昔から、冬至の日にゆず湯に入ると風邪をひかない、と言われていますよね。
しかしそれはただの言い伝えではなく、実際にゆず湯に入ることで素晴らしい効果効能が得られることがわかっています!
そこで今回は、健康にも美容にも嬉しいゆず湯の効果と、作り方や入り方、残り湯の使い方もご紹介したいと思います。
ゆず湯の効果効能は?
昔から「冬至の日にゆず湯に入ると風邪をひかない」と言われていますが、それは本当なのでしょうか?
実際に、この言い伝えは間違っていないようです。
一体どんな効果があるのでしょうか?ご紹介します。
全身の血行促進効果
ゆず湯の主な効能は、以下の通りです。
風邪をひかないどころか、ゆず湯で得られる健康効果はさまざまなものがありますね!
なかでも最も期待できるのが「血行促進効果」で、ゆず湯で得られる効果のほとんどがこの血行促進効果によるものです。
ゆずに含まれているリモネンやヘスペリジンなどの、さまざまな血行促進成分が、人を病気になりにくくさせ、心にも安らぎをもたらしてくれます。
また、ゆずを入れた温かいお風呂による全身的な血行促進は、体調が改善し、肌トラブルも解消、快適な健康生活が送ることができるのです。
昔の人は、旬のゆずが体にいいことを知っていたのでしょうね。
嬉しい美肌効果
血行促進により、新しい細胞を生み出す力が強まり、新陳代謝が活性化します。
新鮮な血液が隅々まで行き渡ると、顔色がとても明るくなり、シミ・シワ・くすみ・たるみ・ニキビなど、さまざまな肌トラブルの改善につながっていきます。
また、ゆずには保湿効果があるビタミンCが含まれており、お湯に溶け込むことでお肌に浸透し、美肌になることが近年の科学的研究で実証されています。
ダイエット効果
血行が促進されると新陳代謝が活性化し、少しの運動でも痩せやすい体質に変化していきます。
効率的にダイエットするためには、新陳代謝を上げることが重要ですので、ゆず湯で体中にしっかりと血液を供給すると効果が期待できます。
ゆず湯に入った後、通常よりも体が温かくなって持続しますので、それは血行が改善しているという証拠になります。
一回だけでは期待できませんが、毎日できるだけゆず湯に入る習慣をつけることが、ダイエットの近道になります。
リラクゼーション効果
さまざまな効果が期待できるようですが、なんといってもゆずの香りによるリラクゼーション効果は最高です!
ゆずのスッキリとしたフルーティーな香りが心を落ち着かせ、日々の疲れを癒してくれます。
この香りに含まれているリモネンという成分には、余分な水分や老廃物を排出するデトックス効果があります。
またシトラールという成分には、脳を活性化させる効果もあり、イラだちの緩和、気分転換、集中力向上などの精神的効果がみられます。
他にもゆずの柑橘系の香りは、美容やダイエットにもさまざまな嬉しい効果をもたらしてくれることが、生物化学研究所によって実証されています。
柚子は食べて美味しいだけじゃなくて、お風呂に入れても体に良い効果がたくさんあるのですね!
ゆず湯の作り方は?
さっそくゆず湯に入りたいですね!
まずは効率的に効果が実感できるよう、ゆず湯の作り方を解説したいと思います。
ゆず湯の作り方は簡単
ゆず湯の作り方はとっても簡単です。
200リットルのお湯に対して、ゆずをまるごと2~3個くらい入れるだけです。
温泉などでは大量にゆずを浮かべていますが、家では2~3個でじゅうぶんです。
お肌が弱い方や赤ちゃんのいる家庭では、まるごと入れるのがおすすめです。
もし香りが弱いなと感じるならば、フォークで何ヶ所かさしてみるのも良いでしょう。
輪切りにするとさらに効果的!
輪切りにすると、まるごと入れるよりも香りが強くなり、多くの有効成分が出ます。
しかしそのぶん刺激成分も多く出ますので、肌が弱い方はピリピリすることもありますので、ご注意下さい。
輪切りゆず湯の作り方
輪切りにする場合は、200リットルのお湯に対し、ゆずは半個あればじゅうぶんです。
そのゆずを適当な厚さにカットし、ガーゼやネットなどに入れるだけです。
つまり果肉が出てしまわなければOKです。
お湯の中でネットを優しく揉めば、さらに成分が出てきます。
ゆずの皮だけ入れてもOK
ゆず湯の効能は、皮にある成分が主ですので、ゆずの皮だけネットに入れて楽しむこともできますよ。
皮だけ入れる場合は、200リットルのお湯に対し、ゆずは1個分くらいが目安です。
中の果実は料理に使ったりデザートにしても食べられますので、一番無駄がない方法といえますね。
ゆず湯の入り方!注意点は?
ただお風呂の中にポチャンと入れるだけではもったいありません。
せっかくの効果を活かすことができる、ゆず湯の入浴法をご紹介します!
ゆずは沸かす前に入れる
ゆず湯の効果を高めるなら、お湯を沸かしたあとに入れるのではなく、沸かす前からゆずを入れましょう。
なぜなら、ゆずの主成分はお湯ににじみ出てくるまでに時間がかかるため、あらかじめ先に入れることが効果的ということです。
入浴時間は10~15分
ゆず湯の入浴時間は10~15分が最適とされています。
国際福祉大の研究によると、これで20分後も温かさが持続されていることがわかったそうです。
ゆず湯のあとはシャワーを浴びよう
ゆず湯に浸かった後は、シャワーを浴びましょう。
ゆずの成分が体についたままのほうが良いような気がしますが、洗い流しても効果は同じです。
人によってはリモネンの成分でピリピリする場合がありますので、きれいなお湯でしっかりと洗い流すと安心ですね。
2番目以降の人の入り方は?
2番目以降の人の時には、浴槽内のゆずの成分はだいぶ減ってしまっています。
ですので、2番目以降に入る人は、お風呂の中でゆずの袋をもむことで、効果が復活します。
ゆずをまるごと入れた場合は、フォークで何ヶ所かさしてみるのも良いでしょう。
ピリピリした場合は?
ゆず湯に入るとピリピリすることがあります。
その原因は、ゆずに含まれているリモネンという体に良い成分なのですが、強い酸性でもあります。
ですので、お肌が弱い人や赤ちゃんには、切ったゆずではなく、丸ごと入れた方が無難です。
その場合でも、入浴時間を少なくし、湯上りはシャワーを浴びましょう。
ピリピリを感じたら、すぐにお風呂から上がり、シャワーで洗い流せば徐々に症状はおさまっていきます。
その後はクリームなどを塗って保湿をしましょう。
ゆず湯の残りは洗濯に使えるの?
ゆず湯を楽しんだ後の残り湯ですが、洗濯への再利用OKです。
もし果肉が浮いていたら取り除き、あとは普通に洗濯の水として使うだけです。
リモネンは皮脂汚れを落としやすくしてくれる効果もありますので、すっきりと洗濯することができますよ。
ただし衣類の種類によっては黄ばむこともあるそうですので、お気に入りのものやデリケートな服は避けておいたほうがよさそうです。
残り湯を洗濯に使わない人は、お風呂掃除に利用するのもおすすめだよ!
おわりに
冬至にゆず湯に入るという風習は、江戸時代の銭湯からはじまったそうです。
ゆず湯で風邪をひかなくなる、と言い伝えられていますが、実は科学的にも理にかなっていたなんて、昔の人達は知っていたのでしょうか?
冬至じゃなくても、ちょっとした贅沢したい夜に、ゆずを浮かべてポカポカのんびり温まってみるのも良いですね!