとり、山車は離れた場所から観覧しましょう。
大人の方も将棋倒しになることのないよう、じゅうぶんにご注意下さい。
閑散時間
川越祭りは人出が多いため、常に混雑していますが、昼間は夜ほどではありません。
さらに毎年1日目の土曜日は、日曜日ほど激しく混雑しません。
ですので混雑を少しでも避けるなら、比較的混雑が少なめの土曜日の昼間の観覧がおすすめです。
雨天時の場合は?
雨天決行です。お天気が不安定な場合は雨具を持って行きましょう!
荒天の場合は中止となり、順延なしです。
状況によっては、各イベントや山車の運行を見合わせるなど、行事の一部が変更になることがありますので、こちらの公式ウェブサイトのお知らせページで確認するか、お出かけ前に電話にてお問い合わせ下さい。
お問合せTEL
- 049-224-5940(川越市役所観光課)
- 049-225-2727(川越まつり会館)
川越祭りのイベント情報
川越祭りが開催される2日間の中で、それぞれのイベントが開催されます。
10月14日(土)
時間 | イベント | 場所 | 内容 |
---|---|---|---|
18:00~19:00 | 宵山の山車揃い(居囃子を披露) | 各町の会所前 | 山車にちょうちんが灯り、居囃子が披露されます。ゆっくり山車やお囃子を見ることができます。 |
18:20~18:40 | 鳶のはしご乗り | 埼玉りそな銀行 旧川越支店前 | 鳶職人の妙技が披露されます。技が決まるたび観客からの歓声や拍手で賑やかに盛り上がります。 |
19:00~21:00 | 曳っかわせ | 仲町、札の辻、連雀町、本川越駅前、松江町、 通町等の交差点ほか市内各所 | 山車が出会うとお互いに正面を向き合わせ、お囃子の競演が始まります。おかめやひょっとこも踊り狂い、お祭りも最高潮に盛り上がります。 |
10月15日(日)
時間 | イベント | 場所 | 内容 |
---|---|---|---|
10:15〜 11:45 | 神幸祭 | 氷川神社 | 氷川の神様を神輿に乗せて町を巡行します。町の繁栄と幸福を祈願する伝統儀式です。 |
13:30〜15:30 | 市役所前の山車巡行 | 市役所前 | 市役所前で山車が巡行します。この一か所だけで多くの山車を見ることができます。 |
18:30~21:00 | 曳っかわせ | 仲町、札の辻、連雀町、本川越駅前、松江町、通町等の交差点ほか市内各所 | 山車が出会うとお互いに正面を向き合わせ、お囃子の競演が始まります。おかめやひょっとこも踊り狂い、お祭りも最高潮に盛り上がります。 |
神幸祭のルートはこちらです。
出典;https://www.kawagoematsuri.jp
画像クリックで拡大します
宵山の山車の位置は、以下の公式ウェブサイトで確認することができます。
川越祭りの見どころは?
川越祭りの見どころについてご紹介します。
まずは、埼玉県が公開している川越祭りの公式動画がありますので、チェックしてみましょう。
豪華絢爛な「山車だし」の競演!
出典;https://www.saitamatsuri.jp
川越祭りの主役となるのは、この豪華絢爛な山車です。
山車のてっぺんには等身大よりやや大きい人形が仕掛けられていて、電線のない場所ではにょっきり顔を出し、人形山車に変身します。
これは、かつて江戸城に入城する際に、城門をくぐるのに工夫された知恵なのだそうです。
山車にはお囃子や手踊りの人々が乗っています。
かつて、囃子方として山車に乗ることは、町内の若者にとって最大の名誉だったといわれています。
面目躍如たる「曳っかわせ」!
出典;https://www.saitamatsuri.jp
川越祭りで最大の見どころといえば、「曳っかわせ」というお囃子のかけあいですね!
山車同士ですれ違うときや、交差点で出会ったときに、お互い正面を向き合い激しいテンポでお囃子をかけあいます。
山車は廻り舞台になっているのはこのためです。
山車が3台、4台と連なると、相手の正面へくるりと回転し、お囃子も激しくなり、おかめやひょっとこが愛嬌たっぷりに踊り狂い、急テンポのお囃子が入り乱れます。
夜には提灯に灯が入り、山車は一層豪華になり、お囃子と観客の歓声とでお祭りは最高潮になります!
拍子を持って行かれないようにするのがここでの極意。
川越祭りに訪れたらぜひ、この「曳っかわせ」を体験して下さいね!
名称 | 曳っかわせ |
日程 | ・10月14日(土)19:00~21:00 ・10月15日(日)18:30~21:00 |
場所 | お祭り会場内の各交差点ほか |
川越まつり おすすめ鑑賞スポット!
曳っかわせを見るなら
川越祭りの最大の見どころ、曳っかわせを見るなら
の4ヶ所がおすすめです。
4ヶ所の内、どこか1ヶ所で陣取っていれば次々と山車が通るので、探す必要がありません。
黒のカメラマークが、その曳っかわせのおすすめ鑑賞スポットです。
なかでも、おすすめは「本川越駅前の交差点」。
どこも混雑は避けられませんが、他の3ヶ所に比べ、比較的観覧エリアが広いので、見やすい場所なのが魅力です。
山車を見るなら
優美な山車をじっくり観覧したいなら、昼の
の2ヶ所で見るのがおすすめです。
紫色のカメラマークとラインが、その山車を見るのにおすすめのスポットです。
昼の「市役所前」は夜より混雑が少ないので、ゆっくり堪能できます。
特におすすめなのは「仲町交差点」から「札の辻交差点」までの沿道で、この場所は電線が無いので、山車人形を出したまま巡行されます。
他の場所は電線があるため、巡行中は山車人形が出ていません。
また駅から離れていることから、20時頃になると混雑も少なくなり、提灯に灯の入った幻想的な山車をじっくり堪能することができます。
GPSアプリ「川越まつりナビ」で見たい山車に会える!
現地の人でも見つけるのに苦労する山車の場所。
川越祭りでは、それぞれの山車がどこにいるのかわからないと、お祭りを楽しむことできません。
そんな時に役立つのが『川越まつりナビ』です。
リアルタイムで各山車の位置を発信してくれる無料アプリで、それぞれの山車が今どこにいるのか、それがどういう山車なのかが一目でわかるようになっています。
登場する全23台の山車にGPSを取り付けているため、現在地が常時わかるという仕組みです。
これなら見たい山車もすぐに分かりますし、トイレの場所も表示されるので、いざというときに探し回らずに済むので、お祭りを余すことなく十分に堪能できますね!
アプリのインストールについては、以下の公式ウェブサイトをご覧ください。
屋台の出る場所・日程・種類は?
出典;https://grutto-plus.com
お祭りといったら屋台ですね!
川越祭りの屋台は、日本有数の出店数を誇っています。
ですのでこれを目当てに訪れる方も多いと思います。
屋台で美味しいものをほおばりながら、山車や蔵造りの町並みを楽しみましょう!
屋台が出る日程
川越祭り開催中の2日間、約1,000店舗以上の屋台が出店されます。
営業時間は例年、屋台によって違いますが、例年、10:00~21:30頃まで営業しています。
ほぼ1日中楽しむことができますね!
屋台が出る場所
例年、川越まつりでは屋台・露店は様々な場所で出店されていて、どこを歩いてもすぐに見つけられました。
毎年4カ所設けられる屋台村のほか、最も多くの露店が立ち並ぶ場所は、こちらです。
屋台が出る種類
例年では、川越祭りの屋台数はなんと1,000店舗以上!
出典;http://www.anshin-homes.jp
これほどの屋台数ですと、通常のお祭りで見るような屋台はほぼ全部見ることができそうですね。
それに加えて、地元のB級グルメのお店や、川越限定の食べ物まで、本当にたくさんの食べ物が売られています。
飲食店も軒下でお祭り限定プランを出しているので、もうお腹いっぱい食べられますね!
[料理系]
引用;https://どんな意味.jp
骨付きフランク、やきとり、串もんじゃ焼、たこ焼き、焼きそば、ひるぜん焼きそば、シロコロホルモン、佐世保バーガー、ドネルケバブ、トッポキ、とり皮餃子、大阪焼、いかやき、チキンステーキ、お好み焼き、広島風お好み焼き、肉巻きおにぎり、タコス、とうもろこし、甲府鳥もつ煮、シャーピン、どんどん焼、肉そば、玉こんにゃく、三元豚串焼、唐揚げ、タコ唐揚げ、貝串焼、じゃがバター、きゅうりの一本漬け、ねぎ焼、ベトナムフォー、からみ餅、トムヤムクン、ホタテ焼、玄米パン、イタリアンスパボー、牛タンつくね串、おやき、タコライス、鮎の塩焼き、黒豚まん、チョリソー、のしいか、おでん、いかこんにゃく、豚の角煮、あぶりチーズベーコン串、チキンカレー、トルティーヤ、とん汁、はしまき、焼きまんじゅう、カリカリチーズ、小籠包、味噌ポテト、タイラーメン、牛肉コロッケ、ジャンボメンチカツ、えび春巻
[デザート系]
あんず飴、りんご飴、大判焼、ふるーつあめ、ずわい天、わたあめ、バナナチョコレート、トルコアイス、ベビーカステラ、かき氷、クレープ、タピオカドリンク、あめ細工、カルメ焼き、天ぷらアイス、クロワッサンたい焼き、ぽっぽ焼き
もちろん食べ物の他にも遊戯系の屋台もバリエーション豊富です。
屋台巡りだけでも1日が終わってしまいそうなほど充実していますので、美味しいものがいっぱいの川越祭りを存分にお楽しみください。
川越祭り名物「お化け屋敷」とは?
出典;https://www.youtube.com
屋台での食べ歩きも見どころのひとつですが、川越祭りのもうひとつの名物「お化け屋敷」があります。
場所は、「蓮馨寺」です。
ろくろ首や幽霊等、日本古来のお化けが登場し、昭和の古き時代を感じさせます。
しかもお寺の境内ですから、なんともいえない雰囲気があります。
大人の感想は「結構怖い!」、中学生はパニック、そして子供は泣いていますから、ただの「怖懐かしい」と思ったら、結構怖いようですね!
これを目的に訪れる人もいるほど名物になっていますので、興味のある方はぜひ足を運んで見て下さい。
お化け屋敷の場所(蓮馨寺)はこちらです。
アクセス・駐車場について
川越まつりへのアクセス方法をご紹介します。
電車の場合
電車の混雑ピークはお昼~夕方あたりです。
午前中に行けば比較的スムーズに会場に向かえます。
車の場合(駐車場について)
川越祭りが開催される2日間、今年は臨時駐車場を7ヶ所用意してくれています。
臨時駐車場は全て両日利用可能です。
しかし利用時間が8:30~22:00までで、23時には閉錠されますので、それまでには出庫しましょう。
お昼にはどこも満車になるそうですので、朝から行くことをおすすめします。
アプリで駐車場の空き情報がわかる
前章で紹介した無料アプリ「川越まつりナビ」が、駐車場の位置や、駐車場の空き情報も表示してくれます。
交通規制もかかりますので、安全かつスムーズに入庫するために、お出かけ前にインストールしておくことをおすすめします。
川崎祭りの開催エリアに近づいたら確認してみましょう。
交通規制について
川越祭り開催中の2日間、会場周辺の広い範囲で交通規制がかかります。
2023年の交通規制の地図は、こちらの公式ウェブサイトで確認できます。
参照 交通規制・会場案内マップ
両日とも10:00~22:00まで通行止めになりますので、その時間帯は規制区間に近づかないようにしましょう。
規制開始時間と同時に渋滞になりますので、お車で訪れる予定の方は駐車場には10時前に入庫することを目指し、早めに現地入りすることをおすすめします。
おわりに
秋が深まるこの頃になると、歴史ある川越祭りを皆心待ちにしています。
さらに屋台も沢山出店されるのでグルメの食べ歩きも楽しめますね。
ぜひ楽しんで来てくださいね。