降水量1時間に100ミリってどれくらい?その目安を一覧表で紹介!

テレビの天気予報で「明日朝までに100ミリ以上の雨が予想されます」と言っているのを耳にしたことはありませんか?

よくわからないけど「たくさん降るんだな」、というアバウトな感覚で聞いている人も多いと思います。

そこで、そもそも降水量とは何なのか、その基準も含めてご紹介していきます。

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降水量とは?

葉っぱと大雨

梅雨が開けるころになると、毎年災害が起きてしまうほどの激しい雨が降りますよね。

また台風の影響などでも、雨がたくさん降ることがしばしばあります。

そこで、そもそも「降水量とは何なのか」を解説いたします。

降水量とは「溜まった水の深さ」

降水量とは、降った雨がそのままその場所にたまった「水の深さ」です。

その単位はmm(ミリメートル)で表します。

計測される場所は、全国のアメダスや気象台の雨量計です。

そのデータはネットを通じて気象庁に集まり、NHKなどの報道機関にも送られていくのです。

現在、アメダスは全国になんと約1,300箇所あり、約17km間隔で観測しているそうですよ!

ちなみに雨のほかにも、雪・みぞれ・あられ・ひょうなど、固体のものもありますよね。

その場合は、電熱で溶かしてから計測しています。

降水量なのに、なぜ単位が「ミリ」なの?

降水量っていうくらいだから、リットルとか、立方メートルなどの量で表さないとおかしくないかな?

やはりそう感じる人も多いようですね。

前述したとおり、降水量は「量」ではなく、「深さ」を表す数字だから、単位がミリなのです。

降水量ではなく「降水深さ」、なんて言葉だったらわかりやすかったかもしれませんね!

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1時間で降水量100ミリって、どのくらい?

屋根と大雨

テレビのニュースで「1時間で降水量100ミリの猛烈な雨が~」と聞いたことがありませんか?

あれは「雨が流れずそのまま溜まった場合、1時間で雨が水深10cmになるよ」という意味です。

「たった10cm」と思われるかもしれませんね。

例えば1平方メートル(一辺1メートルの正方形)に、100ミリの雨が降った場合。

水の量はなんと100リットル(重さにして約100kg)になるそうです。

私たちが住む町は、1平方メートルどころじゃなく広いですよね。

となると・・、「1時間で100ミリの降水量」との予報があれば、やはり川は増水し、道路が冠水する恐れが当然あるわけです。

1時間の降水量1ミリはどのくらい?

あら、降ってきたな。と感じるのが、降水量0.5ミリです。

1ミリの雨なら、短い距離を「傘なし」で歩ける降水量です。

ただし、傘なしで10分間外にいれば、びしょぬれです。

1時間の降水量3ミリはどのくらい?

屋外のイベント事などで、雨天中止にするかどうか、その判断の分かれ目とされているのが降水量3ミリだそうです。

外で傘をささないでいると、だいぶ衣服が濡れた状態になります。

1時間の降水量5ミリはどのくらい?

少し強くなってきたな。と感じるのが、降水量5ミリです。

外にいるとびしょぬれになるので、傘をさして歩きます。

靴に雨水が浸透してしまうかもしれないので、気を付けて歩きます。

1時間の降水量10~20ミリはどのくらい?

ザーザー降って話し声が聞こえにくい。そう感じるのが、降水量10~20ミリです。

天気予報では「やや強い雨」と呼びかけます。

地面が一面水たまりになっているはずです。

雨の跳ね返りで足元が濡れるので、レインブーツが適しています。

1時間の降水量20~30ミリで「大雨注意報」に

どしゃぶりで、傘をさしていても濡れてしまうのが、降水量20~30ミリです。

天気予報では「強い雨」と呼びかけます。

寝ている人の半数くらいが、雨に気がついて目が覚めます。

車のワイパーをフルで動かしても、前が見にくくなります。

小さな川なら溢れはじめ、地域によって「大雨注意報」が発令される場合があります。

1時間の降水量30~50ミリはどのくらい?

バケツをひっくり返したような雨!これが降水量30~50ミリです。

天気予報では「激しい雨」と呼びかけます。

道路も川のようになり、高速で走行すると、ハイドロプレーニング現象(タイヤと路面の間に水膜ができてブレーキが効かなくなる現象)が起こる危険性があります。

1時間の降水量50~80ミリ で「大雨警報」に

滝のような雨!これが降水量50ミリです。

天気予報では「非常に激しい雨」と呼びかけます。

傘はもはや全く役に立たなくなり、道路も川のようになっています。

非常に激しいため災害がおこる恐れがあり、地域によって「大雨警報」や「洪水警報」が発表される場合もあります。

1時間の降水量80ミリ以上は恐怖!

降水量80ミリ以上になると、息苦しくなるような圧迫感と、恐怖を感じます。

天気予報では「猛烈な雨」と呼びかけます。

水しぶきによってあたり一面が白くなり、視界も悪化します。

「大雨特別警報」が発表され、警戒や注意を呼びかける場合があります。

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降水量の規模 一覧表!

天気予報や降水量だけを聞いても、今ひとつピンとこないことが多いですよね。

そこで、気象庁が公開している雨量別の状況の目安を、簡単にまとめてみました。

1時間雨量
(mm)
予報のされかた外の様子災害発生状況
10~
20未満
やや強い雨地面一面に水たまりができる長く続く時は注意が必要。
20~
30未満
強い雨側溝・下水・小さな川があふれる。
小規模の崖崩れが始まる。
30~
50未満
激しい雨道路が川のようになる山崩れ・崖崩れが起きやすくなる。
危険地帯では避難の準備が必要。
都市では下水管から雨水があふれる。
50~
80未満
非常に
激しい雨
水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込む可能性。
マンホールから水が噴出する。
土石流が起こりやすい。
多くの災害が発生する。
80以上猛烈な雨大規模な災害の発生するおそれが強い。
厳重な警戒が必要。
引用;気象庁「雨の強さと降り方」から作図

1時間80ミリというのは、相当危険な状況ということが感じ取れますね・・・。

しかし近年では各地で100ミリ以上を多く出しているため、がけ崩れ・洪水などの災害がたびたび発生しています。

命を守るために、水に弱い地域は避難の準備をして待機しておかなくてはなりませんね。

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降水量を測ってみよう!

子どもの傘

降水量は、私たちにも簡単に測ることができます。

円柱型の容器(底の面積と上部の面積が同じ容器。たらいなど)を外に置いて、雨水を直接受けます。

あとはものさしで、水深をミリメートル単位で測ってみましょう。

それが降水量になります。

気象台ホームページには工作も

ここに、ペットボトルを使って簡単な雨量計を作ってみよう。という記事がありました。

参考リンク 神戸地方気象台ホームページ

夏休みの自由研究にも使えそうですね。参考にしてみてください。

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おわりに

降水量のイメージがつかみにくくても、数値と体感の目安を知っておけば、今後の生活の備えとして役立ちそうですね。

新しい季節を迎える頃におきやすい天気の変化にも注意して、天気予報に耳を傾けてみて下さいね。

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