台風の目とは?その大きさやメカニズム、中はどうなっているのかも解説!

天気予報でよく耳にする「台風の目」とはなんでしょう?

生き物でもないのに「目」というネーミングは奇妙ですよね。

そこで今回は、台風の目の意味のほか、ちょっと気になる「台風の目の中はどうなっているのか」なども解説していきます!

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台風の目とは?

台風の目

台風の目とは、台風のうずまきの中心にある、目のように穴があいた部分を言います。

台風の目のまわりは強風なのに、台風の目の中は、雨風がほとんどありません。

それだけでなく、青空が見えちゃうこともあるのです。

台風の目・・・不思議なところですよね!

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台風の目のメカニズム

では台風の目はどうしてできるのでしょう?

こちらの動画は、気象衛星から見た台風(早送り)です。

雲がひたすら反時計回りに回転して、雲の真ん中にぽっかりと穴が空いているのがわかりますね。

台風は、反時計回りに回転して渦を巻いていて、宇宙から見ると薄い円盤のような形になっています。

風の回り方が早くなりすぎると、遠心力によって雲が中心に近づけなくなり、その中心には「目」と呼ばれる空間ができるのです。

つまり「台風の目」があるということは、台風の勢力が強い証なんだね!

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台風の目の大きさはどのくらいあるの?

目の直径は20~200kmくらい

台風の目2

台風によって目の大きさは異なりますが、その過程によっても台風の目の形や大きさが変化していきます。

一般的に、目の直径は20~200kmといわれ、平均すると直径40~50kmくらいとされています。

台風の目は小さい方が、台風が強い!?

なんとなく、目が大きい方が台風が強いのではないかと思ってしまいませんか?

実は、台風の目は小さいほうが、台風の勢力が強いです。

目が大きい場合は、中心付近の気圧の変化が穏やかになっていることがほとんどで、それほど強い風にはなりません。

反対に、小さい目を持つ台風は、中心付近の気圧の傾きが大きいので、とても強い風が吹き荒れます。

つまり、小さな目をもつ台風ほど危険ですので、しっかり対策をする必要がありますね。

ちなみに台風は、海上から地上に上がると、台風の目はぼやけ、丸くないことが多いです。

陸地に上がることで、台風のエネルギー(水の蒸発)が得られなくなるため、勢力が衰えていくのです。

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台風の目の気圧はどのくらい?

台風10号の天気図

出典;https://www.fnn.jp

台風の目は、最も気圧が低い場所です。

その気圧は「中心気圧」と呼ばれています。

その中心気圧が低ければ低いほど、その低気圧を満たすかのように、周りから強風が押し寄せ、回転も速くなるのです。

台風の中心気圧は、hPa(ヘクトパスカル)という単位で表します。

基準としては、このようになっています。

台風の勢力中心気圧
弱い990hpa以上
並み960~989hpa
強い930~959hpa
猛烈900hpa

上記の表のとおり、気圧が下がるにつれて、台風の勢力が強くなっていくのがわかりますね。

台風上陸間近になると、気象庁による「中心気圧予測」が発表されますので、ぜひニュースに耳を傾けてみて下さいね。

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台風の目の中はどうなっているの?

衛星写真でみると、台風の目はブラックホールみたいでなんだか怖い印象がありますよね。

中は一体どうなっているのでしょうか?

こちらの動画は、台風の目の中で撮影されたものです。

台風の目の中に入る。

そんな不思議な自然現象を体験した方も多いようですね。

動画でもわかるとおり、台風の目の中に入ると、雨風がほとんどなく、晴れていることが多いです。

夜だと星空も見えちゃうこともあるようですね。

つまり、さっきまで暴風雨が吹き荒れていたのに、急に晴れたとしても、これは「台風の目に入った」状態ですので、台風が去ったわけではありません。

穏やかな時間のあと、またしばらくすると風向きが逆になって暴風雨に見舞われることでしょう。

「台風が通過した」と勘違いせず、外出は控えて安全な屋内で過ごしましょうね。

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台風の目を追いかけたらどうなるの?

雲と空

台風の目の下を追いかけ続ければ、ずっと傘いらずかな!?

確かに理論上では、追いかけ続ければ雨風が降らない状態が維持できます。

しかし実際は残念ながら、追いかけることはできません

なぜなら、台風の進路を完璧に予測することができないこと。

そして台風の目は、台風の勢力が弱くなると消滅してしまうからです。

また台風の目のすぐ外側は、台風の暴風域の中で最も勢力の強い部分です。

非常に危険ですので、油断をせず安全な屋内で過ごすようにしましょうね。

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おわりに

勢力の弱い台風には、台風の目がありません。

しかし天気予報で台風の目を見ることができたなら、それは紛れもなく強い台風ですので、更に警戒する必要があります。

台風の目の中は晴天であっても、過ぎれば再び暴風域に入りますので、うっかり外出してしまわないようみんなで声をかけていきたいですね。

 

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