昔からの素朴な手作りロケットが楽しめる「龍勢祭り」。「あの花」の聖地となる秩父で今年もロケットが打ち上げられます!その日程や駐車場、有料席の情報などをご紹介します。
龍勢祭りとは?
埼玉県秩父市に、ちょっと驚くような昼間の火祭りがあります。
その名を龍勢祭りといい、龍勢とは「手作りロケット」のことです。
地元住民の手作りロケットを15mの竹に火薬筒をくくり付け、やぐらから龍の勢いで天に昇らせ、椋神社へ奉納する、というお祭りです。
もともとは、神意を慰めるため河原で行った火投げの神事だったそうです。
轟音を響かせ、白煙を引きながら天空に吸い込まれていく様は、現代のロケット打ち上げのシーンと同じで迫力満点です!
また、テレビアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を通じてこのお祭りを知った方も多いと思います。
その通称「あの花」の作中で、超平和バスターズが作った花火が打上げられましたね。そのモデルとなったのがこの「龍勢祭り」のロケットです。
それ以降、アニメとコラボした龍勢が打ち上げられるなど、多くのアニメファンが聖地巡礼として龍勢祭りに訪れるようになり、大変注目を集めているお祭りです。
さらにこの伝統あるお祭りは、国の重要無形民俗文化財にも指定されたことから、ますます県内外からも注目を集め、毎年全国から10万人以上の見物客の歓声で賑わっています。
龍勢祭りの歴史
龍勢祭りの歴史は古く、450年以上前ともいわれています。
その起源の諸説は多々あり、1600年の関ヶ原の戦いで戦況伝達のために狼煙として打ち上げられた説が有名です。
山間のことなので狼煙の知恵もあり、御料地(皇室の所有地)がゆえに火薬管理にも長けていたという推測から由来していますが、はっきりしたことはわかっていません。
その狼煙が改良され、農村の神事・祭礼用から娯楽用等に使用されるようになりました。
450以上も前から、ロケットの原型ともいえるものが打ち上げられていた事実には、驚くばかりですね。
2019年 龍勢祭りの日程・開催時間など
今年の龍勢祭りは、10/13(日)に行われます。
お祭りの簡単な情報をまとめました。
龍勢祭り(2019年) | |
日程 | 2019年10月13日(日) |
開催時間 | 8:40~17:00(打ち上げ時間) |
開催場所 | 埼玉県秩父市下吉田 椋神社周辺 |
料金 | 無料(有料観覧席あり) |
住所 | 埼玉県秩父市下吉田7377 |
マップ | |
お問合せ | 0494-77-1111 秩父市 吉田総合支所 地域振興課 |
公式HP | http://www.ryusei.biz/ |
駐車場 | あり/無料(駐車場から無料シャトルバスあり) |
雨天時の場合は?
小雨決行です。雨天や強風などの荒天の場合は中止となり、順延はありません。
そして現在は台風19号の接近が予測されていますね。
お祭りの実施の判断は、開催日当日に関係者が協議の上、朝6:00に最終判断を行い、市の公式ホームページでお知らせしてくれるそうですので、お出かけ前にチェックしてみて下さい。
問い合わせTEL:0494-77-1111(龍勢祭大祭本部)
せっかくのお祭りですので、当日は晴れることを願いたいですね。
2019年 龍勢祭りの打ち上げ順プログラム
今年の龍勢祭りは、27流派30本の龍勢が打ち上げられることになりました。
龍勢祭りのロケット打ち上げの順番(プログラム)はこちらをご覧ください。
出典;https://navi.city.chichibu.lg.jp
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11:00〜11:50の間は、椋神社例大祭祭典のため打ち上げが一旦休止されます。
今年の「あの花」の超平和バスターズの龍勢は、今年は15番目で、
打ち上げ予定時間は13:00となっていますね。
こうして見てみると、それぞれの龍名が凝っていて面白いですね!
何か気になるものや、お目当ての龍勢はありますか?
龍勢はどれも迫力がありますので、ぜひ間近で観て楽しみましょう。
龍勢祭りの見どころは?
見どころはやはり、秋の空に高さ約500メートルまで舞い昇る「天空ショー」ですね!
まず火薬倉庫から、龍勢を神輿に見立て、見物の前を練りながら発射台のやぐらまで運びます。
これは「あの花」の作中でも主人公たちが自分たちで作った龍勢を運ぶシーンがありましたが、実際の龍勢はそれよりも遙かに大きいといえますね。
導火線を伝って火薬筒に火が到達すると、ぶしゅうと音がしたかと思うと色鮮やかな煙を上げながら大空に龍が飛び立ちます!
花火と違って失敗もあるのですが、作り手や見る者の願いを乗せ、見事に500mも上がっていきます。
そしてその頂上に達すると、「背負い物」という仕掛けの色煙、落下傘、唐傘、幕を開かせ、龍も願いを成就したようにゆっくりと落下して来るのです。
しかし高く上がってもこの「背負い物」が開かなければお見事とは言えないのです。
中には煙や炎を吹くだけで終わってしまったり、その場で爆発してしまう龍勢、綺麗な放物線を描いて山の向こうへ消えてしまう龍勢など…。
棟梁の腕が試される一瞬です。
しかし、そんなハプニングも含めて龍勢祭りの楽しいところなのです。
例年、全プログラムで成功率は50%と言われています。なので成功した時は歓喜の声と拍手喝采で大変盛り上がります!
27流派がそれぞれ異なる技術を持っているので、特色の違いが見られる楽しみもありますね。
屋台の出る場所・種類
お祭りといったら屋台ですね!
龍勢が打ちあがるのが15分間隔なので、待ち時間の間に屋台巡りしませんか?
「あの花」と龍勢のコラボグッズなどもたくさん販売されています。
飲んで食べて、お祭りを楽しみましょう!
屋台が出る場所
龍勢祭り当日の会場付近マップはこちらです。
出典;https://navi.city.chichibu.lg.jp
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会場マップ内「C」の下の、椋神社の境内に多く出店されます。
龍勢祭りはもともとは椋神社秋の大祭での付け祭りですから、ここでお参りをしておきましょう。
屋台で出る種類
焼きそば、たこやき、お好み焼き、豚玉焼き、いかやき、唐揚げ、ジャンボ串焼き、焼きまんじゅう、フランクフルト、するめの煮付、ホルモンうどん、ピザ、今川焼、餡餅、フルーツアメ、らくがきせんべい、ベビーカステラ、チュロス、クレープ、タピオカ、かき氷、冷凍みかん、チョコバナナなど、
お祭りならではの食べ物から、B級グルメ、ちょっと変わったものまで多数出店されます。
遊戯系だと、型抜き、宝さがし、輪投げ、射的、スーパーボールすくいなど、全体的にレトロな感じで懐かしいですね!特に子供たちには「型抜き」が人気のようです。
もちろんドリンクやお酒なども販売されていますが、500mlのペットボトルが1本300円、缶ビールが1本400円などお祭り価格ですので、飲み物関係は持参したほうが経済的のようです。
龍勢祭りの有料観覧桟敷席について
龍勢祭りには、特等席でゆっくり観覧できる有料観覧席(桟敷席)があります。
長丁場のお祭りですので、桟敷席でお酒や飲み物片手にのんびり鑑賞しませんか?
完全予約制なので、事前に予約が必要です。
観覧桟敷席には種類があるの?
観覧桟敷席の種類は、広さ(坪数)です。1坪は2畳(畳2枚分)の広さです。
広さ | 人数(目安) | 料金 |
0.5坪 | 1~2人 | 3,000円 |
1坪 | 2~4人 | 6,000円 |
1.5坪 | 4~6人 | 9,000円 |
2坪 | 6~8人 | 12,000円 |
テーブル(座卓)を持ち込む場合は、人数の目安より少し広めがいいようです。
また2坪以上の区画や、車いす用の席も用意できるそうですので、申し込み時にご相談ください。
観覧桟敷席の場所は?
出典;https://navi.city.chichibu.lg.jp
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有料観覧桟敷席は、オレンジ色のエリアです。
場所についてはこちらが選べません。
予約確定後、9月下旬頃に「席表」とプログラムが郵送されてきます。
お祭り当日は「席表」を持って行きましょう!
観覧席の予約方法は?
予約は、電話のみの受付です。
販売期間 | 2019年9月7日(土)~ |
受付時間 | 9:00~16:30(毎週火曜日お休み) |
電話予約 | 0494-77-0377(受付専用)龍勢会館 |
有料観覧桟敷席の詳細はこちら(外部リンク)をご参照ください。
受付は満席になり次第、販売終了となるため、お早めの申し込みをおすすめします。
当日購入できる有料席はあるの?
有料桟敷席をとれなかった方もご安心ください。
当日購入できる有料席(民間販売枠)があります。
料金は一人1,000円となります。
場所は上記の会場マップの、水色のエリアです。
そこにはブルーシート、レジャーシートが敷いてあります。
座席に指定がありませんので、エリア内の好きな場所に座ることができるメリットがあります。
また打ち上げ場所や屋台からも近いので、意外といい場所だったりします。
しかし観覧桟敷席に比べて席数が限られていますので、早めに来場することをおすすめします。
アクセス・駐車場について
龍勢祭りのアクセスと駐車場情報をご案内します。
電車の場合
「西武秩父駅」または「皆野駅」下車後、臨時バス「龍勢会館行」に乗って終点まで。
そこから徒歩10分で会場に到着します。
臨時バスの時刻表
行きと帰りに利用する「西武秩父駅or皆野駅⇔龍勢会館」の臨時バスの時刻表は以下の通りです。
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臨時バスの乗降所「龍勢会館」の場所はこちらです。
住所:埼玉県秩父市吉田久長32
車の場合
龍勢祭り開催中、会場周辺には第1駐車場~第7駐車場、そのほかにも数ヶ所の無料臨時駐車場が設けられます。
駐車場の場所についてはこちらをご覧ください。
出典;http://www.ryusei.biz
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多くの臨時駐車場は河川敷周辺に設けられていますが、スペースが十分に確保できないことから収容台数も限られています。
さらに駐車場から会場までは、ちょっとした山道のような足元の悪い上り坂を10分ほど歩くことになり、歩くのが苦手な方や高齢の方には大変かと思いますのでご注意ください。
また会場周辺は大変混雑し、渋滞と満車によってお祭りに時間に合わなかったという方もいるそうですので、早めの現地入りを目指すか、公共交通機関の利用をおすすめします。
おすすめ無料駐車場2選
収容数が多い臨時駐車場と、比較的アクセスしやすい臨時駐車場を紹介します。
■秩父みどりが丘工業団地臨時駐車場
主催者が推奨する駐車場です。
会場から離れていますが、交通規制のしがらみがなく、龍勢会館までの無料シャトルバスが随時運行しているのでアクセス便利です。
秩父みどりが丘工業団地臨時駐車場 (主催者推奨) | |
会場まで | 徒歩 約46分(約3.6km)無料シャトルバスあり |
住所 | 埼玉県秩父市みどりが丘54 |
マップ | |
料金 | 無料 |
■吉田小学校駐車場
会場から近く収容台数の多い「吉田小学校」です。
しかし会場までの道のりがゆるい上り坂ですので、余裕を持って現地入りし、歩きやすい靴でゆっくり歩いて向かうことをおすすめします。
吉田小学校駐車場 | |
会場まで | 徒歩 約15分(約1.2km) |
住所 | 埼玉県秩父市下吉田3833 |
マップ | |
料金 | 無料 |
交通規制について
龍勢祭り当日は、会場周辺に交通規制がかかります。
会場周辺はは8:00~18:00頃まで交通規制がかかり、車両進入禁止となります。臨時駐車場を利用する方は交通規制区内を通らないようにしましょう。警察官、及び各交差点の係員に従ってください。
2019年の交通規制の地図はこちらをご覧ください。
出典;http://www.ryusei.biz
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オレンジ色の道路:通行止め
緑色の道路:一方通行
まとめ
みんなの願いを乗せ、龍の勢いで天に昇らせる龍勢。
秩父の知恵者たちの渾身の打ち上げに、胸が高まりますね!
ぜひ当日は歩きやすい服装と靴を履いて、ゆっくり楽しんで来てくださいね。