栃木県鹿沼市で、華麗な彫刻屋台とぶっつけが有名な「鹿沼秋祭り」が今年も行われます。その駐車場や交通規制、見どころや雨天の場合についてもまとめました。
鹿沼秋祭りとは?
栃木県鹿沼市は古い城下町で、また江戸と日光を結ぶ街道(日光例幣使街道)の宿場としても賑わったところです。
鹿沼秋まつりは、今宮神社の例大祭を中心として行われるお祭りで、江戸時代から受け継がれてきたという、見事に美しく彫刻を施された屋台が、鹿沼の町を勇壮に練り歩きます。
豪華絢爛な彫刻屋台が人気を呼びますが、その屋台の中で行われる「ぶっつけ」と呼ばれるお囃子の競演を楽しめるのも、大きな見どころとなっています。
そのため、このお祭りは別名「鹿沼ぶっつけ秋まつり」とも呼ばれています。
2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されたことから、毎年約30万人以上もの見物客が押し寄せ、古い城下町の最も華麗な2日間となります。
鹿沼秋祭りの歴史
今宮神社は延暦元年(782)創立というの長い歴史をもち、鹿沼の氏神として崇められてきました。
祭りの起源は江戸時代、日照りが続いて大かんばつのとき、鹿沼の人々が氏神に祈りをささげたことから始まりました。
当時は6月に行われ、神輿の巡行と簡素な屋台が登場し、天保の改革で制限が厳しくなると、豪華さより屋台彫刻の出来を誇るようになりました。
江戸時代の伝統を受け継ぎ、市民の生活から生まれたこのお祭りは、2003年に国の重要無形民俗文化財に指定され、また2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
2019年 鹿沼秋祭りの日程・開催時間など
今年の鹿沼秋祭りは、
10/12(土),10/13(日)の2日間行われます。
お祭りの簡単な情報をまとめました。
鹿沼秋祭り(2019年) | |
日程 | 2019年10月12日(土)~10月13日(日) |
開催時間 | 10月12日(土) 12:30~(繰り込み) 10月13日(日) 9:00~(御巡幸) |
開催場所 | 今宮神社、鹿沼市街(今宮神社周辺) |
料金 | 無料(有料観覧席あり) |
住所 | 栃木県鹿沼市今宮町(今宮神社) |
マップ | |
お問合せ | 0289-63-2303 (鹿沼秋まつり実行委員会事務局) |
公式HP | http://www.buttsuke.com/ |
駐車場 | あり(収容台数:約1,000台/無料・有料 ) |
雨天時の場合は?
雨天決行です。お天気が不安定の場合は、雨具を持って行きましょう!
例年、雨が降ることが多い鹿沼秋祭りですが、もともと大かんばつの際の「雨乞い祭り」が起源とされているため、中止になる事はないそうです。
しかし現在は台風19号の接近が予測されていますね。
お祭りの実施の判断は、開催日当日に関係者が協議の上、最終判断を行うそうですが、まずは安全を第一に考え、最新の情報を随時更新してくれるそうです。
問い合わせTEL:0289-63-2303
(鹿沼秋まつり実行委員会事務局)
せっかくのお祭りですので、当日は晴れることを願いたいですね。
鹿沼秋祭りのイベント情報
鹿沼秋祭りが開催される2日間の中で、それぞれのイベントが開催されます。
2019年の会場案内はこちらをご覧ください。
出典;http://www.buttsuke.com
画像クリックで拡大します
お祭りの日程やタイムスケジュールは、以下にまとめました。
10月12日(土)初日は、27台の彫刻屋台が鳥居をくぐり今宮神社の境内に入る「繰り込み」と、夕刻からは、境内に勢揃いした彫刻屋台の提灯に灯をともし、お囃子の競演とともに自分の町内に戻る「繰り出し」が行われます。その後、彫刻屋台が交差点で披露するお囃子の競演(ぶっつけ)が夜まで行われます。 繰り込み・繰り出し
ぶっつけ
地図番号は上のマップをご参照ください。 時間は当日の状況により前後する場合があります。 |
10月13日(日)2日目は午前中に「マーチングバンド」や「みこし」などの『市民パレード』が行われます。14時頃から27台の彫刻屋台が、一斉に古峯原宮通り(お祭りロード)を運行します。 夕方からはお祭りのハイライト「屋台一斉きりん・ぶっつけ」が古峯原宮通りで披露されます。また昨日に引き続き、彫刻屋台が交差点で披露するお囃子の競演(ぶっつけ)が夜まで行われます。
ぶっつけ
地図番号は上のマップをご参照ください。 時間は当日の状況により前後する場合があります。 |
鹿沼秋祭りの見どころは?
鹿沼秋祭りの見どころについてご紹介します。
豪華で美しい「彫刻屋台」
鹿沼秋まつりと言えば、絢爛豪華で大変美しい「彫刻屋台」ですね!
精緻で華麗な懸魚に刻まれた題材は「竜」や「鳳凰に菊」「唐獅子」「金獅子」などさまざまで、白木や黒漆塗りの仕上げ。
匠の技を感じさせる、まさに動く陽明門といわれています。
隣町の日光東照宮の造営に加わった彫り物師たちが鹿沼に滞在した際に、屋台を手がけたことが発展につながったともいわれています。ぜひ、ご注目下さい。
お囃子の競演「ぶっつけ」
鹿沼秋まつりの最大の見どころは、なんといっても「ぶっつけ」です。
ぶっつけとは、屋台同士が主要交差点で行うお囃子の競演のことで、屋台同士がぎりぎりまで近づき、向かい合って激しく演奏するものです。
ぶっつけが始まるとお祭りに参加する若者たちも一気に盛り上がり、そのお囃子の軽快なリズムと迫力ある音色と熱気に圧倒されます!
昔は、相手方の演奏の調子を崩したほうが勝ちだったことから「ぶっつけ」の名がついていますが、今は純粋な競演です。
そのぶっつけの様子はこちらをご覧ください。
異なるお囃子が、競い合うかのように響き渡っています。
2日目の夜には花火が打ち上げられ、お祭りを一層盛り上げてくれます。
ぶっつけ
【日程】 【場所】各交差点など |
屋台一斉きりん・ぶっつけ
【日程】10月13日(日) 17:30~ 【場所】古峯原宮通り |
揃い曳きのハイライト「一斉きりん」
ジャッキを使って屋台を回転させて方向転換することを「きりん」と呼びます。
それを二十数台、一斉に行うのが一斉きりんです。
ジャッキを使わず、昔ながらのテコ棒を使って回転させる「テコ廻し」を披露する町内もありますので、見比べてみましょう。
一斉きりんの様子はこちらをご覧ください。
屋台を動かす男衆の力強さ、そして夕闇に映える豪華絢爛な屋台。
その壮麗さは、鹿沼秋祭りの本領ともいえますね。
屋台一斉きりん・ぶっつけ
【日程】10月13日(日) 17:30~ 【場所】古峯原宮通り |
露店の出る日程・場所・種類
お祭りといったら屋台(露店)ですね!
鹿沼秋祭りでは、これを目当てに訪れる方も多いと思います。
飲んで食べて遊んで、お祭りを楽しみましょう!
露店が出る日程
鹿沼秋祭りが開催される、10月12日(土)、13日(日)の2日間、約200店舗の露店が出店されます。
会場エリア内では、3ヶ所の「おもてなし広場」が設置され、
露店は両日とも、10:00~21:00頃まで営業しています。
露店が出る場所
出典;http://www.buttsuke.com
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例年、露店は上のマップの①~③までの道路(例幣使街道)と、3ヶ所のおもてなし広場に最も多く出店されます。
例幣使街道 | よくお祭りで見かけるスタンダードな露店が出店されています。 |
各おもてなし広場 | 地元飲食店などが中心に出店されています。 |
おもてなし広場って?
会場周辺には3ヶ所の「おもてなし広場」と呼ばれる場所があり、お祭り開催中は多くの露店や模擬店、無料休憩所が設置されます。
おもてなし広場のうち、第1会場の「まちの駅 新・鹿沼宿」 は、農産物販売所とレストランが有名です。
鹿沼の名産にらを使った「にらそば」がとても美味しいことで大変賑わっています。
また小さな芝生もあり、ここで小さなお子さんがたくさん遊んでいます。
お祭りで疲れたら立ち寄ってみましょう!
各おもてなし広場の出店の詳細は以下をご参照ください。
出典;http://www.buttsuke.com
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屋台で出る種類
鹿沼秋まつりの露店の出店数はなんと200店舗!
【おもてなし広場 第2会場 まちなか交流プラザ】かぬま和牛や木の遊びなど、食べ物だけでなく楽しいあれこれも待ってます。#鹿沼秋まつり pic.twitter.com/9Npp8NtXN4
— 鹿沼秋まつり実行委員会 (@KanumaFestival) 2017年10月8日
このお祭りの露店の特徴は、定番のお好み焼き、焼きそばなど通常のお祭りで見るような露店のほか、B級グルメのお店や、鹿沼ならではのお店も揃っていて、バリエーション豊かです。
各おもてなし広場では、鹿沼名物の「にらそば」や「かぬま和牛」など、鹿沼秋祭りならではの個性豊かな露店も楽しめます。
もちろん遊戯系も充実していますので、家族やカップルで露店巡りを楽しみながら、鹿沼秋祭りを存分に堪能しましょう!
アクセス・駐車場について
鹿沼秋まつりのアクセスと駐車場情報をご案内します。
電車の場合
- 東武日光線「新鹿沼駅」→今宮神社(徒歩約10分)
- JR日光線「鹿沼駅」→今宮神社(徒歩約20分)
お祭り開催中の2日間、各駅からの路線バス「リーバス」が全線全便無料となり、乗り放題になります。
また、JR「鹿沼駅」ではシャトルバス(大人往復100円)も運行されます。
歩くのが苦手な方は、ぜひこの機会にご利用下さい。
臨時列車について
鹿沼秋祭り開催中の2日間、首都圏方面から鹿沼市へ直通となる、臨時電車・快速「鹿沼秋まつり号」が運行されます。
2019年 快速「鹿沼秋まつり号」時刻表 | ||
方面 | 発 | 着 |
行き | 大宮(11:14発) | 鹿沼(12:46着) |
帰り | 鹿沼(21:02発) | 大宮(22:36着) |
- 停車駅は〈吉川美南・南越谷・東川口・南浦和・大宮・久喜・宇都宮・鹿沼〉です。
車両は205系6両『いろは』(快速列車・全車指定席)です。
車の場合
鹿沼秋まつりには、臨時駐車場として、無料駐車場が4ヶ所、有料駐車場が4ヶ所を用意してくれています。
無料駐車場のうち会場から離れた駐車場からは、シャトルバス(往復100円)も随時運行していますので、併せてご紹介します。
無料駐車場
鹿沼市立北小学校 | |
会場まで | 今宮神社まで徒歩 約13分(約1.0km) |
利用時間 | 9:00~22:30 |
住所 | 栃木県鹿沼市泉町2457 |
マップ | |
料金 | 無料 |
鹿沼市民文化センター | |
会場まで | 今宮神社まで徒歩 約13分(約1.1km) |
利用時間 | 9:00~22:30 |
住所 | 栃木県鹿沼市坂田山2-170 |
マップ | |
料金 | 無料 |
貝島橋付近の黒川緑地 | |
会場まで | 今宮神社まで徒歩 約21分(約1.6km) |
利用時間 | 9:00~22:30 |
住所 | 栃木県鹿沼市貝島町 |
マップ | |
料金 | 無料 |
花木センター駐車場 | |
会場まで | 今宮神社まで徒歩 約63分(約4.9km) ※市民情報センターまでシャトルバスあり |
利用時間 | 9:00~22:30 |
住所 | 栃木県鹿沼市茂呂2086-1 |
マップ | |
料金 | 無料 |
シャトルバスに乗り換えよう!
無料駐車場「花木センター駐車場」から、市街地の「市民情報センター」までシャトルバスが運行しています。嬉しい特典もついていますので、ぜひご利用下さい。
【運行区間】 【運行時間】9:00~21:50(15~20分間隔) 【料金】大人往復:100円 【特典】 |
有料駐車場
有料駐車場は、お祭りの協力金として1台500円となりますが、特に市街地会場へのアクセスが近く、収容台数も多いので便利です。
鹿沼市立中央小学校駐車場 | |
会場まで | 今宮神社まで徒歩 約4分(約300m) |
利用時間 | 9:00~22:30 |
住所 | 栃木県鹿沼市今宮町1624 |
マップ | |
料金 | 1台/500円 |
鹿沼市立東小学校駐車場 | |
会場まで | 今宮神社まで徒歩 約12分(約1.0km) |
利用時間 | 9:00~22:30 |
住所 | 栃木県鹿沼市東末広町1082 |
マップ | |
料金 | 1台/500円 |
鹿沼市立東中学校駐車場 | |
会場まで | 今宮神社まで徒歩 約21分(約1.6km) |
利用時間 | 9:00~22:30 |
住所 | 栃木県鹿沼市府中町393 |
マップ | |
料金 | 1台/500円 |
御殿山公園駐車場 | |
会場まで | 今宮神社まで徒歩 約6分(約450m) |
利用時間 | 9:00~22:30 |
住所 | 栃木県鹿沼市今宮町 |
マップ | |
料金 | 1台/500円 |
交通規制について
鹿沼秋まつり開催中の2日間、今宮神社周辺から市街地の広い範囲で交通規制がかかります。
主に国道293号線、古峯原宮通りなどで、両日9:30~22:00まで交通規制がかかり、車両進入禁止となります。車を利用する方は交通規制区内を通らないようにしましょう。
2019年の交通規制の地図はこちらをご覧ください。
出典;http://buttsuke.com
画像クリックで拡大します
まとめ
いかがでしたでしょうか。
鹿沼の彫刻屋台は、画像では伝えきれないほど実物は大変美しいそうです。
ユネスコ世界遺産に登録された、古い城下町の最も華麗な2日間を、
ぜひ楽しんで来てくださいね。