子どもたちにとって、大人にとっても怖い存在である本物のなまはげを見に行きませんか?
勇壮な民俗行事と神事を組み合わせた「なまはげ柴灯まつり」が今年も開催されます。
今回は、秋田県・男鹿を代表する冬まつり「なまはげ柴灯まつり」の日程や、今年の入場方法もあわせてご紹介します。
なまはげ柴灯まつりとは?
出典;https://www.namahage-oga.akita.jp/
本物のなまはげを多くの人に見てもらおうと始まった『なまはげ柴灯まつり』。
秋田県・男鹿半島の中央にある「真山神社」で行われ、境内には明々と「柴灯火」が焚かれるなか、独特の祓い神楽や、大晦日の行事の再現、なまはげ太鼓などの演目が披露されます。
なかでも15体のものなまはげが列をなして「ウォー」という声とともに山から降り、柴灯火のまわりを乱舞するシーンは、見る者を圧倒させてくれます。
なまはげは国の重要無形民俗文化財に指定されているほか、2018年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されたことでも知られ、国内だけでなく海外からも注目が集まっています。
「みちのく五大雪まつり」のひとつに数えられているこのお祭りには、氷点下の寒さの中、6,000人以上もの観光客が激しく焚かれた柴灯火に照らされながら、本物のなまはげの勇壮な姿を堪能しています。
2026年 なまはげ柴灯まつりの日程・開催時間など
今年のなまはげ柴灯まつりは、
2/13(金)~2/15(日)の3日間行われます。
お祭りの簡単な情報をまとめました。
| なまはげ柴灯まつり(2026年) | |
|---|---|
| 日程 | 2026年2月13日(金)~2月15日(日) |
| 開催時間 | 18:00〜20:30 |
| 開催場所 | 真山神社 |
| 料金 | 大人1人1,000円(中学生以下無料) 要予約制。詳細はこちら |
| 住所 | 秋田県男鹿市北浦真山字水喰沢97 |
| お問合せ | 0185-24-9220 (実行委員会事務局(男鹿市観光課内)) |
| 公式HP | なまはげ柴灯まつり実行委員会 |
| 駐車場 | あり(収容台数:約610台/無料 ) |
▼真山神社の地図はこちらです。
雨天時の場合は?
雪・雨天ともに決行です。
ただし、傘は使わないよう呼びかけられていますので、帽子やフード付きの撥水性防寒着を着用してお出かけください。
昭和39年の初開催以来、豪雪で除雪が追いつかず星辻神社で行われたことは一度ありましたが、中止になったことは一度もないそうです。
現地は非常に寒く、雪も積もっています。どうぞしっかりと防寒対策をしてお出かけくださいね。
TEL:0185-24-9220
なまはげ柴灯まつりは「予約」が必要です!
なまはげ柴灯まつりは、人数を制限しての開催となります。
そのため、入場するには事前申し込み・決済が必要となります。
入場チケットの予約方法
なまはげ柴灯まつりの入場は、専用のオンライン申込サイトからの事前申込のみ受け付けとなっています。
2026年(第63回)の入場申込は、男鹿市公式の案内ページ最下部にあるKKdayへのリンクから予約・事前決済する形になっています。
申込上限は各日2,000人です。
申込状況により期限前に締め切る可能性があります。
入場料の詳細
大人1,000円(中学生以下無料)です。
入場は事前のオンライン決済のみなので、当日現金払いはできません。
必ず公式案内ページ経由で事前申込を済ませる必要があります。
予約のときの注意点
- 現地で提示するQRコードはネット不安定を想定し、「画面キャプチャ」または「印刷」を推奨します。
- 定員到達で即終了するため、早めの申込みをおすすめします。
なまはげ柴灯まつりのイベント情報
なまはげ柴灯まつりが開催される3日間とも、同じスケジュールとなります。
その会場となる「真山神社」の見取り図はこちらをご覧ください。
出典;https://oganavi.com/
画像クリックで拡大します
イベントの進行順に番号が振られています。
プログラムに合わせて会場内を自由に移動し、間近でナマハゲの迫力を体感しましょう。
以下に、そのプログラムのスケジュールと概要をまとめました。
| 時間 | イベント名 | 場所 | 内容概要 |
|---|---|---|---|
| 18:00 | 鎮釜祭・湯の舞 | 広場入口 | 湯の舞は男鹿独特の祓い神楽、鎮釜祭は湯立て神事で海の荒れを鎮める信仰。 |
| 18:20 | なまはげ入魂 | 参道入口 | 若者がなまはげ面を授かり、神と化して山へ戻る儀式。 |
| 18:35 | なまはげ行事再現 | 神楽殿 | 大晦日の民俗行事「男鹿のナマハゲ」を再現し、訓示する様子。 |
| 18:55 | なまはげ踊り | 柴灯火前 | 石井漠・歓父子が1961年に創作した舞踏で、宴会人気の催し。 |
| 19:05 | なまはげ太鼓 | 神楽殿 | なまはげと和太鼓の郷土芸能。2026年出演:13日男鹿和太鼓愛好会、14日男鹿っ鼓、15日恩荷。 |
| 19:25 | なまはげ下山・献餅 | 広場・参道 | 松明のなまはげが降り立ち境内を練り歩く勇壮なハイライトで、神力宿る護摩餅を献上。 |
| 20:00 | 里のなまはげ乱入 | 神楽殿・広場 | 市内各地区の特色あるなまはげが登場し祭りを締めくくります |
「柴灯火」の正面に、立見観覧席(1人1,000円)が本部で販売されます。高所から視界良好で祭りの全容が見渡せ、特に「なまはげ踊り」を真正面から楽しめます。お早めの購入を推奨します。
なまはげ柴灯まつりの見どころは?
なまはげ柴灯まつりの見どころについてご紹介します。
まずは、なまはげ柴灯まつりの紹介動画がありますので、その雰囲気をチェックしてみましょう。
太鼓の響きや祓いの掛け声が臨場感たっぷりで、みちのく五大雪まつりの一つらしい厳かな神事と民俗の融合を感じさせますね!
「なまはげ行事」の再現が見られる
元来、大晦日に地元の人以外には中々見ることが出来なかった「なまはげ行事」。
現在では、観光客にも広く知ってもらうために「なまはげ伝承館」で実演が行われていますが、この「なまはげ柴灯まつり」でもその再現が披露されます。
その実演というのはどのようなものなのでしょうか。
なまはげと家人の声がスピーカーから流れますが、方言のため内容がわかりにくい場合もあります。
ここで字幕付きの動画がありましたので、一度ご覧ください。
なまはげ2人は、威嚇しながらうろうろしますが、意外にも礼儀正しく座り、家人に深々と礼をして挨拶していますね。
やりとりの内容は毎年少しずつアレンジされ、現代風のユーモアを交えながら観客を楽しませてくれます。
このように、大晦日の夜、なまはげが家々を訪ねて訓示を述べ、去っていく一連の様子を間近で見ることができる貴重な機会です。
迫力あるなまはげの動きと声を存分に堪能するために、ぜひ早めに場所を取ってゆっくりご覧くださいね。
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貫禄と迫力「なまはげ下山」
出典;https://www.travel.co.jp
お祭りのクライマックスは、なんといっても15体のなまはげが一列になって山を下りてくる「なまはげ下山」です。
松明を高く掲げ、杉木立の闇の中から姿を現す異形の鬼たち。
雪山を下る姿は幻想的でありながら、その迫力には思わず息をのむほどです。
「ウォー!ウォー!」という叫び声とともに観客のもとへ迫り、境内を練り歩く様子は、まさに柴灯まつりのハイライト。
あちこちでカメラのフラッシュが光り、会場の熱気は最高潮に達します。
大人たちの興奮と、思わず悲鳴を上げる子どもたちの姿が、まるで本来の大晦日のなまはげ行事を思い起こさせます。
その後には、その年の無病息災や開運招福のご利益があるとされる紫灯火で焼いた「護摩餅」が観客に振る舞われ、なまはげたちとの記念撮影会が始まります。
小さなお子さまは抱っこもしてもらえますので、ぜひカメラをお忘れなく!
当日の服装・トイレなど注意点
なまはげ柴灯まつりは、約2時間行われます。
男鹿の2月はとても寒く、気温が氷点下になることもあるので、しっかり防寒をして出かけましょう。
寒くなったときやトイレに行きたいときは、会場から徒歩5分ほどの「なまはげ館」に入って休むことができます。 お祭りの間、「なまはげ館」と「男鹿真山伝承館」は16時から無料で入れますのでご安心下さい。
雪や雨の日でも傘は使えません。 あたたかい帽子や、はっ水加工のフード付きコートを準備しましょう。
火のそばでは火の粉が飛ぶことがあるので、あまり近づかないように気をつけてください。
足元はすべりやすく、雪がくるぶしぐらいまで残っていることもあります。 すべりにくいブーツや長靴をはいて行くのがおすすめです。
アクセス・駐車場について
なまはげ柴灯まつりの会場「男鹿真山神社」へのアクセス方法をご紹介します。
電車の場合
男鹿真山神社へは、JR「男鹿駅」で下車して下さい。
隣接された「道の駅おが」から、会場まで臨時有料バス(大人1,000円、中学生以下無料)が運行されます。
当日限り全線何度でも乗車できますので、日帰りなら帰りの分の運賃はかかりません。
帰りは19:45~21:00の間、満員になり次第、随時出発します。
車の場合(駐車場について)
- 秋田道「昭和男鹿半島IC」で降り、約1時間(約53km)
カーナビでは「なまはげ館」(男鹿市北浦真山)を目的地に設定してお出かけ下さい。
臨時駐車場について
お祭り当日は、会場周辺に無料の臨時駐車場が5つ用意されています。
いずれも駐車場は15:00から利用可能です。
出典;https://oganavi.com/
| P1 | なまはげ館大駐車場 | 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢(なまはげ館) | 約150台 |
| P2 | 第1駐車場となり | 〃 | 約80台 |
| P3 | 旧鳥居よこ | 〃 | 約30台 |
| P4 | なまはげオートキャンプ場 ※無料シャトルバスあり | 秋田県男鹿市北浦北浦平岱山地内 | 約200台 |
| P5 | 旧温浴ランドおが ※無料シャトルバスあり | 秋田県男鹿市北浦湯本中里81 | 約80台 |
なまはげ館前にあるP1~P3は、会場近くの駐車場のため人気が高く、遅くとも16:00までの到着を目指しておくことをおすすめします。
P4・P5からは、会場までは約20分間隔で無料シャトルバスが運行されます。
おわりに
なまはげ柴灯まつりは、民族行事「なまはげ」と真山神社の神事「柴灯祭」、ふたつのイベントを組み合わせた観光行事です。
なまはげの勇壮な踊りと太鼓、息を飲むような大迫力のパフォーマンス、舞い散る雪をも溶かすような熱気とパワー。
きっとあなたの世界観が変わるほどの体験が待っているはずです。
当日は防寒対策を万全にして、世界遺産となった多彩ななまはげの姿を楽しんできて下さいね。



