子どもたちにとって、大人にとっても怖い存在である本物のなまはげを見に行きませんか?
勇壮な民俗行事と神事を組み合わせた「なまはげ柴灯まつり」が今年も開催されます。
今回は、秋田県・男鹿を代表する冬まつり「なまはげ柴灯まつり」の日程や、今年の入場方法もあわせてご紹介します。
なまはげ柴灯まつりとは?
出典;https://www.namahage-oga.akita.jp/
本物のなまはげを多くの人に見てもらおうと始まった『なまはげ柴灯まつり』。
秋田県・男鹿半島の中央にある「真山神社」で行われ、境内には明々と「柴灯火」が焚かれるなか、独特の祓い神楽や、大晦日の行事の再現、なまはげ太鼓などの演目が披露されます。
なかでも15体のものなまはげが列をなして「ウォー」という声とともに山から降り、柴灯火のまわりを乱舞するシーンは、見る者を圧倒させてくれます。
なまはげは国の重要無形民俗文化財に指定されているほか、2018年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されたことでも知られ、国内だけでなく海外からも注目が集まっています。
「みちのく五大雪まつり」のひとつに数えられているこのお祭りには、氷点下の寒さの中、6,000人以上もの観光客が激しく焚かれた柴灯火に照らされながら、本物のなまはげの勇壮な姿を堪能しています。
2022年 なまはげ柴灯まつりの日程・開催時間など
今年のなまはげ柴灯まつりは、
2/11(金)~2/13(日)の3日間行われます。
お祭りの簡単な情報をまとめました。
名称 | なまはげ柴灯まつり(2022年) |
日程 | 2022年2月11日(金)~2月13日(日) |
開催時間 | 18:00〜19:30 |
開催場所 | 真山神社 |
料金 | 大人1人1,000円(高校生以下無料) 要予約制。詳細はこちら |
住所 | 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97 |
お問合せ | 0185-24-9220 (なまはげ柴灯まつり実行委員会事務局(男鹿市観光課内)) |
公式HP | https://oganavi.com |
駐車場 | あり(収容台数:約610台/無料 ) |
▼真山神社の地図はこちらです。
雨天時の場合は?
雪・雨天ともに決行です。ただし傘は使わないよう喚起されていますので、帽子とフード付きの撥水性のある防寒着でお出かけすることをおすすめします。
昭和39年初開催以降、豪雪のため除雪が追い付かず、星辻神社での開催となったことが一度ありましたが、中止になったことは一度もないそうです。
現地は大変寒く雪が積もっていますので、当日はじゅうぶんに暖かい服装でお出かけくださいね。
問い合わせTEL:0185-24-9220
(なまはげ柴灯まつり実行委員会事務局(男鹿市観光課内))
2022年のなまはげ柴灯まつりは「予約」「ワクチン接種済証等」が必要です!
2022年は、新型コロナ感染拡大防止のため、人数を制限しての開催となります。
そのため、入場するには事前予約が必要となります。
申込みは、「ウェブ」「FAX」「郵送」から選ぶことができます。
申し込みが済みましたら、料金は当日会場で支払いますが、その時は現金のみ取り扱いとなります。
またその際には、以下のいずれかの証明書を提示する必要があります。
詳細はこちらの公式HPからご覧になれます。
定員になり次第受付終了となりますので、お早めに申し込んでおくことをおすすめします。
なまはげ柴灯まつりのイベント情報
なまはげ柴灯まつりが開催される3日間とも、同じスケジュールとなります。
その会場となる「真山神社」の見取り図はこちらをご覧ください。
出典;https://oganavi.com
イベントの進行順に番号が振られています。
プログラムに合わせて会場内を自由に移動し、間近でナマハゲの迫力を体感しましょう。
以下に、そのプログラムのスケジュールと概要をまとめました。
- 18:00~なまはげ入魂(参道入口)
なまはげに扮する若者たちが石段の参道をゆっくり降りてきます。
神職からおはらいを受けて「神」の入った面を受取り、神の使い「なまはげ」と化して山へ戻って行きます
- 18:10〜なまはげ行事再現(神楽殿)
大晦日に行われる民俗行事「なまはげ」が再現されます。
なまはげが家々を訪れ訓示を残し帰っていく一連のシーンが見られます。最前列がおすすめです。
- 18:30〜なまはげ踊り(柴灯火前)
激しく焚かれた柴灯火をバックになまはげが乱舞する幻想的で勇壮な舞です。
- 18:40〜なまはげ太鼓(神楽殿)
家内安全・五穀豊穣などを願った勇壮な郷土芸能です。県内外はもちろん海外でも披露されています。
【2022 出演団体】
11(金)男鹿っ鼓
12(土)恩荷
13(日)男鹿和太鼓愛好会 - 19:00〜なまはげ下山(広場)
松明をかざしたなまはげ15体が闇の中から現れ、雪山から降りてきます。
お祭りのクライマックスが一挙に高まる瞬間です。
幻想的でありながらその迫力に圧倒されることでしょう。
- 19:20〜献餅(参道)
神に献ずる護摩餅をなまはげに進ずる儀式です。
紫灯火で焼かれた大餅には神力が宿っていて、なまはげは容易に触れることができず右往左往します。
ようやく護摩餅を手にすると、なまはげは神の元へ帰っていきます。
なまはげ柴灯まつりの見どころは?
なまはげ柴灯まつりの見どころについてご紹介します。
まずは、なまはげ柴灯まつりの紹介動画がありますので、その雰囲気をチェックしてみましょう。
「なまはげ行事」の再現が見られる
元来、大晦日に地元の人以外には中々見ることが出来なかった「なまはげ行事」。
現在では広く観光客の方に知ってもらうために、伝承館でその再現・実演を行っていますが、このなまはげ柴灯まつりでも行われます。
その実演というのはどのようなものなのでしょうか。
なまはげや家人の声はスピーカーから流れますが、セリフが方言ですのでわからない人も多いようです。
ここで字幕付きの動画がありましたので、一度ご覧ください。
なまはげ2人は、威嚇しながらうろうろしますが、意外に礼儀正しく座り、家人に深々と礼をして挨拶するのですね。
なまはげと家人との問答・やりとりの内容は現代風にアレンジされていて、毎年違う内容で楽しませてくれます。
このように、大晦日になるとなまはげが家々を訪れ、訓示を残し帰っていく一連の様子を見ることができます。
近くで動いて声を上げるなまはげは、やはり迫力があります。
ぜひ当日はお早めの場所取りをして、ごゆっくりお楽しみください。
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貫禄と迫力「なまはげ下山」
出典;https://www.travel.co.jp
このお祭りのクライマックスはなんといっても、15体のなまはげが列をなして下山する「なまはげ下山」です。
松明を振りかざした異形の鬼たちが杉木立の闇の中から現れ、雪山から降りてくるその様子は、幻想的でありながら、その迫力に圧倒されること間違いありません。
ウォー!ウォー!の叫び声とともに観客のもとに降り立ち、境内を練り歩く、柴灯まつりのクライマックスです。
あちこちでカメラのフラッシュが光り、その盛り上がりは最高潮に達します。
大人たちが大いに盛り上がる一方、子どもたちが悲鳴を上げる光景は、まさになまはげ行事を彷彿させる瞬間となります。
この後、その年の無病息災、開運招福の効能があるといわれる紫灯火で焼かれた餅(護摩餅)が観客に配られ、なまはげ達と和やかな記念撮影会が始まります。
小さなお子様は抱っこもしてもらえますので、ぜひカメラを忘れずにご持参くださいね。
※2022年は、なまはげ下山の後の、「里のなまはげ乱入・会護摩餅配り・記念撮影会」は行われないことになりました。
当日の服装と注意点
なまはげ柴灯まつりの開催時間は2時間です。
2時間とはいえ、男鹿の2月は、最低気温が氷点下となる厳冬の時期となります。
トイレや寒い場合は、なまはげ館に入館して暖を取ることができます(徒歩約5分)。
お祭り期間中は、なまはげ2大施設「なまはげ館」と隣の「男鹿真山伝承館」が16:00から無料開放してくれます。
雪や雨が降っていても傘がさせませんので、暖かな帽子と撥水加工のあるフード付きの防寒着を着用することをおすすめします。
ただし、風向きで火の粉が飛び、服に穴が空いてしまう場合がありますので、火に近寄りすぎないようご注意下さい。
会場は除雪はしていますが、くるぶしくらいの高さになっている場合もありますので、すべりにくいブーツや長靴でお出かけください。
アクセス・駐車場について
なまはげ柴灯まつりの会場「男鹿真山神社」へのアクセス方法をご紹介します。
電車の場合
男鹿真山神社へは、JR「男鹿駅」で下車して下さい。
隣接された「道の駅おが」から、会場まで臨時有料バス(大人1,000円、高校生以下無料)が運行されます。
当日限り全線何度でも乗車できますので、日帰りなら帰りの分の運賃はかかりません。
帰りは19:20~20:30の間、満員になり次第、随時出発します。
車の場合
- 秋田道「昭和男鹿半島IC」で降り、約1時間(約53km)
カーナビでは「なまはげ館」(男鹿市北浦真山)を目的地に設定してお出かけ下さい。
臨時駐車場について
お祭り当日は、会場周辺に無料の臨時駐車場を5つ用意してくれています。
いずれも駐車場は15:00から利用可能です。
出典;https://oganavi.com/sedo/access/
P1 | なまはげ館大駐車場 | 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢(なまはげ館) | 約150台 |
P2 | 第1駐車場となり | 〃 | 約80台 |
P3 | 旧鳥居よこ | 〃 | 約30台 |
P4 | なまはげオートキャンプ場 ※無料シャトルバスあり | 秋田県男鹿市北浦北浦平岱山地内 | 約200台 |
P5 | 男鹿温泉結いの宿別邸つばき駐車場 ※無料シャトルバスあり | 秋田県男鹿市北浦湯本中里81 | 約150台 |
なまはげ館前にあるP1~P3は、会場近くの駐車場のため人気が高く、遅くとも16:00までの到着を目指しておくことをおすすめします。
P4・P5からは、会場までは約20~30分間隔で無料シャトルバスが運行されます。
おわりに
なまはげ柴灯まつりは、民族行事「なまはげ」と真山神社の神事「柴灯祭」、ふたつのイベントを組み合わせた観光行事です。
なまはげの勇壮な踊りと太鼓、息を飲むような大迫力のパフォーマンス、舞い散る雪をも溶かすような熱気とパワー。
きっとあなたの世界観が変わるほどの体験が待っているはずです。
当日は防寒対策を万全にして、世界遺産となった多彩ななまはげの姿を楽しんできて下さいね。