2019年 八代妙見祭・日程と開催時間は?神幸行列のルートや見どころスポット、駐車場についても紹介します

熊本県八代市で約380年続くお祭り「八代妙見祭(やつしろみょうけんさい)」。九州三大祭りの一つに数えられ、ユネスコ無形文化遺産にも登録されたことにより、世界からも注目されているお祭りです。今回はこの「八代妙見祭」についてご紹介します。

 

 

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八代妙見祭とは?

八代妙見祭1
出典;https://www.kyusanko.co.jp

八代妙見祭(やつしろみょうけんさい)は、熊本県八代市にある「八代神社」の大祭で、およそ380年の歴史があるお祭りです。

長崎県の「長崎くんち」、福岡県の「筥崎宮放生会」に並び、九州三大祭りの1つに数えられています。

異国情緒にあふれた豪華絢爛な9基の笠鉾や、獅子舞などが演舞を披露しながら1.5kmもの行列をなす神幸行列が有名で、江戸時代から受け継がれた時代絵巻を再現します。

そして妙見神の乗り物とされる巨大な亀蛇(きだ)が暴れ回るなど、お祭りを大いに盛り上げてくれます。

地元の人から「妙見さん」の愛称で親しまれているこの八代妙見祭は、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、国内はもとより海外にまでその名を知られるようになりました。

毎年全国から22万人以上もの観客が訪れ、八代の町はお祭り一色に包まれます。

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八代妙見祭の歴史

妙見宮(八代神社)は、中国の唐から妙見神が亀蛇(きだ)(地元の人はガメと呼ぶ)に乗って渡来し、八代に上陸したことから始まったと伝えられています。妙見信仰の神社は、後鳥羽天皇によって創建され、明治4年、現在の「八代神社」に名称が改められました。

八代妙見祭がいつ始まったのかははっきりとわかっていませんが、古い記録によると、今から500年前には、すでに神輿の神幸や流鏑馬(やぶさめ)などを行われ、多くの見物人を集めていたようです。
町人文化が花開いた元禄の頃(17世紀末頃)には笠鉾や獅子舞、亀蛇など、多彩な出し物が登場し、次第に豪華になっていきました。

災いを払い、地域の安泰を願い、幾世代にもわたり地域で受け継いできたお祭りです。

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2019年 八代妙見祭の日程・開催時間など

今年の八代妙見祭は、
11/22(金),11/23(土・祝)の2日間行われます。

お祭りの簡単な情報をまとめました。

八代妙見祭(2019年)
日程2019年11月22日(金)~23日(土・祝) ※毎年同日
開催時間22日(金) 14:00~神幸行列(お下り)
23日(土・祝) 7:30~神幸行列(お上り)
開催場所塩屋八幡宮、ハーモニーホール、八代駅前、八代神社、砥崎河原
料金無料(有料観覧席あり)
住所熊本県八代市妙見町405(八代神社)
マップ
お問合せ070-5819-8246
(八代妙見祭保存振興会(事務取次:八代市文化振興課))
公式HPhttp://www.myouken.com/
駐車場あり(収容台数:約1,350台/無料・一部有料 )

雨天時の場合は?

小雨決行です。お天気が不安定な場合は雨具を持って行きましょう!

天候によって中止や、予定の一部が変更になる場合がありますので、お天気によってお出かけ前にお問い合わせ下さい。

問い合わせTEL:070-5819-8246
(八代妙見祭保存振興会(事務取次:八代市文化振興課))

 

 

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八代妙見祭のイベント情報

八代妙見祭が開催される2日間の中で、さまざまなイベントが開催されます。

2019年に会場案内図はこちらをご覧ください。

八代妙見祭2019会場マップ
出典;http://www.myouken.com
画像クリックで拡大します

※こちらのPDFでもご覧になれます。

お祭り2日間のスケジュールと概要を以下にまとめました。

11月22日(金) 神幸行列(お下り)・御夜

時間イベント場所
00:00~宮遷式(みやうつし)
(御神体を神輿に移す)
八代神社
13:00~本宮発輦祭(はつれんさい)
13:15~神馬御供奉告祭
14:00~御神幸式お下り八代神社→塩屋八幡宮
17:00~御旅所着輦祭(ちゃくれんさい)塩屋八幡宮境内
17:30~20:30御夜本町アーケード一帯

この日はお祭りの前夜祭となる日です。八代神社から神輿が出発し、5キロ離れた塩屋八幡宮へと渡御されます。

翌日の「お上り」とは違い厳粛な神輿渡御で、見物客も多くなく、神輿と担ぐ人の静かな行列となります。

この日の夜は「御夜」というイベントもあり、市内のアーケード街にお祭りの出し物が勢揃いします。笠鉾(かさほこ)や亀蛇(きだ)の展示のほか、フードコートもあり、お祭り前夜を盛り上げます。

11月23日(土・祝) 神幸行列(お上り)

時間イベント場所
6:00~飾り馬抽選塩屋八幡宮社務所
7:20~御旅所発輦祭(はつれんさい)塩屋八幡宮境内
7:30~御神幸式お上り塩屋八幡宮→八代神社
⇒コースは下記の地図参照

この日は、八代妙見祭のメインイベント「神幸行列(お上り)」が行われます。
神輿が塩屋八幡宮から八代神社へと行進します。1キロにも及ぶ行列は20人ほどの人達に曳かれる神輿、子ども達に曳かれる笠鉾(かさほこ)、獅子、神楽などで賑わいを増します。
午後になると行列はたくさんの観客が待つ砥崎河原(とさきのかわら)に向かい、花奴・神馬・亀蛇・飾馬などの郷土芸能が披露されます。

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神幸行列(お上り)タイムスケジュールと経路

23日に行われる、八代妙見祭のメインイベント「神幸行列(お上り)」のタイムスケジュールと経路はこちらをご覧ください。


出典;http://www.myouken.com

時間内容
7:15~塩屋八幡宮前出発準備
7:30~塩屋八幡宮前出発
8:00~本町アーケード通過
8:30~ハーモニーホール・出町公園到着
9:00~八代駅前で子ども獅子演舞
9:30~八代駅前到着予定(行列本体)
9:50~八代駅前出発・紹介
11:00~八代神社到着予定
11:00~12:30宮地小学校グラウンドに笠鉾・亀蛇・木馬・籠を展示
12:30~獅子が砥崎の河原で演舞
13:00~神幸行列が砥崎の河原へ出発
13:10~16:20
(14:30)
花奴・神馬・亀蛇・飾馬など砥崎の河原で演舞
(獅子・神馬・神輿は中宮へ)
15:00~笠鉾・亀蛇、市内へ向け出発
15:30~獅子・神馬・神輿、中宮を出発
16:30~自然解散
20:00~21:00本町札の辻で獅子演舞

やつしろハーモニーホール前、JR八代駅前、砥崎河原(とさきのかわら)の3ヵ所が、各出し物が演舞を披露する演舞場となっています。
特に最後の砥崎河原は、どの奉納団体も有終の美を飾るために全力の演技を披露してくれます。

見たい出し物別!おすすめスポット

全出し物は、通過経路のどこでも見ることができますが、特におすすめのスポットは以下の通りです。

【獅子舞を見る】
・八代駅前 9:00頃(子供獅)
・八代神社境内 11:15頃
・八代神社角 11:45頃
・砥崎河原 12:30頃

【笠鉾を見る】
・ハーモニーホール 8:30頃
・宮地小学校グラウンド 12:00~13:00

【亀蛇を見る】
・通過経路のどこでも
・砥崎河原 14:15頃

【花奴を見る】
・八代駅前 9:30頃(子供奴)
・砥崎河原 13:10頃

【馬追いを見る】
・八代駅前 10:20頃
・砥崎河原 14:30頃

【神輿を見る】
・通過経路のどこでも

 

 

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八代妙見祭の見どころは?

八代妙見祭の見どころについてご紹介します。

まずは、八代妙見祭の魅力が凝縮された紹介動画をチェックしてみましょう。

豪壮華麗な神幸行列「お上り」

八代妙見祭2
出典;https://www.kinasse-yatsushiro.jp

八代妙見祭のメインイベントといえば「神幸行列」です。特に2日目の23日に行われる「お上り」は多くの見物客で賑わいます。

神輿、鉄砲隊、長柄槍、神馬(しんめ)、飾馬(かざりうま)の武家文化のほか、笠鉾(かさほこ)、亀蛇(きだ)などの町衆文化が合わさった歴史絵巻さながらの行列は、まさに豪華絢爛です!

獅子舞いは、行列の先頭に立ち道筋を清め、参加者のけがれを祓う豪壮な郷土芸能です。
オスとメスの両獅子が乱舞する曲目や、ラッパ、ドラ、チャルメラなど、300年前の中国の情緒にあふれています。

行列に華を添える9基の笠鉾は、中国の物語や能にちなんだもので、「蜜柑」「松」「蘇鉄(そてつ)」「本蝶蕪(ほんちょうかぶ)」「恵比寿」「迦陵頻伽(かりょうびんが)」などのきらびやかな飾りものが屋根につけられています。
その飾りの意味のほとんどは「不老長寿」を願うものです。
災いを払い、地域の安泰を願う人々の祈りが感じられますね。

お祭りの花形「ガメ」

八代妙見祭3
出典;https://www.youtube.com

神幸行列のなかでも、このお祭りの最大の見ものは「亀蛇(きだ)」ですね!地元の人々からは「ガメ」の愛称で親しまれ、観客から歓声が上がるほどの人気ぶりです。

さらにハワイで行われたホノルルフェスティバルに出場するなどの海外渡航歴も持ち合わせており、このお祭りを世界に伝えてくれた逸材です。

ガメは「亀(陰)」と「蛇(陽)」とが合体したもので、重さ130kg、畳4枚ほどにもなる赤い胴体に、グロテスクな格好で2.5メートルもある首を左右に振り回す姿は豪壮そのものです。

これを十数人の若者が豪快に担いで暴れまわり、見物に詰めかけた多くの観客を楽しませてくれます!

また、お祭り当日は熊本のゆるキャラ「くまもん」も訪れ、子供が担当する子ガメに追いかけられるというコミカルな演出もあるなど、毎年様々な趣向で楽しませてくれます。


ガメは、妙見の神が亀蛇に乗って海を渡って来たという伝説を元に作られたものです。
「亀」と「蛇」はともに福をもたらすと信じられており、2つ合わさってお祭りの主役を演じています。

 

 

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八代妙見祭の観覧席について

八代妙見祭桟敷席
出典;https://www.kinasse-yatsushiro.jp

八代妙見祭には、特等席でゆっくり観覧できる有料観覧席(桟敷席)があります。

完全予約制なので、事前に予約が必要です。

桟敷席には種類があるの?

桟敷席が設定されている場所は「砥崎の河原」です。

2018年に引き続き、「八代駅前」の桟敷席は設けていませんのでご注意ください。

「砥崎の河原」の桟敷席では、神幸行列のクライマックスともいえる各出し物の演舞が直近で見ることができるのでおすすめです。

砥崎の河原の桟敷席の料金は下記の通りです。

【1マス(6人掛け)あたりの料金】

  • 前列  24,000円
  • 中列  18,000円
  • 後列  15,000円

桟敷席の予約方法は?

予約は、電話でできます。

販売期間2019年9月2日(月) 8:30~
電話予約0965-32-6191(八代商工会議所)
詳細HPhttp://www.myouken.com

受付は満席になり次第、販売終了となるため、お早めの申し込みをおすすめします。

 

 

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アクセス・駐車場について

八代妙見祭へのアクセス方法をご紹介します。

電車の場合

JR鹿児島本線「八代駅」下車後、徒歩20分程で「八代神社」です。

JR鹿児島本線「新八代駅」からは徒歩30分程ですが、ここからシャトルバス(往復500円)が運行しています。

車の場合

八代妙見祭当日は、会場周辺に交通規制がかかり大変混雑しますので、できる限り公共交通機関を利用して会場に向かうことをおすすめします。

  • 福岡ICより(九州自動車道) 約2時間
  • 長崎駅より(長崎自動車道・九州自動車道) 約2時間30分
  • 佐賀ICより(長崎自動車道・九州自動車道) 約1時間30分
  • 大分ICより(大分自動車道・九州自動車道) 約2時間50分
  • 宮崎ICより(九州自動車道) 約2時間5分
  • 鹿児島ICより(九州自動車道) 約1時間45分

八代妙見祭開催中の2日間、無料・有料の臨時駐車場を4ヶ所、用意してくれています。
そのうちの無料駐車場の2ヶ所からはシャトルバスも運行していますので併せてご紹介します。

いずれも収容台数に限りがありますので、早めの現地入りを目指すことをおすすめします。

臨時駐車場について

2019年の臨時駐車場の場所、シャトルバスについて解説します。

球磨川河川敷スポーツ公園 シャトルバスあり
会場まで八代神社まで徒歩 約33分(約2.7km)
利用時間8:00~18:00
住所熊本県八代市渡町1303
マップ
収容台数500台
料金無料

 

熊本県八代総合庁舎 シャトルバスあり
会場まで八代神社まで徒歩 約24分(約1.8km)
利用時間8:00~18:00
住所熊本県八代市西片町1660
マップ
収容台数200台
料金無料

 

食肉センター跡地
会場まで八代神社まで徒歩 約13分(約1.0km)
利用時間8:00~18:00
住所熊本県八代市西宮町1306
マップ
収容台数400台
料金1,000円/1台

 

日本製紙グラウンド ※雨天時は地面の状況で利用不可の場合もあり
会場まで八代神社まで徒歩 約15分(約1.2km)
利用時間8:00~18:00
住所熊本県八代市上日置町1765
マップ
収容台数250台
料金1,000円/1台

シャトルバスに乗り換えよう

新八代駅(東口)、球磨川河川敷スポーツ公園、熊本県八代総合庁舎から、八代神社最寄りの「追分臨時バス停」まで運んでくれるシャトルバスが運行しています。

  • 運行時間 8:00~18:00(随時運行)
  • 料金 往復500円(小学生以上)

また、このシャトルバス以外にも「ゆめタウン八代」と「イオン八代ショッピングセンター」からも、追分バス停までの臨時バスが運行されますので、ぜひご利用ください。

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交通規制について

23日(土・祝)には、神幸行列(お上り)に伴う交通規制がかかります。
場所によって規制時間が違うので注意が必要です。

八代妙見祭2019年の交通規制図はこちらをご覧ください。

八代妙見祭2019交通規制
出典;http://www.myouken.com
画像クリックで拡大します

 

 

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まとめ

江戸時代から町の人たちによって受け継がれてきた時代絵巻の再現。福をもたらす亀蛇。

見応えじゅうぶんな力あるお祭りを体感しに、ぜひ足を運んでみて下さいね。

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