2025年 石岡のお祭り・日程や駐車場は?見どころや便利なGPS情報も紹介します

1300年もの歴史の香りが漂うロマンの町・茨城県石岡市で、関東三大祭りのひとつと呼ばれる「石岡のお祭り」が開催されます。

その日程や駐車場、見どころ、屋台情報などについてもご紹介します。

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石岡のお祭りとは?

石岡のお祭り1

出典;http://www.city.ishioka.lg.jp

石岡のお祭り、正式には「常陸國總社宮ひたちのくにそうしゃぐう例大祭」と呼ばれ、茨城県石岡市に鎮座する歴史ある古社・常陸國總社宮の祭典です。

この格式高い大神輿や絢爛豪華な山車、そしてそれらを盛り上げる幌獅子ほろじしなど約40台が市街地を勇壮に巡行するさまは、関東三大祭りの一つに数えられる圧巻の光景です。

獅子舞が舞い、ひょっとこが陽気に踊り、神輿と山車が繰り出すその賑わいは、全国から約48万人もの見物客を引き寄せ、市の中心は熱気と歓声に包まれます。

千年の歴史が息づく古社で繰り広げられる、伝統と熱狂が交錯する壮大な祭りのドラマ。

それが石岡のお祭りの真骨頂です。

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石岡のお祭りの歴史

石岡市は、かつて茨城県が「常陸の国ひたちのくに」と呼ばれていた時代の中心地でした。

大化の改新(646年)以降は政治・経済・文化の中心地として栄え、その繁栄は現在も国分寺や国分尼寺跡、そして総社宮にその姿を垣間見ることができます。

延享えんきょう年間(1744~1747年)に奉納相撲が始まり、明治33年(1900年)には地域の経済が急速に発展し、常陸国総社宮が県社へ昇格しました。

また、明治35年(1902年)に年番制度が導入され、これまで各町内で行われていた伝統的なお祭りが一つにまとめられ、豪華な山車が街中を練り歩く現在の祭りの原型が誕生しました。

石岡の悠久の歴史と伝統、そして地域の結束が織りなす壮大なドラマを感じさせる物語です。

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2025年 石岡のお祭りの日程・開催時間など

今年の石岡のお祭りは、
9月13日(土)〜15日(月・祝)の3日間行われます。

お祭りの簡単な情報をまとめました。

石岡のお祭り(2025年)
日程2025年9月13日(土)〜15日(月・祝)
開催時間9:00~21:30
開催場所石岡駅前中心市街地、常陸國總社宮ひたちのくにそうしゃぐう
料金無料
住所茨城県石岡市総社2-8-1(常陸國總社宮)
お問合せ0299-43-1111 (石岡市観光課)
公式HP石岡市観光協会
駐車場収容台数:約2000台(無料)

▼常陸國總社宮の地図はこちらです。

会場案内図

出典:https://www.ishioka-kankou.com
画像クリックで拡大します

雨天時の場合は?

雨天決行です。不安定な天候が予想される場合は、必ず雨具を持参しましょう。

「雨まつり」とも称されるほど雨に見舞われることも多い石岡のこのお祭りですが、過去に中止があったのは日露戦争の時のわずか一度だけです。

台風の際にも祭りは基本的に開催されてきましたが、安全を最優先に考慮し、例えば相撲の中止や神事のみの執行といった一定の変更が行われることもあります。

ただし、荒天の場合には開催の判断が変わることがありますので、必ずお出かけ前に最新の情報をお問い合わせください。

問い合わせTEL:0299-43-1111 (石岡市観光課)

時間別混雑状況

混雑日時

おまつりは3日間にわたり開催され、例年40万人以上、多い年には50万人を超える来場者で賑わいます。

中でも最も人出が多いのは2日目の夜で、特に18時から20時頃にかけて大変混雑します。この時間帯には幌獅子や山車のパレードが行われ、多くの観客が詰めかけるためです。

また、最終日の3日目も大勢の来場者が訪れますが、混雑のピークはやはり2日目の夜となります。

なお、会期中は毎年13時頃から21時頃まで交通規制が実施されます。

そのため、この時間帯は会場周辺の道路が大変混み合い、移動が難しくなる場合がありますのでご注意ください。

閑散日時

人混みが苦手だけれどおまつりの雰囲気を楽しみたい方には、初日の午前から午後の早い時間帯での来場がおすすめです。

2日目は夕方以降に幌獅子や山車が登場するため、特に多くの人出が見込まれます。また、最終日の3日目も大勢の来場者で賑わいますが、混雑のピークはやはり2日目の夜となります。

また、遠方からの来場者は後半の日程に集中する傾向があるため、比較的落ち着いた環境で楽しめるのは初日といえるでしょう。

なお、屋台は毎日10:00〜21:00まで営業していますが、18:00〜20:00の時間帯は特に混雑します。

できるだけゆっくり楽しみたい場合は、早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。

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石岡のお祭りのイベント情報

石岡のお祭りが開催される3日間の中で、それぞれのイベントが開催されます。

9月13日(土)神幸祭

常陸國總社宮の御神体が神輿に乗せられ、年番町――2025年は香丸町――御仮殿おかりでんへと厳かに渡御する、荘厳かつ華やかなお祭りです。

渡御の一行が進むと、ただ大神輿の迫力に圧倒されるだけではありません。

町々から次々と繰り出す獅子舞や山車、そして威風堂々たる供奉行列が、お囃子の高鳴りにあわせて進みゆく大行列となり、街は一瞬にして異世界の舞台と化します。

誰もが足を止め、熱気と喧噪に包まれたその光景に心を奪われます。

時間イベント場所内容
13:45~幌獅子總揃え石岡小学校30数台にも及ぶ幌獅子が一同に集結します。
14:00~大神輿出御總社宮花火を合図に、總社宮から年番町の御仮殿へ大神輿が出御します。
供奉行列總社宮→仮殿さらに全町から繰り出す2千人を超える獅子と、
山車の供奉行列とともに、年番町の御仮殿へ向かいます。
16:00~大神輿着御仮殿年番町の御仮殿へ到着。最終日の還幸祭まで鎮座します。

大神輿・供奉行列のルートはこちらをご覧ください。

石岡のお祭り2022年の神幸祭のルート

出典;https://www.ishioka-kankou.com

9月14日(日)奉祝祭

お祭りの幕開けとともに、早朝から次々と奉祝行事が繰り広げられます。

常陸國總社宮では、11:00より魂を揺さぶる奉納相撲が始まり、力士たちのぶつかり合う音が境内に轟き、観客を熱気の渦へと誘います。

午後になると、御神体が神輿へと移され(分霊)、煌びやかな行列は町内を練り歩きます。

轟く太鼓と掛け声に包まれ、街全体が神聖な高揚感に染め上げられていきます。

さらに神楽殿では、悠久の時を受け継ぐ染谷十二座神楽そめやじゅうにざかぐらが神々への祈りを奏で、優美な御神楽「浦安の舞(巫女舞)」が奉納されます。

揺らめく舞いの姿は、集う人々の心を静かに、そして深く打ち震わせます。

時間イベント場所内容
11:00~奉納相撲總社宮境内の土俵で、茨城県高等学校相撲選手権大会が開催されます。
13:00~明神神輿渡御明神神輿が、各町の会所に挨拶回りとして歩き回ります。
浦安の舞神楽殿巫女による「浦安の舞」が奉納されます。
13:40〜染谷十二座神楽そめやじゅうにざかぐら指定無形文化財「染谷十二座神楽」が奉納されます。
15:00~幌獅子大行列御幸通り明神神輿と幌獅子が合流して、石岡駅から大行列で歩きます。
18:45~山車大行列各町の山車が御幸通りに集まり、パレードが行われます。

▼幌獅子・山車大行列のルートはこちらです。

石岡のお祭り2022大行列ルート

出典;https://www.ishioka-kankou.com

9月15日(月・祝)還幸祭

年番町御仮殿を後に、堂々と大神輿が動き出します。

その勇壮な姿は、まるで神々の力を宿したかのように、神幸祭と同じ威厳に満ちた供奉行列を従えて進み、本殿へと還御していきます。

やがて、お神輿が常陸國總社宮へと戻り、祭礼の務めは次なる年番町へと厳かに引き継がれます。

その瞬間、ひとつの大きな時の輪が静かに繋がれていくのです。

そして夕刻、祭りの終幕を告げるかのように、各町内の獅子や山車が再び集い、最後の競演を繰り広げます。

熱気と誇りが交錯するその光景は、祭りの締めくくりにふさわしい、壮大なクライマックスとなります。

時間イベント(場所)場所 内容
14:00~大神輿出後御仮殿御仮殿から大神輿が出発します。
供奉行列仮殿→總社宮1日目の神幸祭と同じ供奉行列で總社宮まで還御します。
16:00~大神輿還御總社宮来年の年番町の引き継ぎ式が行われ、
氏子会から功労者が表彰されます。

大神輿・供奉行列のルートはこちらをご覧ください。

石岡のお祭り2022年の還幸祭のルート

出典;https://www.ishioka-kankou.com
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石岡のお祭りの見どころは?

石岡のお祭りの魅力をご紹介いたします。

まずは、石岡市観光協会が公開している公式動画をご覧いただくと、祭りの雰囲気を一層感じていただけるでしょう。

勇壮な大神輿が揺れ動き、華やかな供奉行列が彩りを添え、山車や獅子たちが威勢よく街を練り歩く――。

中でも2日目には、山車と幌獅子が連なり、まさに壮大な絵巻のような大行列が繰り広げられます。

若き力を結集した約200人が担ぎ上げる大神輿、その後を威風堂々と進む12台の豪華絢爛な山車、そして30を超える幌獅子が一斉に舞い踊る姿。

その迫力たるや、まさに胸を震わせる圧巻の光景です!

お祭りの人気者「幌獅子ほろじし」

石岡のお祭り幌獅子

出典;http://www.city.ishioka.lg.jp

石岡のお祭りを語る上で欠かせない存在、それが「幌獅子ほろじし」です。

一般的に見られる獅子舞とはまったく趣を異にし、その姿は圧倒的な迫力と荘厳さを放っています。

幌獅子は、16反もの布をまとわせた「獅子小屋」を構え、その先端に巨大な獅子頭を据えます。大きさは幅60センチ、重さは20キロを優に超える堂々たるもの。

この獅子頭を、一人の担ぎ手が全身の力で操り、お囃子の音色に合わせて舞い進むのです。

その姿は、ただの演舞ではなく、まるで神々が降り立ったかのような神秘さを湛えています。

さらに、小屋の中には太鼓、笛、鉦を奏でるお囃子衆が潜み、幌に包まれた巨大な生き物が音を宿したかのように、囃子の響きと一体となって進みます。

この「幌獅子」が町へ繰り出す様は、まさに石岡ならではの壮観。

地元では愛おしさを込めて「じゃらもこじゃん」と呼ばれ、なんと30匹もの幌獅子が町を練り歩くのです。

その獅子に頭を噛んでもらえば「健やかに、賢く育つ」と信じられ、親たちは子を抱えて獅子へと差し出します。

しかし、子どもにとってはその大きさと迫力はまるで怪物。泣き声と笑い声が入り混じり、祭りの熱はさらに高まります。

もともとこの獅子頭は、荒ぶる神の化身として悪霊をかみ砕き、疫病を祓う力を持つとされてきました。

その獰猛さゆえ、かつての武将たちは国の平安と戦勝を祈り、この獅子を崇め奉ったのです。

そして迎える幌獅子大行列。

30匹の幌獅子が次々と現れ、山車と囃子衆を従えて織りなす大パレードは、圧巻の一言に尽きます。

特に「土橋町」と「仲之内町」の獅子頭は有形文化財として守り継がれた逸品。

悠久の歴史を背負ったその姿に、誰もが息を呑むことでしょう。

豪華絢爛な「山車」

石岡のお祭り山車

出典;http://social.ja-kyosai.or.jp

石岡の山車は、屋根をもたない壮麗な三層構造。

その頂きには、人の背丈を超えるほどの大きさで、豪奢な衣装をまとった英雄の人形が鎮座します。

神武天皇、弁財天、八幡太郎――江戸の世を彩った英雄たちの姿が、まるで時を越えて蘇ったかのように輝きを放ちます。

中層には舞台が設けられ、笛や太鼓、鉦の響きに合わせて賑やかなお囃子が鳴り響きます。

そこに現れるのは、キツネ、おかめ、ひょっとこの面をつけた踊り手たち。

彼らは「石岡囃子」の軽快なリズムにのり、滑稽で愛嬌あふれる動きで観衆を惹き込み、笑いと喝采を呼び起こします。

その下層部分には、町名を書き込んだ提灯が整然と並び、英雄人形にちなんだ物語の彫刻や絵がはめこまれ、華やかな車輪を隠すように飾られます。

まさに伝統と美の結晶といえる山車が、力強く曳かれて街を練り歩く光景は圧巻そのものです。

とりわけ「金丸町の山車」と「中町の人形(倭武尊やまとたけるのみこと)」は有形文化財に指定され、必見の存在。

悠然と進むその姿には、石岡祭りの誇りと歴史の重みが凝縮されています。

祭りは日が沈んでも終わりを知らず、夜には山車がライトアップされ、昼間とはまったく異なる幻想的な輝きを放ちます。

光に浮かび上がる豪華絢爛な姿は、見る者の心を奪い、永遠に記憶に刻まれることでしょう。

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石岡のお祭り 屋台の出る場所

屋台の焼き鳥

お祭りといえば欠かせないのが屋台ですね!

石岡のお祭りでは、駅から続く大通りや周辺の広場に数多くの屋台が立ち並びます。

定番の祭りグルメから、子どもたちに人気の縁日遊びまで、さまざまな楽しみが揃っています。

ここでは、その賑わいあふれる屋台の魅力をご紹介します。

屋台が出る日程

石岡のお祭り開催中の3日間、約200店舗以上の屋台が出店されます。

営業時間は通常10:00〜21:00までですが、人気商品は早々に売り切れることもあり、その場合は予定より早く店じまいとなることもあります。

特に18:00〜20:00頃は来場者が集中し、屋台前には長い行列ができるほど賑わいます。

そのため、できるだけゆっくりと楽しみたい方は、混雑が始まる前の早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。

屋台が出る場所

石岡のお祭りでは、例年通りですと、石岡駅周辺と、香丸通りと中町通りに屋台が多く出店されます。

屋台が多く出店されるエリアは、赤い線で示した場所石岡駅周辺です。

駅前でも祭りの雰囲気を十分に楽しめますが、より多くの屋台を満喫したい方には、特に出店数の多い香丸通り中町通りへ足を運ぶのがおすすめです。

屋台が出る種類

屋台では、「石岡焼きそば」や地元のクラフトビールをはじめ、焼きそば、イカ焼き、はしまき、たこ焼き、フランクフルトなど、定番の屋台グルメを味わうことができます。

さらに、りんご飴やわたがし、かき氷といったスイーツも並び、食べ歩きの楽しさが広がります。

加えて、射的やスーパーボールすくいといった縁日遊びも充実しており、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるのも魅力です。

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GPSサービスで、見たい山車や獅子に会える!

石岡のお祭りでは、山車や幌獅子の現在位置を、GPSを利用してスマートフォン上でリアルタイムに確認できる「位置情報配信サービス」をご利用いただけます。

このサービスでは、山車の位置情報に加えて、駐車場・トイレ・案内所・見どころといった各種情報も表示されます。

そのため、「見たい山車を探して歩き回る」「トイレの場所が分からない」といった心配もなく、効率的にお祭りを楽しむことができますね。

なお、専用アプリのダウンロードは不要ですので、当日すぐに気軽にご利用いただけます。

お祭り当日の、9月13日(土)~9月15日(月・祝)8:00~21:30 に使用できます。

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アクセス・駐車場について

石岡のお祭りへのアクセス方法をご紹介します。

電車の場合

石岡のお祭りへは、電車での来場が最もおすすめです。

JR常磐線「石岡駅」西口で下車すると、駅前からお祭り会場へ続く道は歩行者天国となっており、安心して散策を楽しみながら会場へ向かうことができます。

道中には案内係も待機していますので、初めての方でも安心してご来場いただけます。

メイン会場となる常陸国総社宮までは、駅から約1.3km、徒歩でおよそ18分です。

車の場合

  • 常磐道「千代田石岡IC」から国道6号経由で5km(約10分)
  • 常磐道「石岡小美玉スマートIC」から国道6号経由で5km(約10分)

石岡のお祭り期間中の3日間、石岡駅西口側の広い範囲で交通規制が行われるため、混雑が激しくなります。

お車で来場する場合は、当日は午前中の早い時間帯に現地まで来られることをおすすめします。

臨時駐車場は

石岡のお祭り開催期間中は、会場周辺に多数の臨時駐車場が設けられています。

駐車場の場所や満車・空車の状況については、専用の「位置情報配信サービス」で確認することができます。

当日は交通規制も実施されるため、スムーズかつ安全に駐車場をご利用いただくために、ぜひこの便利なGPSサービスをご活用くださいね。

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交通規制について

出典:https://www.ishioka-kankou.com
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石岡のお祭り開催中の3日間は、毎日13:00~21:00の時間帯にかけて広範囲で交通規制が実施されます。

規制の対象となるのは、石岡駅西口から常陸国総社宮へと続くエリア一帯です。

お車でお越しの方は、午前中までに駐車場へ入庫されることをおすすめします。

午後以降は交通規制や混雑により、規制エリア周辺へのアクセスが非常に困難となりますのでご注意ください。

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おわりに

いかがでしたでしょうか。

石岡のお祭りは、歴史の里・石岡市にふさわしく、常陸の国と呼ばれた勢力の偉大さを感じさせるお祭りです。

ぜひ楽しんで来てくださいね!

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